おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、整備工場はフロントで稼ぐー2.フロントの役割で稼ぐとは、です。
フロントで稼ぐとは、二つの意味を持っている。
一つは、付加価値の向上だ。
フロントで稼ぐという、直観イメージそのものが付加価値の向上だ。
付加価値とは、平たく言えば「粗利益」のこと。整備工場だから、整備粗利になる。
整備粗利益を増やすには、
・工賃売上の割合を増やす
・仕入価格を交渉して下げる
・トータル整備売上を高める
この3つの方策がある。
工賃売上が整備売上の50%以上なければならない。
昨今は、「部品交換」作業が大半で、調整や加工などの技術的な工賃の部分が
少なくなっている。
そのために、「交換工賃」が請求項目の大半を占め、点検・調整・清掃などの工賃請求項目が
無い納品請求書が多い。
これでは、工賃の売上構成比は50%を超えにくくなる。
こうしたことが起きる原因は、フロントの技術的知識が不足しているからだ。
交換作業の時に、関連する作業が分かっていれば、それを請求項目に挙げる
ことができるが、知らないために「交換工賃」しか請求しない。
したがって、消耗部材なども付け落ちしている。
フロント担当者は、振興会などが開催する技術講習会に、メカニックと一緒に参加し、
技術的知識をもっと豊富にするべきである。
また、部品などの仕入れに対しても、価格交渉やネット検索して仕入することなどを、
ほとんど行っていない。これでは、粗利益は増えていかない。
もっと、商売に徹して付加価値アップに真剣にトライすることだ。
トータル整備売上を上げる方策は、本シリーズの4回目で触れる。
稼ぐもう一つは、生産性向上である。
生産性とは、メカニックの稼働率と作業効率を指す。
この二つが高まれば、コストダウンになる。
また、納期を短縮することにもなり、お客さまとの約束納期よりも、早く納めることになり、
好印象を与えることができる。
特に、作業効率に熱心になって欲しいものだ。
作業効率は、標準作業時間に対して実際にかかった直接作業時間の割合を見ている。
つまり、標準作業時間よりも一分でも早く作業が完成できることが理想になる。
そのためには、メカニック任せで作業をさせるのではなく、メカニックの技量を判断して、
作業時間を指示することだ。メカニックに作業時間を意識させるだけで、作業時間は
2割は短くなる。ゼヒ試してほしい。
株式会社ティオ
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