途山記

埼玉県在住、地元関東を中心に歩いています。

安達太良山

2017-06-20 | 東北
2017年6月20日

地元埼玉県より一昨日から遠征している福島遠征最終日に訪問した山は安達太良山でした。
最終日はゆっくりしたいので、片道ゴンドラに乗車しての余裕のある山行となりました。
安達太良山はロープウェイで高度を稼げる山でありながら、迫力ある稜線歩きを楽しめる山で訪問してみたいと思っていました。
事前情報にて牛ノ背、馬ノ背と呼ばれる稜線歩きと鉄山の展望がいいことも知っていたため、安達太良山からは鉄山へも訪問しました。

9:20 あだたらエクスプレス山頂駅
9:25 薬師岳
9:55 仙女平分岐
10:20 安達太良山 10:35
10:45 沼尻分岐
10:50 峰の辻分岐
11:10 鉄山 11:20
11:45 峰の辻分岐
11:55 峰の辻
12:15 くろがね小屋
12:35 勢至平分岐
13:25 あだたらエクスプレス山麓駅
所要時間:4時間5分

■天候:晴

■コース状況
あだたらエクスプレス山頂駅~安達太良山
安達太良山山頂直下がやや傾斜があるものの、ロープウェイで高度を稼いでいるぶん平坦区間が多いです。
安達太良山山頂手前の広場に山頂標があるが、最高地点はすぐ先の乳首。
山頂手前及び乳首は抜群の大展望。

安達太良山~鉄山
牛ノ背、馬ノ背といったダイナミック稜線は風の通り道であり、今回は穏やかだったが、強風時注意が必要。
鉄山も大展望で、鉄山への稜線上左側に見える沼ノ池も大迫力で素晴らしいので、鉄山への縦走はお勧めです。

鉄山~あだたらエクスプレス山麓駅
峰の辻からはややザレ気味の下りだが、足元に注意すれば問題ありません。
くろがね小屋より下にはレンゲツツジが群生しています。
やや悪路の旧道と林道に分かれるが、どちらでも合流します。
近道は旧道。
さらに下では、あだたら渓谷自然遊歩道と林道に分かれるが、こちらも合流します。


一昨日の西吾妻山、昨日の磐梯山に続いて福島遠征最終日に向かった山は安達太良山。
とても広い駐車場はまだまだ閑散としていました。
安達太良奥岳登山口の立派な標識。


あだたらロープウェイのおしゃれな山麓駅。
最初誤って隣接するレストハウスが山麓駅だと思い、無駄に彷徨ってしまいました。
ゴンドラはありがたいことに1人乗りでの案内でした。
ロープウェイやケーブルカー等の乗り物も好きなので今回は積極的な利用です。


約10分間の空中散歩で最終日は楽をして一気に高度を稼ぎます。
ゴンドラ内は窓が少ししか開かないのでやはりとても暑いです。
観光客と一緒に整備された木道からスタートです。


一旦寄り道して山頂駅近くの薬師岳にも立ち寄ります。
近くには智恵子抄のほんとの空の記念碑があります。
戻って分岐から安達太良を目指します。


もう少しして石楠花が咲くころにはさらに楽しい山歩きになりそうです。


早くも開けて、仙女平方面からの表参道との分岐。
福島遠征は1日づつ天候が良化して、3日目は最高の晴。


イワカガミ(1枚目)とムラサキヤシオ(2枚目)。


山頂が近付くと、さらに開けて小石や砂混じりの山道へと変わります。
登山道から外れた斜面には残雪。


気持ちのいい登山道を登っていくと、安達太良山の山頂部である乳首が姿を現しました。
安達太良山登頂後に縦走予定の鉄山方面へと続く稜線。


安達太良山(1700m)の山頂標は最高地点ではなく、手前の広場にあります。
団体さんが前にいたため、少々渋滞しながら最高地点に移動。
最高地点は虫が酷く、口を完全に閉じていないと入ってきてしまいます。


鉄山方面への縦走路(1枚目)。
先程いた山頂手前の広場(2枚目)を見下ろします。
南側に見える和尚山(3枚目)。


鉄山へと続くすっきりした縦走路を歩きます。
地元奥武蔵とはまるで違い、同じ日本とは思えない不思議な光景。


小高くなっているところに立ち、大迫力の池の平。


峰の辻方面との分岐をまずはピストンで左の鉄山方面へと歩きます。
素晴らしい稜線歩きに感動です。


頂上部に出て一旦Uターンするような形で、山頂標は特にないが鉄山に到着です。
非常にすっきりした大展望の山頂部。


昨日登頂した宝の山会津磐梯山(1枚目)と眼下にはくろがね小屋(2枚目)。


鉄山で小休止したら来た道を戻ります。
このダイナミックな稜線歩きにはカメラが止まりません。
安達太良山は本当に来てよかったです。


峰の辻分岐を折れます。
2枚目の残雪はなんか汚いです。


これまた大展望の広場である峰の辻からは小石混じりのザレを下ります。


火山ガス発生による立入禁止の看板。
入浴ができるくろがね小屋では数グループ休憩中なので、渋滞にならないうちにそのまま歩きます。


サラサドウダン。
平坦な広い登山道は歩いていて気持ちがいいです。


勢至平に群生するレンゲツツジ。


やや悪路の旧道と林道歩きの馬車道に分かれますが、時間短縮できる旧道でそのまま下ります。
登山道は岩や深く抉られたところが目立つが、特に問題ありません。


林道歩きではなく、あだたら渓谷自然遊歩道に入って奥岳登山口を目指して歩きます。


あだたら高原ランデブーの建物の裏側に飛び出しました。
そして駐車場に到着。
本日は大変暑かったです。
何も考えずに早急に温泉に入りたかったので、ロープウェイ山麓駅隣接の奥岳に湯で汗を流します。
安全運転で埼玉県まで帰りました。


■その他
安達太良山へはよく整備されたすっきりとした快適な登山道で、山頂付近からは抜群の展望を望むことができました。
安達太良山から鉄山への縦走路は大迫力で、風の通り道で削られた稜線は見慣れない登山道で不思議な感覚で楽しむことができました。
西吾妻山、磐梯山もともに素晴らしかったですが、最も感動したのは安達太良山でした。
滅多にできない2泊3日の福島遠征はとても充実した旅となりました。