おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、整備業の儲かる経営計画とはー2.利益目標が最初、です。
販売目標だけを立てるのは、言ってみれば結果オーライの経営である。
これだけの売上や台数を達成できれば、「多分利益が残るだろう」といった調子である。
前年と今年が経営環境などの要因すべて同じであれば、利益は出るのかもしれないが、
そんなに甘くはない。
東北の老舗と言われた大手の整備工場が、昨年末に倒産したニュースを聞いた。
理由は、周りの環境の変化や、競争相手の出現に追いつかなかったことが、最大の理由
のようだ。
全国くまなく車検チェーン店が出店し、車検獲得競争が激しさを増している中で、わが社だけ
が競争に関係ないということはない。
こうした環境では、売上目標や台数目標だけでは、利益が出ることにはならないのだ。
経営は「利益を出すこと」である。であれば、経営計画で一番最初に手を付けることが、
「利益目標」を設定することである。
利益目標とは、経常利益または営業利益の段階である。
営業外の損益が、さほど大きくない整備工場の場合は、営業利益の段階でも構わない。
どの程度がほどよい目標値になるかは、過去の実績や企業規模などによってまちまちだが、
つい最近公表された「H23年版 TKC経営指標」のデータによると、下記の通りだ。
経常利益 社員一人当たり 売上高経常利益率
・優良工場 15,168千円 1,185千円 6.5%
・黒字工場 4,053千円 418千円 2.8%
因みに、総資本経常利益率は、優良工場で11.0%、黒字工場で3.8%となっている。
皆様の工場と比べて、TKCの値は如何だろうか?
この利益目標を設定すr時に、影響されるのが「経営目標や経営方針」である。
極端かもしれないが、BPを内製化するという経営目標を立てれば、当然だが前年と
利益目標は違ってくる。
したがって、利益目標の設定おいては、経営目標や経営方針などを前にしながら、吟味し
最終額を決めることになる。
さて、利益目標が設定されたところから、本当の経営計画がスタートするのだ。
設定された利益目標に対して、達成させるために必要な人件費、物件費が何に、どれだけ
必要かを過去にとらわれることなく、固定的経費を計画する。
固定的費用も、経営目標、経営方針によって科目ごとの額が違ってくる。
経営計画の立案において、どの場面でも経営目標、経営方針によって中身がガラリと
変わってくるのだ。
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