おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、これからの整備経営に必要な80%ー1.整備経営の基本戦略、です。
2012年も残すところ2週間を切った。
年末を迎え、経営目標の達成に悲喜こもごもではないかと思う。
そんな時期ではあるが、来年以降の経営につても、そろそろ答えを出さなければならない。
整備業の市場環境は、単価の下落、保有台数の減少、整備指数の減少と三重苦にある。
こうした悪化する経営環境の中で、生き残っていくには、従来の法定需要に支えられた経営では無理がある。
ではどうあるべきか。それは、整備売上だけではなく、クルマに関するあらゆる需要に対応できる戦略が必要だ。
それが「バリューチェーン」であり、総合付加価値経営である。
この戦略は、整備業だけが志向していることではない。あらゆるカーライフ業界が向かっている経営である。
新車ディーラーを筆頭に、カーショップ、SS、ボディーショップ、タイヤショップなど、全ての業種・業態が
このバリューチェーンを目指して、体制つくり等に必死である。
保有台数が減れば、車販台数は必然的に減る。保険手数料も減る。
コンパクトカーが増えれば、整備指数は小さくなる。
ぶつからないクルマが増えれば、事故鈑金は減る。
コンピュータ制御の数が増えれば、故障が見えにくくなり、故障修理が減る。
価格競争になり粗利益の分母が縮んでいけば最終利益が減る。
そこで、それに対応した体制つくりが必要になる。
今の整備業は、かつての「街の時計屋さん」に似ている。
機械式の時計が、クオーツに変わって修理需要が激減。
販売もディスカウントショップが台頭し、誰も時計屋さんで買わなくなり、
気付いたら、商店街や街角から時計屋さんが消えていった。
同じ運命を辿らないためにも、「バリューチェーン」は避けて通れないことだ。
本業を突き詰めて、精鋭化し専門店として生き残っていくことも可能だが、優秀な人材と、高度な技能が不可欠だ。
バリューチェンとて、容易いことではないが、今までの経験と技能、そして顧客を活かす方策なのだ。
その面で、これからの経営は「複雑化」し、きめ細かい対応が必要になる。
ITに頼る部分も多くなるが、人的パワーが求められる。
特に、直接員よりも間接員が大事になる。
仕事の効率や経営の合理化など、的確に分析できるスタッフや、
笑顔で提案できるスタッフなどの間接員の働く場が多くなる。
新政権になったとはいえ、経済が劇的に変わることはない。
つまり、三重苦が解消されることはなのだ。仮に解消されるとしても、20年以上先の話しである。
ナゼか、全てが人口の減少に端を発しているからだ。
ここが解消されない限り、経済は縮小していく。
この事実をしっかりと受け止めて、
それに対応する戦略を持つことが生き残りに必要なことだ。
問い合わせ先 株式会社ティオ
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