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災害からの復旧に何が必要か

2011年03月15日 | 経営・オピニオン全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、災害からの復旧に何が必要か、です。

東北地方太平洋沖地震により亡くなられた方のご冥福を、お祈り申し上げますとともに、
被災された皆様とその家族の方々に心よりお見舞い申し上げます。
一日も早い復旧復興を心よりお祈り申し上げます。

また、被災地で困難な状況、かつ寒さ厳しい中、懸命の捜索・救援作業に従事されている
方々本当にご苦労様です。

さて、今回の大震災で思うことは、被災して困難な中から一時も早く事業を回復させることの
困難さだ。とはいえ、だからと言って何も手を打たないのも、学習したことにならない。

私は、リスクマネジメントの専門家ではないので、以下に書いたことがすべてではないし、
唯一のモノではない。一つの参考としていただきたい。より専門的な内容については、
地域の行政機関などから聞いていただきたい。

事業を継続するためには、何はさておいても「従業員」が欠けることなく、しかも怪我が最少で
済むことが何よりである。

したがって、何らかの警報等が発令された時点で、安全確保のための速やかな行動が
必要になる。大したことないだろうなんて、自己判断してはならない。

仮に、大したことにならないときは、いい避難訓練ができたと受け止めて、役所等の
指示に従うことが何よりも大事だ。

その際に、社内で避難場所をしっかりと決めておくといい。役所が定めた避難場所が
指定されているだろうが、念のため定期的に確認しておくことだ。

また、連絡方法も一緒に決めておくといい。誰に何を報告するのか、どの順番で伝言を
回すのかなども必要な事なので、ルールを作っておく。

次に、事業を再開するにあたって、必要最小限の要員を確保することになる。
そこで、第一候補~第三候補までリストアップしておく。状況によっては、予定の社員が
確保できないこともあるが、事前に用意しておくことだ。

その上で、代替の候補地を決めておく。同じ場所で再開できればそれに越したことはないが、
建物が使えない状態になったことを想定して、代替地を決めておくこと。

避難する際は、必要最低限の持ち物がある。一つは、ライフラインに相当する水から始まって食糧、
くすりなどだ。もう一つが、業務に関する内容だ。

これらを緊急持ち出し品を一つのリュックなどに詰めておく。それを持ち出す担当者と置き場所
も決めておく必要がある。

そして、顧客データの持ち出しだ。データは前日までの記録が欲しい。
したがってバックアップを毎日必ず取っておくこと。できれば、ネット上のデータ保管サービスなどを
利用すると、データを持ち出す必要がないので、助かる。

それと、運転資金の用意だ。事務用品から始まって領収書などの伝票類、あるいは
工具類などを買わなければならないことを想定して、金額を決めておくこと。

その他にも社員が帰宅困難者になるのかなども、事前に調べておき、必要な対策を
作っておくことだ。帰宅途中での受入サービスの場所がどこかなども調べておき、
該当者に情報提供しておくこと。

事業を早く回復し、継続することは、お客さまへの最高のサービスである。
早く事業を復旧させることは、お客さまに勇気を与え、笑顔になって貰え、
安心して貰える。

そのための「備えあれば憂いなし」である。


株式会社ティオ
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コメント (2)
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