おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、中古車が売れない原因は内にありー5.解体車に見える展示車、です。
年式の古い展示車が2台あった。
よく見ると2台ともナンバープレートがついていない。
クルマって、ナンバープレートが付いていないと何だか間が抜けて見える。
ましてや、年式が古いクルマにナンバープレートが付いていないと、解体車に見間違える。
ご丁寧に、この展示場には2台とも他の展示車に交じって陳列されている。
しかも、ホイールはブレーキパッドのカスが付いたまま。タイヤも土の跡がある。
ドアミラーにはクモの巣が張っている。どう見ても、解体車にしか見えない。
で社長に、「あのクルマ販売車なの?」と尋ねたら、もちろんです、との回答だった。
社長に、あの状態って解体車に見合えませんか?と聞くと「言われてみればそうも見えるね」
うーーん、これで販売する気があるのか疑問だ。
年式が古くても「手入れ」が行き届いていて、プライスボードが正しく書かれ表示されて、ナンバープレートが
ついていれば販売するクルマだということが、素人でも分かるが、上記のような陳列だと展示車かどうか
判別が出来ない。
大震災などで売り難い環境ではあるが、全く売れない状況ではない。
となれば、売れない理由を外に求めるのではなく、自社の現状である「足元」を振り返り、
何が足りて、不足しているかを見極めることが必要だ。
今までの例は、この会社だけの特有の事情なのかもしれないが、大なり小なりわが身にあてはまる
こともあったのではないかと、思う。
中古車と云えども「商品」である。
このことを、社長は勿論、全社員がしっかりと理解できていないと、入荷したクルマの外装を磨いた
程度で展示場に陳列するようなことになってしまう。
先ずは「商品化」がしっかりとできていなければ、陳列してはならない。
次に、陳列する前に営業マンが集まって、このクルマの特徴が何か、マイナスポイントが何か、どのような
お客さまに販売していくかなどを、確認することが必要である。
また、商圏内の競合他社にある同系統のクルマとの比較もしておくこと。同時に、ネットの平均価格なども
調べておくことだ。お客さまは、ネットや雑誌などで情報を収集して来店してくる。いわば、半玄人の様な
お客さまも結構いるのだ。
こうした人と、丁々発止の渉外を行って、契約書に印鑑を貰うには、営業マンの勢いだけでは売れない。
やはり、十分な商品知識、それに基づく丁寧な応対があって、初めて購買意欲を喚起できる。
こんな時だけに、足元をしっかりと固めておきたいものである。
株式会社ティオ
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