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2013年 カーライフ業の指針「地域密着経営の深耕」-4.深耕するには「ケアプランを提案」すること

2013年01月18日 | 経営・オピニオン全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、2013年 カーライフ業の指針「地域密着経営の深耕」-4.深耕するには「ケアプランを提案」すること、です。

くどいようだが個客に密着するには、顧客を知ることである。
知る内容は、クルマに関することと、顧客自身のことである。

クルマに関することは、基本的に整備履歴と、購入時の取引条件などだ。
顧客自身のことは、性別、生年月日、家族構成、趣味・特技、職業、役職、好きなカラー、
好みの球団・クラブチーム、好きな俳優、歌、好物、嫌いな食べ物、血液型、友人関係などだ。

こうした情報を、会話の材料に使ったり、提案材料に使う。
例えば、お誕生日にケーキをプレゼントする際に、イチゴが好物であればショートケーキ、
栗が好物だったら「モンブラン」などと、お客の好物によってケーキの種類を選ぶ。

また、来店時のお茶出しは、黙って好みの飲み物を出す。
場合によっては、「いつもの少し渋めの日本茶でよろしいですか」と、聞いて出せばいい。

あるいは、最近はゴルフに行ってらっしゃるんですか、とかトレッキングは何処に行かれました?
などとその人にマッチした話題にして、ひとしきり会話を弾ませる。

寒いですねー、暑いですねー、では通りすがりの人との会話と同じだ。
これでは、個客に密着できない。そればかりか、疎遠客になってしまいかねない。

以前にも書いたが、あるガソリンスタンドで7年も取引しているお客に
テニスラケットが車内にあるのを見つけて、「テニスやられるんですかー」と聞いたところ、
お客さまはたいそう喜んで話しをしてくれたそうだ。

その時に、お客が「私は7年もここで給油しているが、何時も「レギュラー満タンですか」
としか聞かれたことがない。長年通っている楽しみがない、といったそうだ。

いらっしゃいませ、ありがとうございます、お気をつけてお帰りください、こうした
挨拶言葉だけでは、個客密着はできない。

もう一つ個客に密着するには、自分の事を知ってもらうことだ。
趣味、好物、生年月日、血液型などでいい。こうしたところからお客さまとの「共通点」が
出来て、より密着度が増す。

つまり、人間的な関係が必要なのだ。
取引の関係だけでは、個客密着にはならない。

その上で、1年~3年の「最適ケアプラン」を立て提案するのだ。
安心、安全そしてクルマの価値をキープするための「ケアプラン」と称して提案する。

これには、メンテナンスパックは最適な商品となる。
囲い込みの商品ばかりか、個客密着のための商品が、メンテパックなのだ。

メンテパックのメンテナンススケジュールを、杓子定規に当てはめてはだめ。
走行距離や用途などに応じて、どのタイミングで何のメンテナンスを実施するかを計画する。
これが、個客密着のポイントなのだ。

また、車両の流通価値を定期的に提供するといい。
提供するのは、その時点と1年後の二つの車両価値だ。

こうすることで、どの程度価値が下がるのかが分かり、
それによって代替意欲を刺激することになる。

バリューチェーンを完結させるには、個客密着の度合いにかかっている。
ゼヒ、個客密着の施策を展開して、生涯取引を実現させ、勝ち残り企業になっていただきたい。


By 株式会社ティオ


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