おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、適正整備要員数とはー4.整備要員数と工賃目標の関係、です。
計算によって適正整備要員数を求めたが、実際の整備要員が「4人」とした場合に、
何を変動させて、目標の工賃売上を達成すかを考えてみたい。
前提条件は、以下の通りで同じとする。
・年間工賃目標:42,000千円
・基準レバレート:7,000円
・稼働率:65%
・年間休日:115日
・所定内労働時間:8H
この場合に着目するのは、「基準レバレート」である。
ここを変動させることで、整備要員が4名と決まっている場合の答えは以下の通りだ。
①4人×250日×8H=8,000H(年間の労働時間)・・・・・・・・・・A
②A×0.65=5,200H(年間の直接作業時間)・・・・・・・・・・・・・・B
③42,000千円÷5,200H=8,077円(基準レバレート)・・・・・・C
約8,000円に基準レバレートを改訂すれば、4人で42,000千円の
工賃目標を達成することが可能と分かる。
このように整備要員が4人と固定されている場合に、工賃目標を達成するには、
他の要素を固定とすると、基準レバレートを改訂しなければならないのだ。
当然だが、稼働率を65%ではなく70%にすれば、基準レバレートは7,500円
となり、500円下げることができる。
あるいは、休日の10日減らして260日の労働日数とすると、
稼働率はそのままとすると、基準レバレートは7,778円となり、約230円ほど
下げることができる。
競争上どうしても基準レバレートを改訂(値上)できない場合は、稼働率を上げるか、
休日を減らすかの方法を取ることになる。
休日を減らすことは、ES(社員満足度)の観点からすると、好ましい選択ではないと思う。
ということになれば、稼働率を上げる方向で、様々な対策を講じなければならない。
稼働率も上げられないときは、「作業効率」を改善することだ。
作業効率とは、標準作業時間い対する実際の作業時間だ。
標準作業時間が1H、実際の作業時間が1Hであれば、作業効率は100%となる。
実際の作業時間が50分であれば、作業効率は120%だ。
例えば、前述の条件で、作業効率が120%として計算すると
①4人×250日×8H=8,000H(年間の労働時間)・・・・・・・・・・A
②A×0.65=5,200H(年間の直接作業時間)・・・・・・・・・・・・・・B
③5,200H×1.2=6,240H・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・C
④42,000千円÷6,240H=6,731円(基準レバレート)・・・・・・D
標準作業時間よりも20%早く作業することで、レバレートを約16%下げることができる。
だから、作業は早くやることだ。
問い合わせ先 株式会社ティオ
最新の画像[もっと見る]
-
H24年度整備白書の詳細ー5.意外と少ないディーラーのECU診断有料化率! 12年前
-
H24年度整備白書の詳細ー4.工場新規の伸びが鈍化傾向! 12年前
-
H24年度整備白書の詳細ー3.整備要員の獲得が困難に! 12年前
-
H24年度整備白書の詳細ー2.ディーラーの点検カバー率が初の90%台に! 12年前
-
H24年度整備白書の詳細ー1.整備売上減少は、台数減少の影響が大! 12年前
-
指定整備コンプライアンスー2.小さなミスを軽視しない 12年前
-
指定整備コンプライアンスー1.情報を共有する 12年前
-
営業活動の5S-5.顧客情報を「躾」る 12年前
-
営業活動の5S-4.顧客情報を「清潔」にする 12年前
-
営業活動の5S-2.顧客情報を「整頓」する 12年前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます