自動車整備業&車両販売業のCS経営をコンサルタントする TIO21ブログ

自動車整備業、車両販売業のCS経営のためのコンサルティング、現場改善指導、制度設計、社員教育、各種セミナー・講演

中古車が売れない原因は内にありー5.解体車に見える展示車

2011年07月01日 | 営業・フロント全般

 

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、中古車が売れない原因は内にありー5.解体車に見える展示車、です。

年式の古い展示車が2台あった。
よく見ると2台ともナンバープレートがついていない。

クルマって、ナンバープレートが付いていないと何だか間が抜けて見える。
ましてや、年式が古いクルマにナンバープレートが付いていないと、解体車に見間違える。

ご丁寧に、この展示場には2台とも他の展示車に交じって陳列されている。
しかも、ホイールはブレーキパッドのカスが付いたまま。タイヤも土の跡がある。
ドアミラーにはクモの巣が張っている。どう見ても、解体車にしか見えない。

で社長に、「あのクルマ販売車なの?」と尋ねたら、もちろんです、との回答だった。
社長に、あの状態って解体車に見合えませんか?と聞くと「言われてみればそうも見えるね」
うーーん、これで販売する気があるのか疑問だ。

年式が古くても「手入れ」が行き届いていて、プライスボードが正しく書かれ表示されて、ナンバープレートが
ついていれば販売するクルマだということが、素人でも分かるが、上記のような陳列だと展示車かどうか
判別が出来ない。

大震災などで売り難い環境ではあるが、全く売れない状況ではない。
となれば、売れない理由を外に求めるのではなく、自社の現状である「足元」を振り返り、
何が足りて、不足しているかを見極めることが必要だ。

今までの例は、この会社だけの特有の事情なのかもしれないが、大なり小なりわが身にあてはまる
こともあったのではないかと、思う。

中古車と云えども「商品」である。
このことを、社長は勿論、全社員がしっかりと理解できていないと、入荷したクルマの外装を磨いた
程度で展示場に陳列するようなことになってしまう。

先ずは「商品化」がしっかりとできていなければ、陳列してはならない。
次に、陳列する前に営業マンが集まって、このクルマの特徴が何か、マイナスポイントが何か、どのような
お客さまに販売していくかなどを、確認することが必要である。

また、商圏内の競合他社にある同系統のクルマとの比較もしておくこと。同時に、ネットの平均価格なども
調べておくことだ。お客さまは、ネットや雑誌などで情報を収集して来店してくる。いわば、半玄人の様な
お客さまも結構いるのだ。

こうした人と、丁々発止の渉外を行って、契約書に印鑑を貰うには、営業マンの勢いだけでは売れない。
やはり、十分な商品知識、それに基づく丁寧な応対があって、初めて購買意欲を喚起できる。

こんな時だけに、足元をしっかりと固めておきたいものである。


株式会社ティオ
お問い合わせ
 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 中古車が売れない原因は内に... | トップ | マンホールの蓋、その39(... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

営業・フロント全般」カテゴリの最新記事