おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、CSの「を」と「が」です。
CS、「顧客満足」であることは言うまでもないが、顧客満足の、顧客と満足の間に「を」なのか「が」のかで意味合いはガラリと変わる。
「顧客を満足させる」というのと「顧客が満足する」といのでは、満足の後につながら「させる」と「する」の違いだ。
普通CSというと「顧客を満足させる」といった使い方や、意識が働く場合が多い。
これって、言ってみれば上から目線であって、商品やサービスを提供する企業が、満足するように見えるし聞こえる。
チョットオーバーかもしれないが、お客さまを送り出した後に、「満足して帰ったゾ」、といって店舗の裏に戻って、ニヤニヤしているようなニュアンスがある。
「顧客を満足」といった場合、そう感じないだろうか。つまり、満足しているのは、お店なのだ。
CSといった場合に、「を」ではなく「が」でなくてはならない。
「顧客が満足する」のである。
つまり、満足して「いただく」ために、何が必要かということだ。お客さまが帰られたら、係わった私はお客さまの満足顔が見れて嬉しい、
あるいはホッとした。というようになってこそ、CSである。
どうしたら満足していただくことが出来るかを、常にお客様の目線や心で捉えて、
何を付けたすのか、何を引くのかを吟味して、行動に移すことが満足をいただくことになるし、感動につながるのだ。
だからといって、接客係りが新幹線に乗って、忘れ物を届けるようなことではない。
あるいは、小さな傷があったからといって、別な車両に取りかえることでもない。そうならないようにすることがCSなのだ。
くどいようだが、満足するのはお客側であって、その事があって、初めてお店側が満足できるのだ。
CSを語る時は「を」ではなく「が」であることにご注意あれ。
株式会社ティオ
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おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、CSは売上に直結するです。
CSの究極的な目的は「売上アップ」である。
エッ、目的は「満足していただいた客作り」ではないのか、といわれるかもしれないが、目的は「売上アップ」なのだ。
CSを企業が経営活動として行っている以上は、つまるところ利益を増やすことである。
では、CSは何かといえば、目標である。
CSイコール売上という直接的な表現ではなく、CSの結果として売上や利益が上がるという言い方をするが、
結果という目的であることに間違いない。だから、CSを掛け声で終わらせてはだめなのだ。
CSの向上が売上の向上に結び付ける確固たるデーターが手元にあるわけではないが、売上に結び付くことは間違いない。
それは、売上=(単価×(1+CS度))×(既納客数×CS度)で求められる。それぞれのCS度によって売上は上下する。
もっと分かりやすい話し、既納客の車検入庫台数は、車検到来台数×CS度(回帰率)で求めることが出来る。
CS度という回帰率が50%の会社と65%の会社では、到来台数が同じであれば、当然車検入庫台数は、65%の会社が多いに決まっている。
車両の代替についても同様の事が言える。代替見込み客×CS度(自社代替率)で販売台数が決まる。
自社代替率というCS度は、納車から代替時期までの期間に於けるサービスCSで決まってくるからだ。
給料はお客さまが払ってくれる。当たり前のことだが、この給料の額が多いか少ないかはCS度で決まる。
CS度が高ければ、売上は上がり給与の原資が増えるので、比例的に給与も高くなる。
CSに取り組みをされる企業は、このことをしっかりと踏まえて心して実行をして欲しい。
株式会社ティオ
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おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、整備工場や中古車販売店のクレームを出さない5つの「さ」です。
過去4回の記事は、クレームが起きた場合の対応等についてだったが、今号は、クレームを起こさない、または少なくすることについて考えたい。
クレームは、起こそうと思わなくても起きてしまう。なぜなんだろうか?基本的には、自分たちの都合や目線で仕事を行うからである。私が良く例に挙げる「箸箱」だが、食堂に行って、箸箱の状態を見て見ると、お客さまへの気遣いの程度が分かる。
箸箱に箸をギュウギュウ詰めしていたり、逆にスカスカだったら、お客さまのことを全く考えずに、自分達の都合で仕事をしている証しだ。整備工場の場合であれば、お客様用の駐車場に、社用車や営業マンが使うクルマが置いてあるなどだ。
お客あっての商売、ということは幼稚園の園児でもわかっていることだが、実際には出来ていない場合が多い。そこで、まずやって欲しいのが、CS基準作りだ。CS基準を3段階程度に区分する。例えば、マイナスサービス、ミニマムサービス、マックスサービスなどとする。その基準に沿って、具体的なアクションを書きだしていく。
来店挨拶、電話応対とか、駐車場などそれぞれの場面に対して、基準を明確にするのだ。来店挨拶であれば、
・マイナスサービス:声が小さく、だらしのないお辞儀をする
・ミニマムサービス:相手に聞こえる大きな声でお辞儀をする
・マックスサービス:名前を呼んで笑顔で一歩前に出てお辞儀をする
といった具合だ。
この基準が、教育のテキストになり、社員のCS行動基準となって、不愉快といった苦情を減らすことになる。感じのいい挨拶をせよ、などといった抽象的なことではなく、それこそ幼稚園の園児にもわかるようにしておくことが大事である。
このCS基準を作る場合は、必ず社員自身で作らせること。全体会議の場などを利用して、一つずつ意見を出し合いながら作り上げて欲しい。CSサービス基準を作るプロセスが、気づきの場になり、本人たちの行動を変えることになるのだ。
その上で、次の5つの「さ」を徹底することだ。
・プラスワンの「親切さ」
・念には念を入れる「慎重さ」
・連絡をまめにする「几帳面さ」
・約束を守る「律義さ」
・丁寧な仕事をする「真面目さ」
これも、CS基準作りと同じで、社員で「親切」ってなんだろうか。どうしたら親切になるのだろうか、などと意見をぶつけながら、それぞれの定義と行動を作って欲しい。結果、こうしたことがクレームを減らすことになるのだ。
クレームは宝の山、クレーム処理で固定客化が促進される、などとあたかもクレームを推奨すると錯覚するような昨今だが、クレームなんかは無い方がいいに決まっている。だから、クレームを減らすべく、最大限の努力をすべきである。
5日間にわたってクレームについて述べてきた。まだまだ、書くべきこともあるが、次の機会とする。
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株式会社ティオ
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おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、整備工場や中古車販売店のクレーム解決の秘訣です。
クレームを円満に解決するには、色々なことが本などで紹介されているが、私は、次のことがポイントと紹介している。昨日のクレームの臨む心構えの具体的な行動指針に当たるものだ。
【心構え1:損得抜きで臨む】
1.時間を惜しまない
クレームに当たることは、仕事と思っていない人がいる。それゆえに自分の
仕事の隙間を使って、対応すようとする。これは大きな間違いである。優先
すべきは、クレーム対応なのだ。言わばクレーム対応はセールス活動と一
緒、しかも見込み度の高いお客さまに対する活動なのだ。だから、先に時間
を割くべき仕事なのだ。
2.相手の要望を優先する
円満解決のポイントは、相手が望む解決方法に最大限応えることだ。それを
自社の出費を少なくすることを、優先してしまうと、相手の望みが遠のいてしま
うこともしばしばだ。際限があるが、基本的には相手の要望を優先することで
ある。
3.金銭で解決しようとしない
金さえ払えばいいのだろ、と解決の早道はカネであると思わないことだ。お金
の話は、最後に決まること。つまり、お金は結果なのだ。私たちは、解決の道
筋をきちんと説明し、それに納得いただくことが先決。
【心構え2:誠意ある態度で向き合う】
4.迅速に行動すること
特に初期の行動が大事である。昨日の記事にも書いた事例の通り、クレー
ムが発生したら、何はともあれ駆け付けること。電話がかかってきた場合で
も、電話で解決しようとしたら、誠意は感じてもらえない。
5.謝ること
どんな場合でも、まずは謝ることだ。相手に落ち度があっても、謝る。それは
落ち度を起こさせた私たちの配慮が欠けていた、という理解のもとに、謝るこ
とだ。しかも、丁寧に心から申し訳ないと謝ることだ。
6.相手を気遣う
怪我や、体に不具合がなかったかどうかを、まず確認することである。また、
手土産を持参する場合でも、相手の嗜好や家族構成などを考えて、品を選
ぶことである。ただ持って行って差し出せばいいのではない。
【心構え3:謙虚に応対する】
7.教えてもらう姿勢
このクレームから何を学ぶかという目的を持って、対応することである。ただ
解決すればいいのでなない。そうした気持ちが、ややもすると上から目線で
対応することになり、相手の気分を害することになってしまう。
8.丁寧に対応する
丁寧に扱われて怒る人はいない。むしろ恐縮してくれる。丁寧とは、相手を
敬う気持ちから発せられる振る舞いだ。そこに謙虚さがにじみ出る。お辞儀
一つとっても丁寧にスマートに行うこと。また、言葉使いも同様だ。
9.差をつけない
謙虚の3つ目は、差をつけないということ。差とは、事の大きさでの差と、人に
よる差である。怖そうな人には、馬鹿丁寧にふるまって、弱そうな人には、反
りかえって対応するなどは、もってのほかである。また、車体に傷を付けた場
合には、申し訳なさそうに対応するが、言葉使いが悪いなどのような場合は、
軽くあしらうことも御法度である。我々から見て差があったとしても、相手から
すれば差はないのだ。このことを頭に入れておくこと。
以上が、クレームを円満に解決する「9カ条」である。
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株式会社ティオ
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おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、整備工場や中古車販売店でクレームに臨む心構えです。
クレーム(ここでは、苦情、弁済をすべてクレームと表現する)は、誰しも起こそうと思って仕事をしているわけではない。しかし、クレームは起きてしまう。起きたクレームは、解決のためにしっかりと対応しなければならないが、この時の心構えが、相手が満足する解決になるかを決めることになる。
心構えとは、クレームに向かう姿勢のことだ。どういう姿勢でクレームに臨むのを、明確にしておく必要がある。ある意味では、会社のクレーム方針ともいえる。私は、心構えとして、次の3つを挙げる。
1.損得抜きで臨む
2.誠意ある態度で向き合う
3.謙虚に応対する
まず、損得抜きで臨むとは、クレームを解決する時に、自分たちの損害(代償)を最初から計算して臨んではならないということだ。出費などを出来るだけ小さくしようとして事に当たると、解決が長引き、結果的に大きな費用になってしまう。クレーム解決のための費用は、結果として出てくるものであって、最初から金額を頭に入れて臨むべきではない。
損得抜きで付け加えておくことがある。それは、際限のない要求で、相手のいいなりになることではないということ。無理難題を言われた場合には、はっきりと出来ないことを伝えるのも、クレーム解決には必要なことだ。
あやふやにして、変に過度の期待を持たせて、後から出来ないなどとなれば、それこそ相手の感情を逆なでしてしまいかねない。出来ないものは出来ない、と毅然と対応すること。
次に、誠意ある態度で臨むでは、事は迅速に当たり、一生懸命に向き合うことだ。罵倒され、睨まれいやな思いをするのが、クレーム対応である。だかららといって、遠ざけ、いやいや対応したり、ちゃらんぽらんに対応していたのでは、余計にこじれさせてしまう。丁寧に一生懸命に対応してこそ、相手の気持ちを解決に向かわせることになる。
その一例だが、ある整備工場で支払いのことでクレームがついた。その社長は、間髪いれずに手土産を持って、お客さまの自宅に駆け付けたが、あいにく本人が不在であったが、奥様に会って帰ってきた。その二日後に再び社長が手土産を持って、自宅にお伺いしたが、この時も不在だあった。
その1週間後、本人が工場に来て、支払いを済ませていた。聞くと、奥様が一生懸命に対応してくれているのだから、許してやってということで、本人も気持ちを治して支払いに来たそうだ。その後、このお宅からクルマ2台も購入していただいたそうだ。
最後の謙虚に対応するは、勉強する気持ちを持つことだ。こんな若造にとか、女のくせに、あるいは年寄りだからなどと人を見て、対応に差をつけてはならない。また、小さなシミのことでとか、時間に5分遅れたぐらいでなどと、事の大小で対応に差をつけてはならない。平等に公平に対応するこことだ。その基本が「謙虚」、つまりクレーム対応を通じて、どう学ぶかという気持ちが大事なのである。
解決できないクレームはない。解決できないのは、前述の3つの心構えが出来ていないからだ。解決できない理由は、けっして相手にあるのではないことを肝に銘じておくことだ。
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株式会社ティオ
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おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、整備工場や中古車販売店での苦情を減らすことです。
クレームを観察すると、「苦情=コンプレイン(不都合、不具合)」と「弁済=クレーム(返品、修正費用、保証等金銭的な処理を伴うもの)」に分けることができる。苦情とは、不平、不満、文句などである。昨日のある整備工場で起きた「保有していいないクルマの車検案内が来るのでクルマを変えてほしい」ということが、まさに苦情だ。
弁済とは、何らかの対価が伴うケースだ。整備ミスで、再整備をする、あるいは説明不足で誤解があり、そのために何らかの代償を伴った場合などだ。一般的に、苦情も弁済も「クレーム」として扱っているが、私たちの理解としては、クレームには二つあることを覚えていて欲しい。
発生した際は、どちらも誠心誠意対応するので、分ける必要がないように思えるが、苦情は、どちらかといえば、軽く扱われて、その場だけの対応で終わるケースが多い。また、お客さまに原因を持って行きがちだ。
細かいお客だとか、うるさいお客、何時ものお客、などとお客さまの性格に原因があるがごとくあしらう。これでは、苦情を宝の山にすることはできない。私は、弁済よりも苦情が大事だと思っている。
その理解の根本は、苦情が爆発したのが弁済になるケースが多いからだ。小さな苦情が積りに積ってくると、ある出来事が起爆剤になって、一気に弁済になる。ちょうど雪崩が起きるようなものだ。だから、苦情には弁済よりも注意と配慮が必要なのだ。
また、苦情を伝えてくれるお客さまは、基本的にその後も取引をする前提だが、弁済は、その後の取引を望んでいない場合が多い。発生時の対応に苦情も弁済も差があってはならないが、苦情のお客さまは、その会社に対して友好的で、もっと良くなって欲しいと応援してくれている、ありがたいお客さまなのだ。
もう一つ理由を挙げると、弁済は「事後対処型」で、発生したものに対応する場合が多い。緊急性が高く、業務を混乱させ、他のお客さまに迷惑をかけてしまう。しかし、苦情は「事前対策型」で、事前に不満などが出ないように手を打つことが可能だからだ。
日常的に発生する苦情を、一つでも少なくする事前対策をすることで、弁済を少なくし全体のCSを高めることになる。だから、こんな小さなこと、たわいもないこと、と思わないで、お客さまだったらどう感じるだろうか、どう思うだろうかとアンテナを張り巡らし、小さな改善を積み重ねていくことがCSにとって何よりも大事である。
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株式会社ティオ
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おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
整備工場や中古車販売店での苦情・クレーム対応についてです。
クレームは、仕事の中でも一番やりたくない仕事だ。だからといって遠ざけていたのでは、クレームを処理しただけで終わってしまい、会社の財産として蓄積をして行くことにはならない。
二度と同じ繰り返しをしないことが、クレームから得る最大の教訓だ。そのためには、クレームから学び習得することが大事である。しかし、学ぶことや社員が習得するような会社の体質や制度になっているかといえば、どうも心もとない。
先日遭遇したある整備工場でのクレーム(本質は、コンプレイン(苦情))のことだ。お客さまが、「下取りに出したクルマで車検の案内がくる。お宅の会社はどうなっているのか、これから十分注意してくれ」と、フロントマンに怖い顔してまくし立てている。
フロントマンは「どうも済みません。以後注意いたします」と、平謝りをしている。お客さまは、オイル交換をして帰って行ったが、その後、このフロントマンは、一日の仕事を終えて帰ってしまった。
この会社には、クレーム報告書があるにもかかわらず、書かずに帰ってしまった。上司にも報告がない。こうした会社の体質が、クレームから学ぶことが出来ないでいるのだ。
クレームから固定客にする方法、クレームは宝の山、とか様々な書籍やセミナーがあるが、クレーム解決の心得や受け取り方、あるいはテクニックを何ぼ学んだところで、それを活かすための会社の体質や制度が出来上がっていなければ、何も意味をなさない。
私は、苦情やクレームは「薬」と思っている。薬が効くためには、薬だけに頼るのではなく、食事制限や運動などをからませることが必要である。つまり、トータル的な対応が必要なのだ。しかし、多くの会社が、クレームを経験したという薬を飲むだけで終わってしまうために、完治への効果が半減している。
勿体ないことではないか。苦情やクレームを活かすためにも、二度と発生させない対策の周知徹底と、それをバネにした、向上策が必要である。
そのためには、
・クレーム報告書を書く基準が何かを、社員に徹底する
・発生原因を追求する
・発生させない対応策を作る
・その対応策で発生しないかを確認する
・対応策を社員全員に知らしめる
・各自、自分で出来る対処法を考えさせ、報告させる
・書面にまとめ閲覧できるようにする
・その後の発生の有無を定期的に確認する
こうしたことが、苦情・クレームという薬の効果を高めることになる。
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株式会社ティオ
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今日は、CS活動が定着しない理由です。
CSは、日常的な言葉になっているが、本当にCSを定着させている会社がどれほどあるだろうか。CSが定着しない理由は、様々あるが私は、自社のCSレベルや不満要因を把握していないからだと考える。
CSアンケート調査をやらずして、CSが大事だ、CSがリピート客を作るなど言っても、それは、単に頭で理解しているだけであって、自社のCSを改善して高めていくことはできない。
本気でCSに取り組んで、CSを高めたいのならばCSアンケート調査は不可欠である。うちの会社ではすでにアンケート調査を行っているよ、といわれる会社もあると思うが、それでもCSを定着させているところは少ない。
では、なぜだろうか?最大の理由は、CSアンケート調査がCSのレベルを知るだけの評価で終わっているところに問題がある。CSとは、単純化すれば「改善活動」である。改善活動といっても、会社から見た改善活動ではなく、お客さまの視点から改善活動なのだ。
だから、CSのレベルだけの評価だけでは役不足なのだ。評価が「悪い」となった場合、その理由を掴むことが改善活動では重要なポイントになる。しかし、今までのCSアンケート調査では、電話応対が「とても満足」「満足」「普通」「不満」「とても不満」の評価であり、それが前回と比べて悪くなった、良くなったに終始してきたきらいがある。
それも大事だが、それ以上にその理由を掴むことが、CSアンケートでは重要であり目的なのだ。電話応対の例でいえば、次に、電話応対の印象を聞くことで、理由を掴むことができる。専門用語が多かった、敬語が使えていない、気持ちが入っていない、言葉が不明瞭だった、早口である、などに回答していただくことで、電話応対の理由が掴める。これがCSアンケートである。
つまり、現場で起きている仕事品質をCSアンケートに織り込むことで、改善の素材を掴むことが出来るのだ。CSアンケートを実施している会社にあっては、一度調査項目を見極めていただき、仕事品質評価項目が無ければ、是非追加してほしい。
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CSに関する書籍は山のようにありますね。様々な角度から理論等を展開していますが集約すると、相手に対する「気遣い」がどれだけできるかがCSの基本です。
相手とは、お客さま当然ですが、自分の次工程で仕事を担当する人いも含まれます。
気遣いの本質は、不満を持たれないための心配りです。例えば、食堂で箸立てに割りばしが入れてありますね。割りばしを何本入れるかが「気遣い」なんです。
少ないと、だらしなく、みすぼらしいイメージになり食事をまずくします。かといって、ギュウギュウ詰めて入れると、見た目は整った感じですが、箸を取り出すと、箸立ても一緒についてきてしまい慌てたりします。
箸をつまみ易く、取り出しやすい量を入れるのが適量です。その適量の判断基準はお店ではなく、箸を使うお客さまに合わせる、これが気遣いです。
気遣いは、客層によってレベルが違うことは云うまでもありません。伝説のサービスなどとリッツ・カールトンのCSの逸話が数多くが紹介されていています。そのサービスレベルを客層が違う客に提供したら、慇懃無礼となり、不満を持たれてしまいます。
「気遣い」つまり、CSの基本は「思い遣り精神」にあるのです。
お客さまや次工程の仕事の担当者から見れば「気がきく」ということです。そうした立ち振る舞い、言葉遣い、手配りをしたいですね。
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今日9月6日は「クレームの日」だ。嫌な日だなー、なんて思ってはだめ。
クレームは、何かを伸ばす原石だ。だから、今日は前に向かっていく日なのだ。
クレーム対応は、
・避けない
・溜めない
・引きずらない
がティオ流3原則である。
避けないとは、臭いものに蓋をするのではなく、事実として受け止めることが、対応の第一歩である。その時に、クレームは相手に原因があるということは絶対にしてはならないことである。
何であれ、クレームを発生させたのは、提供側に根本的な原因があるというスタンスに立つことである。
溜めないとは、解決を延ばしたり、自分の中に仕舞いこむことをしてはならない。クレームの連絡が入ったら、担当者だけで対応するのではなく、即座に上司に一報を入れ、社内にクレームが発生したことを伝播すること。クレーム対応の鉄則は、スピードにある。即時決断、即時実行が解決を早める。
引きずらないとは、対策の周知徹底と気持ちの切り替えである。二度と起こさないための対策を立て、それを全社員に知らしめ、教育し原因と対策の関係を十分に理解させることである。場合によっては、ロープレを実施し、体得させること。
そして、クレームの矢面に立った者などは、気持ちを新たにして、目の前のお客さまに精魂こめて応対することである。貴方の笑顔をお客さまが待っているのである。
クレームは、その時は嫌な思いもするが、解決した時は普段の仕事以上の喜びと充実感を得られるものだ。また、お客さまは、より強力なファンになってくれるチャンスでもある。クレームとは、仕事や教養のレベルアップができるよき指導者なのである。
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