自動車整備業&車両販売業のCS経営をコンサルタントする TIO21ブログ

自動車整備業、車両販売業のCS経営のためのコンサルティング、現場改善指導、制度設計、社員教育、各種セミナー・講演

整備工場の目標設定はどこまで必要か!

2009年11月30日 | 経営・オピニオン全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、整備工場の売上目標設定の範囲です。

私たちは、

 目標あるところに計画あり
  計画あるところに行動あり
   行動あるところに成果あり
    成果あるところに反省あり
     反省あるところに成長あり

と、教えられてきた。まずは「目標」ありきである。
目標とは、目的(社是・社訓・経営理念など)を達成するために、やらなければならない数値的(定性的なものもある)なものである。売上目標、車検台数目標、車両販売目標などだ。

明日から12月、来年の目標を立てる時期でもある。今年の実績を踏まえ、来年以降の経済情勢やユーザーの消費傾向などを読み、何をなすべきかの「経営方針」を立てることから、目標設定が始まる。

その経営方針のための固定費である顧客サービスに対する予算、人材育成・投資に対する予算、会社を維持・運営するための予算と、これらを賄ってなお且つ利益(営業利益)を出すための粗利益の目標、そして、粗利益率目標を立て、最終的に売上目標をたてる。これが、一般的な目標を立てる手順である。

むしろここから先の目標が重要なのだ。売上目標が策定出来たら、稼働率と作業効率の目標をたて、来年の「レバレート目標」を立てて締めくくる。レバレートは、売価の単位である。これが、決まらなければ売上目標(工賃目標)は、ある意味絵にかいた餅となってしまう。

多くの整備工場では、売上目標や車検台数目標は立てるが、レバレートまでは立てていない。地域相場やライバル店など自社の実情を無視したレバレートを用いて、工賃計算をしているが、これでは、経費などの予算目標、利益目標を立てた意味がない。

計算の結果、競争力がないレバレートであれば、お金の使い道である経費の見直しをするのか、働き方である稼働率、作業効率を見直すのかの判断が働く。どちらにしても、このことが「改善」を促し、人も会社もレベルアップが図られ、結果的にCSが高まることになる。どうか、レバレートまで立てて欲しいものだ。


【ブログポリシー】
 ・平日は仕事に役立つ記事
 ・土日は仕事を離れた記事
 ・祝日は原則休刊


株式会社ティオ
お問い合わせ
  


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 豪華客船飛鳥Ⅱ! | トップ | 物件費予算化の新しい試み! »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

経営・オピニオン全般」カテゴリの最新記事