途山記

埼玉県在住、地元関東を中心に歩いています。

二子山~武川岳~大持山~小持山~武甲山

2015-12-14 | 奥武蔵
2015年12月14日

近いうちの大目標として浦山口駅(武甲山)~飯能駅(天覧山)までを山で繋ぐ所謂奥武蔵最強ルートを完結するにあたり、10月の子ノ権現~天覧山、11月の伊豆ヶ岳~子ノ権現に続く奥武蔵主脈縦走路の視察登山第三段としてロングコースを歩きました。
二子山~武川岳までは約1年ぶりに訪問することになりました。
また、妻坂峠以降もブログ開設以前に訪問経験があります。
なので全くの未踏区間は妻坂峠~武川岳のみでしたが、浦山口側から奥武蔵最強ルートを狙う場合にはナイトハイク必至の区間であることから新鮮な情報を取り入れた上で挑みたいと考えて下見に訪れました。

6:50 芦ヶ久保駅第二駐車場
7:30 浅間神社
8:05 二子山(雌岳)
8:15 二子山(雄岳)
8:45 焼山 8:50
9:40 武川岳
10:00 妻坂峠 10:10
11:05 大持山の肩
11:15 大持山 11:20
11:40 小持山
12:10 シラジクボ 12:15
12:30 武甲山の肩
12:35 武甲山 13:00
13:05 武甲山の肩
13:25 長者屋敷の頭
14:00 橋立林道終点
14:40 札所28番 橋立堂/橋立鍾乳洞
14:50 浦山口駅
所要時間:8時間0分

■天候:曇時々雨

■コース状況
道の駅果樹公園あしがくぼ~二子山
昨年の同時期に行った時と比べて二子山登山口に進む道が整備されて、道も幾らか変わっていました。
兵ノ沢コースへの取り付きが変わっていたので浅間神社を経由する尾根コースを登りました。
全体を通して傾斜がきついが、特に浅間神社へ至るまでが急登です。
浅間神社直下の岩場は左に巻くのが正規ルートです。
二子山雌岳手前に転落防止のロープが張られたトラバース箇所があります。

二子山~武川岳
二子山雄岳から左奥にも作業道が伸びているが、右奥の登山道を下って行くのが正規ルート。
焼山直下も急登です。
焼山以降は旧登山道分断により、案内板に従って一旦未舗装の林道を横切ります。

武川岳~大持山
武川岳から鞍部の妻坂峠までは激下り、妻坂峠から先はきつい急登が待っています。
ウノタワ、鳥首峠方面への分岐から10分ほどで大持山頂です。

大持山~武甲山
小持山までは登山道が狭く、岩があったりと注意が必要です。
小持山から武甲山までは安全です。
武甲山からは天候がよければ北側に大展望が望めます。

武甲山~浦山口駅
やや道が狭いところがありますが、比較的安全です。
最後に木製の橋を消化すると、そこから先は長い林道歩きです。

全体的に登山道は明瞭ですが、アップダウンがあり、落葉が多く滑りやすいので転倒に注意が必要です。


何度目かわからないくらいお世話になっている道の駅果樹公園あしがくぼの第二駐車場を利用させて頂きます。
地元秩父は雨が降っていたが、芦ヶ久保では止んでいました。
ここから武川岳までは約1年ぶりの訪問です。


柵が新設されて、道もいきなりのトンネルがなくなったりと以前と幾らか変わっています。
車道を少し上って反対側のここから入っていきます。


歩きでも1.65mの私には心配御無用です。
一度左のおそらく兵ノ沢コースと思われる方に行ってみるも以前よりわかりづらくなっていたため、まだ登ったことのない浅間神社コースに切り替えます。
柵から外れて右側に登ります。


知らずのうちに道を外れてしまったのか通行止めを出てすぐに登山道に合流します。
なかなか登りごたえのある急登が続きます。
さらに止んだと思った小雨も時々降ってきます。


浅間神社に到着です。
この直下で巻き道に気付かず、急な箇所を途中まで直登してしまい右肘を軽く負傷してしまいました。
登山道が続く浅間神社裏手には祠もあります。


時々小雨がぱらつき地面も悪いなか樹林帯を進みます。
正直早く終わらせて下山したいです。
兵ノ沢コースとの分岐まで来ました。
今回は実際の時間以上に長く感じたのに武川岳までコースタイム3時間ですか、


倒木個所や転落防止のロープが張られたトラバース箇所も雨で足場が悪いため注意して進みます。


分岐から25分で二子山雌岳。
雄岳も近いのでそのまま進みます。


二子山雄岳(883m)。
残念ながら何も映りません。


街も削られた山も両神山も浅間山も何も見えません。
時間は長く感じているものの疲れはなかったのでそのまま焼山まで進みます。


岩が登場してきます。
さらに進むと、ヨーガイ入入口との分岐。


焼山直下の急登を登って焼山。
ここで小休止します。


本来ならむこう側に武甲山の表と裏が見えるのですが、
歩いてきた二子山方面は見えました。


登山道と並行して巻き道となる林道が出てきますが、そのままアップダウンのある登山道を進みます。
すると、旧登山道分断箇所に来ました。
やはり数年前まで繋がっていたので山が可哀想に感じてしまいます。
未舗装の林道を登ってここから進入します。


暫く歩いて武川岳(1052m)。
やはり蔦岩山の山頂標を見逃してしまいました。
なぜかこの山頂も落ち着くので好きなのですが、ベンチが雨で濡れていることと大持山への急登までに幾らかでも稼いでおこうと思い、妻坂峠まで進みます。


ガスのなか途轍もない急坂を下って、鞍部の妻坂峠に来ました。
ここからの急登に備えて一度身体を休めます。
しかし、どこに座っても雨で濡れているため臀部を冷やしてしまいます。
寒いしテンションが下がります。
せっかく1000を越えた標高も下げてしまったので大持山まで約450m登り返さなければなりません。


妻坂峠の石仏も確認します。


急登を消化しながら左右に自然林と植林が綺麗に分かれた登山道を歩きます。


登り込んでウノタワ、鳥首峠方面との分岐まで来ました。
しかし大持山までもう一度深刻な登り込みを強いられます。


大持山まで来ました。
すると、天候は次第に良化傾向が見られます。


そして有名なこの岩場を乗り越えます。
岩場主体で道も狭いです。
ナイトハイクの場合はさらなる注意が必要だと思われます。


途中の展望箇所から武甲山の裏側、さらには度々訪れる羊山と姿の池、秩父市街地が確認できました。


小持山。
残りは武甲山だけとなりました。


小持山からはまた標高を下げます。
そして鞍部のシラジクボ。
いつかは持山寺跡にも行ってみたいです。


しばらく登って武甲山の肩まで来ました。
すると、到着を祝うかの如く12:30分の発破音が鳴り響きました。
程なく武甲山の広場に出ます。


御嶽神社で参拝します。
8月に山頂トイレ用に水を運んだマンホールを確認します。
するともう冬季でトイレが使用不可なのか空のペットボトルが入っていた網も綺麗に畳まれています。


ついに8月の表参道ピストン以来となる武甲山(1304m)に到着。
1人いたハイカーさんと入れ違いで山頂独占。


毎度の如く鉄柵を飛び越えて最高地点の隅で昼食にします。
結局晴間が差したのはほんの一時で、今回山頂からはあまり展望は望めませんでした。


今回は鳴らしませんでしたが、鐘も確認します。
8月登頂時にはアブに追われ続け最終避難場所として御世話になった休憩所も見ていきます。


山頂周辺に30分近く滞在した後、長いこと通行止めになっていた橋立コースを下ります。
すると廃屋が現れます。
傾斜がきつくないため下りやすいです。


長者屋敷の頭に来ました。
行ったことはないがこの近くに水場があるみたいです。
わりと新しそうな道標の通り登山道を左に折れます。


滑らないように木段を下ります。
木製の橋を渡ってここからは林道歩きです。


暫く林道を歩いて土津園の看板が見えました。
時間もまだ早いので最後にソフトクリームを食べたいと考えていました。
林道の途中ではランチを楽しんでいるグループに会いました。
橋立鍾乳洞、札所二十八番、武甲山の広めの無料駐車場があります。


そして駐車場の先にある土津園に寄ろうとするが、まさかの臨時休業でした。
しかたないのでそのまま浦山口駅まで歩きます。
歩いて浦山口駅に行く場合は2枚目の画像のところを左です。
そして、実は2週前にも浦山口側の駐車スペースの下見に車で訪れたのですが、道を誤って右ではなく左の狭い車道から抜け出てしまいました。
その時は車を傷めないかヒヤヒヤものでした。


ついに浦山口駅に到着です。
親切なことで有名な駅員さんは不在で無人駅でした。


御花畑駅から西武線に乗り換える為西武秩父駅に向かう途中タイ料理店を見つけました。
山行日以外にでもいつか入ってみたいです。


久しぶりに武甲温泉に行こうとしたものの、駐車場がほぼ満車状態だったため、丸山鉱泉で温まりました。


■その他
今回歩いたコースは武川岳に到達するまでも含めて奥武蔵らしく低山ながらアップダウンが多く体力を要すると感じました。
そして、毎度思うこととして標高的な面からみても浦山口側から飯能駅方面を目指す方が明らかに恵まれていると思います。
飯能から歩かれた方達の恐るべき健脚ぶりには感銘を受けています。
浦山口側からならなんとか踏破できないだろうかと自信と不安の狭間揺れています。
勿論過酷なので完結の保障などありませんが、
当日は今回みたいな愚図ついた天気ではなく、晴れてほしいものです。