自動車整備業&車両販売業のCS経営をコンサルタントする TIO21ブログ

自動車整備業、車両販売業のCS経営のためのコンサルティング、現場改善指導、制度設計、社員教育、各種セミナー・講演

定期点検を増やすー3:定期点検のメニューと料金

2010年10月06日 | 生産・作業全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、定期点検を増やすー3:定期点検のメニューと料金、です。

さて、定期点検の必要性やメリットが分かれば、後は入庫のための活動をすることになる。

そこで、先ず料金を考えたい。
多くの整備工場では工数に合わせて料金を設定していると思う。そうすると、車検の基本料金とさほど変わらない金額か、下手をすると点検の方が高くなってしまう。

これでは、売れるものも売れない。リビングくらしHOW研究所が9月25日に公表した「20・30代女性に聞いた自動車点検整備アンケート」によると、定期点検を実施しない理由の第一位が「高いから」で69.8%もあったと伝えている。実に3人に2人が高いと回答しているのだ。

高いというのは、多分定期点検という価値と比べてのことだろう。技術を提供するメカニックからすれば、各部位を診て良否を判定する技能代だから当然と考えているが、お客さまはそうは見てくれていないのだ。

所得が目減りしている時代にあって、車検基本料金と同じレベルで、入庫促進しても、必要性は認めてくれても、実入庫には至らないのが現状だ。

であれば、思い切った料金を設定したらどうだろうか。工数からではなく、実作業時間から料金を設定したら、もっと売れる料金になるのではないだろうか。

1年点検の実際の点検時間(あくまでも点検だけの時間)は、精々20分でだろう。かかっても30分。だとしたら、レバレート8,000円であれば点検料金は約2,667円である。30分作業としても4,000円だ。

変な話、中取って3,200円程度だったら、お客さまにもっと進めやすくなる。
技術を安売りしろと言っているのではない。実態に即した料金にすることで、利益は確保できるし、入庫台数が増えれば、他の付加価値を販売するチャンスも増える。

だから、杓子定規に構えるのはなく、ユーザー志向の料金にして、台数を増やす回転率重視が経営的にはメリットが大きいと言える。エアーエレメントやプラグだけを販売することは難しいが、点検であれば販売の可能性は増す。

さぁー、フロントに掲げている料金表をじっくり見て、検討して欲しい。踏ん切りがつかないのであれば、お客さまに聞いてみるのも一つの方法だ。どんな答えが返ってくるか??

価格をリーズナブルにした分、メニューで付加価値を上げる工夫をするとよい。オイル交換付点検、長距離ドライブ定期点検、省エネ定期点検など、ニーズ商品や季節商品などをセットにして、メニュー化するのだ。

あるいは、点検項目数で松竹梅の値段設定してもよい。選べるメニューがあるから、お勧めもできるし、お客さまも選択ができる。社内で会議を開いて社員から意見を出してもらい、メニューを設けていただきたい。

明日に続く。


株式会社ティオ
お問い合わせ

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 定期点検を増やすー2:定期... | トップ | 定期点検を増やすー4:定期... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

生産・作業全般」カテゴリの最新記事