自動車整備業&車両販売業のCS経営をコンサルタントする TIO21ブログ

自動車整備業、車両販売業のCS経営のためのコンサルティング、現場改善指導、制度設計、社員教育、各種セミナー・講演

整備工場・中販店のフレッシュマン教育ー4.経営理念を教える

2011年03月25日 | 人事・労務全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、整備工場・中販店のフレッシュマン教育ー4の経営理念を教える、です。

フレッシュマン教育で一番重要なのが、この「経営理念」を理解させることだ。
昨日入社したての社員、しかも学校生活を終えてきたばかりの人間に、
経営理念を、と思うかもしれないが、ある意味では、今までのことを抜きにしても、
これだけは理解せることと、私は訴えている。

一つ屋根の下で、同じ釜の飯を食うには、全員の共通項が必要である。
趣味などで共通項があっても、それは所詮プライベートのこと。

オフィシャルなものとしては「経営理念」である。
経営理念は、社長がこうした企業になりたいと真剣に思い、腹から絞り出した言葉
である。そのもとに集まった社員が、その思いを共有してこそ、大きなパワーに
なるのだ。

今度の東北関東大震災で、工場が津波で流された整備工場の社員が、復興の
見通しが立たない中、社長の指示がなくても工場があったところに集まって、
片づけをしているという。

私は、社員がこうした自発的な行動ができるのも、経営理念を理解し、それに向かって
頑張ってきたという、強い気持ちがあり、会社に愛着があればこそできることと思う。

だから、経営理念を教えるのは、外部講師である私が担当するのではなく、
経営者自らが、自分の言葉で指導するのが一番である。

ナゼ、この言葉になったのか。どうしてこの思いに至ったのか。根源的なことを
背景を交えて語ってほしい。その上で、そのために新入社員に何を望むのか、どういう社員に
なって欲しいのか、をしっかりと伝えることだ。

何回かに分けてもいいから、ぜひ経営者自らが時間を割いて語っていただきたい。
フレッシュマン研修の締めくくりに相応しい。

如何だろうか。半人前になっただろうか。
電話の取次ぎができる自信が持てているだろうか。

即戦力を望むのは多いに結構なことだが、冒頭に述べた通りで、そのためには、
相当時間と労力が必要である。

2から3日程度のフレッシュマン研修であれば、精々半人前になってくれれば
いいと割り切ることだ。後は、先輩や上司が行う「OJT」で、実務のコツを覚えこさせる
ことになる。
そのための土台作りが、フレッシュマン研修の位置づけだ。

書き忘れたが、研修会は「厳しく」「規律正しく」行うことをおすすめする。
躾けは、最初が肝心である。それこそ、鉄は熱いうちに打てだ。

最初から厳しくしたらすぐに辞めてしまう、と心配されるが、むしろその程度で尻を割る
ような新人は、早く辞めてもらった方が、お互いのためである。

ガラスを扱うように、優しくソフトに、なんてしていたら、育つものも育たない。
また、会社が舐められてしまい、大きなミスを犯す元にもなる。

厳しく、これも忘れずに、プログラムを進めていただきたい。


株式会社ティオ
お問い合わせ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする