車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

高砂(たかさご)神社~Ⅰ~ in 高砂市高砂町

2023年10月25日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・兵庫県

高砂市高砂町東宮町に鎮座される「高砂(たかさご)神社」。御祭神は『大己貴命(おおむなちのみこと)』。配祀『素盞嗚尊・奇稲田姫(くしいなだひめ)』。旧社格は県社。能・謡曲の【高砂】の舞台の一つと言われます。

由緒「神功皇后が外征のとき、大己貴命の神助を得て敵を平らげられた。帰国の途中、この地に船を寄せられ、国家鎮護のため、大己貴命をまつられたのが高砂神社のはじまりです。その後、天禄年間(970年)~(972年)国内に疫病が流行し、庶民が苦しんでいた時、神託によって素盞嗚命(すさのうのみこと)、奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)をあわせまつったところ、疫病がたちまちおさまったので、庶民は喜んでお礼参りをした。文禄元年(1592年)豊臣秀吉は、朝鮮出兵のときこの神社に参拝し戦勝を祈願したと伝えられる。  池田輝政をはじめ、歴代姫路城主は社領を寄進し、特に本多忠政は尊崇熱く、輝政によって他に移されていた社殿を旧社地に再建し、にぎやかな遷座祭を行った。 」公式HPより

鳥居の先、まっすぐに進み最初に出迎えてくれるのは、19世紀前半の建造と言われる四脚門の表門。

さらに参道を進んだ先、〆鳥居の向こうに建つ拝殿。そこから本殿へと続く幣殿・祝詞殿、いずれも18世紀後半の様式とされます。

拝殿前左右より神域を守護されるのは、護国型と呼ばれる狛犬さん一対。胸元にある丸い形を指して「鈴昭和」とも呼ばれています。

祝詞殿の左、壁際にはおそらく先代さんと思われる出雲構えの狛犬さん一対が、ひっそりと神域を守護されています。お顔の表情も、阿吽の区別さえもあやふやになってしまいましたが、それでも確かに神獣として、そこに存在しています。

唐破風の屋根には、牡丹の花に囲まれ逆立ち姿で参拝者を迎える小太りの獅子さん。花も獅子も、すべてを合わせたデザインが見事な細工瓦。

絵馬殿も兼ねた拝殿。左右にずらりと並ぶ絵馬はいずれも長い時代を経たものが多く、すでに何が描かれたのか判別できないものも多数。

「算額奉納絵馬」は、江戸時代中期、寛文年間の頃から始まった風習といわれ、現在全国に約820面の算額が現存しています。算額とは和算の問題や解法を記して、神社や仏閣に奉納したもので、その内容は代数・整数方程式論・解析学・幾何学等々・・非常に高度なものです。

社殿向かって右奥に鎮座される「境内社:尉姥神社」。御祭神は『伊弉諾尊(尉)・伊弉冊尊(姥)』。夫婦和合・長寿の神とされます。

鳥居の奥、拝殿前左右より神域を守護されるのは、立ち耳尾立ちの狛犬さん一対。断ち切られたように失われた片頬が痛ましく、思わず何故??と・・

願いを託す絵馬には、「相生の松を背景に並ぶ尉と姥」。

高砂神社と言えば「相生の松」と言われるほどに無くてはならない存在。一つの根から男松(黒松)・女松(赤松)が育つ喜瑞は、神社の象徴であると言われ、古来より「霊松:尾上の松」として、様々な歌に詠まれてきました。「霊松殿」に保存されているのは、昭和12年に枯死したという「三代目・相生の松」

初代相生の松は天禄年間に、二代目は兵火によって天正年間に枯死したと伝えられています。本多忠政がこれを惜しみ、遷宮の際に三代目の相生の松を植えたと言われ、大正13年に天然記念物に指定されていました。

【一木かと 見れば二木を 二木かと見れば 一木を雌雄のこの松】 隆正

「尉姥神社」と「霊松殿」の間には、樹齢約100年と言われる「五代目・相生の松」が見事な枝ぶりで参拝者を出迎えてくれます。ちなみに四代目は松くい虫の被害により短命に終わったそうです(-_-;)。

お互いの存在を確かめ合うように絡みつく相生の松。それは見る側の気持ちによってどのようにも変化し、望む姿を映し出してくれます。

高砂の登場人物である「阿蘇の神官:友成」が突いた杖から発芽したと伝えられる「御神木・いぶき」。添えられた説明には「槙柏(しんぱく)であり、枝葉はことごとく神殿に向っている」と、記されています。

広大な境内、まだまだ紹介しきれない摂社が沢山あります・・が長くなるので続きは明日。

参拝日:2010年5月8日

 


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