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クレーム解決の9カ条!

2009年12月17日 | CS全般

おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、整備工場や中古車販売店のクレーム解決の秘訣です。

クレームを円満に解決するには、色々なことが本などで紹介されているが、私は、次のことがポイントと紹介している。昨日のクレームの臨む心構えの具体的な行動指針に当たるものだ。

【心構え1:損得抜きで臨む】
  1.時間を惜しまない
   クレームに当たることは、仕事と思っていない人がいる。それゆえに自分の
   仕事の隙間を使って、対応すようとする。これは大きな間違いである。優先
   すべきは、クレーム対応なのだ。言わばクレーム対応はセールス活動と一
   緒、しかも見込み度の高いお客さまに対する活動なのだ。だから、先に時間
   を割くべき仕事なのだ。

  2.相手の要望を優先する
   円満解決のポイントは、相手が望む解決方法に最大限応えることだ。それを
   自社の出費を少なくすることを、優先してしまうと、相手の望みが遠のいてしま
   うこともしばしばだ。際限があるが、基本的には相手の要望を優先することで
   ある。

  3.金銭で解決しようとしない
   金さえ払えばいいのだろ、と解決の早道はカネであると思わないことだ。お金
   の話は、最後に決まること。つまり、お金は結果なのだ。私たちは、解決の道
   筋をきちんと説明し、それに納得いただくことが先決。

【心構え2:誠意ある態度で向き合う】
  4.迅速に行動すること
   特に初期の行動が大事である。昨日の記事にも書いた事例の通り、クレー
   ムが発生したら、何はともあれ駆け付けること。電話がかかってきた場合で
   も、電話で解決しようとしたら、誠意は感じてもらえない。

  5.謝ること
   どんな場合でも、まずは謝ることだ。相手に落ち度があっても、謝る。それは
   落ち度を起こさせた私たちの配慮が欠けていた、という理解のもとに、謝るこ
   とだ。しかも、丁寧に心から申し訳ないと謝ることだ。

  6.相手を気遣う
   怪我や、体に不具合がなかったかどうかを、まず確認することである。また、
   手土産を持参する場合でも、相手の嗜好や家族構成などを考えて、品を選
   ぶことである。ただ持って行って差し出せばいいのではない。

【心構え3:謙虚に応対する】
  7.教えてもらう姿勢
   このクレームから何を学ぶかという目的を持って、対応することである。ただ
   解決すればいいのでなない。そうした気持ちが、ややもすると上から目線で
   対応することになり、相手の気分を害することになってしまう。

  8.丁寧に対応する
   丁寧に扱われて怒る人はいない。むしろ恐縮してくれる。丁寧とは、相手を
   敬う気持ちから発せられる振る舞いだ。そこに謙虚さがにじみ出る。お辞儀
   一つとっても丁寧にスマートに行うこと。また、言葉使いも同様だ。

  9.差をつけない
   謙虚の3つ目は、差をつけないということ。差とは、事の大きさでの差と、人に
   よる差である。怖そうな人には、馬鹿丁寧にふるまって、弱そうな人には、反
   りかえって対応するなどは、もってのほかである。また、車体に傷を付けた場
   合には、申し訳なさそうに対応するが、言葉使いが悪いなどのような場合は、
   軽くあしらうことも御法度である。我々から見て差があったとしても、相手から
   すれば差はないのだ。このことを頭に入れておくこと。

以上が、クレームを円満に解決する「9カ条」である。


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