おはようございます。株式会社ティオ代表、motown21主宰の山本です。
今日は、整備工場や中古車販売店でクレームに臨む心構えです。
クレーム(ここでは、苦情、弁済をすべてクレームと表現する)は、誰しも起こそうと思って仕事をしているわけではない。しかし、クレームは起きてしまう。起きたクレームは、解決のためにしっかりと対応しなければならないが、この時の心構えが、相手が満足する解決になるかを決めることになる。
心構えとは、クレームに向かう姿勢のことだ。どういう姿勢でクレームに臨むのを、明確にしておく必要がある。ある意味では、会社のクレーム方針ともいえる。私は、心構えとして、次の3つを挙げる。
1.損得抜きで臨む
2.誠意ある態度で向き合う
3.謙虚に応対する
まず、損得抜きで臨むとは、クレームを解決する時に、自分たちの損害(代償)を最初から計算して臨んではならないということだ。出費などを出来るだけ小さくしようとして事に当たると、解決が長引き、結果的に大きな費用になってしまう。クレーム解決のための費用は、結果として出てくるものであって、最初から金額を頭に入れて臨むべきではない。
損得抜きで付け加えておくことがある。それは、際限のない要求で、相手のいいなりになることではないということ。無理難題を言われた場合には、はっきりと出来ないことを伝えるのも、クレーム解決には必要なことだ。
あやふやにして、変に過度の期待を持たせて、後から出来ないなどとなれば、それこそ相手の感情を逆なでしてしまいかねない。出来ないものは出来ない、と毅然と対応すること。
次に、誠意ある態度で臨むでは、事は迅速に当たり、一生懸命に向き合うことだ。罵倒され、睨まれいやな思いをするのが、クレーム対応である。だかららといって、遠ざけ、いやいや対応したり、ちゃらんぽらんに対応していたのでは、余計にこじれさせてしまう。丁寧に一生懸命に対応してこそ、相手の気持ちを解決に向かわせることになる。
その一例だが、ある整備工場で支払いのことでクレームがついた。その社長は、間髪いれずに手土産を持って、お客さまの自宅に駆け付けたが、あいにく本人が不在であったが、奥様に会って帰ってきた。その二日後に再び社長が手土産を持って、自宅にお伺いしたが、この時も不在だあった。
その1週間後、本人が工場に来て、支払いを済ませていた。聞くと、奥様が一生懸命に対応してくれているのだから、許してやってということで、本人も気持ちを治して支払いに来たそうだ。その後、このお宅からクルマ2台も購入していただいたそうだ。
最後の謙虚に対応するは、勉強する気持ちを持つことだ。こんな若造にとか、女のくせに、あるいは年寄りだからなどと人を見て、対応に差をつけてはならない。また、小さなシミのことでとか、時間に5分遅れたぐらいでなどと、事の大小で対応に差をつけてはならない。平等に公平に対応するこことだ。その基本が「謙虚」、つまりクレーム対応を通じて、どう学ぶかという気持ちが大事なのである。
解決できないクレームはない。解決できないのは、前述の3つの心構えが出来ていないからだ。解決できない理由は、けっして相手にあるのではないことを肝に銘じておくことだ。
【ブログポリシー】
・平日は仕事に役立つ記事
・土日は仕事を離れた記事
・祝日は原則休刊
株式会社ティオ
お問い合わせ
最新の画像[もっと見る]
-
H24年度整備白書の詳細ー5.意外と少ないディーラーのECU診断有料化率! 12年前
-
H24年度整備白書の詳細ー4.工場新規の伸びが鈍化傾向! 12年前
-
H24年度整備白書の詳細ー3.整備要員の獲得が困難に! 12年前
-
H24年度整備白書の詳細ー2.ディーラーの点検カバー率が初の90%台に! 12年前
-
H24年度整備白書の詳細ー1.整備売上減少は、台数減少の影響が大! 12年前
-
指定整備コンプライアンスー2.小さなミスを軽視しない 12年前
-
指定整備コンプライアンスー1.情報を共有する 12年前
-
営業活動の5S-5.顧客情報を「躾」る 12年前
-
営業活動の5S-4.顧客情報を「清潔」にする 12年前
-
営業活動の5S-2.顧客情報を「整頓」する 12年前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます