土佐十景の一つとされる「双名島(別名・比翼島)」。左が「観音島」、右が「弁天島」と呼ばれ、それぞれの島には「観音様」と「弁天様」が祀られ、歩いて渡ることが出来ます。
【人ならば うれしからまし 二名島 ふたつならびて 万代までも】これは『大町桂月』が大正9年(1919)に久礼に来た折に、「双名島」の景色を見て詠んだ句。
久礼浦の原風景とされる景勝地「双名島」。この二つの島は、波にさらわれる村人の悲しみを思いやった鬼の親子が、防波堤とする為に鬼ヶ島から運んだ岩だと伝えられています。
伝説では、金棒に二つの岩を刺してここまで来たものの、岩は重くやっとの思いで久礼に辿り着いた親鬼は、ここで動けなくなくなってしまいました。けれど一緒についてきた子鬼が溺れかけたため、親鬼は最後の力を振り絞って子鬼を助け、そのまま力尽きて海に沈んでしまいました。泣きくれた子鬼も、やがて小さな岩になってしまった・・・🙏この鬼の親子の伝説は「まんが日本昔話」の題材にもなったそうです。
大町桂月氏の歌とは程遠い悲しいお話ですが、鬼と言えば悪者として語られがちな昔話にも、こんな優しい鬼がいたんですね。
さて、中土佐に入っての楽しみは「久礼大正町市場」。市場の起源は明治の中頃と古いのですが、大正時代の大火で市場は焼失。後に大正天皇から復興費が届けられたのを機に、通りを大正町と改名。以来「大正市場」と呼ばれるようになりました。さて、何か美味しいものが見つかるかな?😄
市場の入り口からは、真っ直ぐに吹き抜けの通路があり、その先に出口が見えているような小さな市場です。けれど活気の良さはさすが土佐の漁師町。活きの良さでは人も魚も負けていません。
大正通りには、見覚えがある様な無いような懐かしい看板が一杯で、まさにレトロ感が一杯。
だからってこれは少々やりすぎでは😅
どこかの人権団体に「差別だぁ!!」と言われて消えていったカルピスの懐かしい顔。思うのですが・・黒く塗ったから差別だって思う思考のほうが問題だと思いませんか?で、この件以降「ダッコちゃん」も消されていったんですよね😣
観光案内所で出迎えてくれるのは、大正町市場のマスコットキャラクター『くれ坊』。夏はモチロン、冬でもランニング一枚で大正通りを駆け抜けています。
市場を楽しんだ後は、久礼の町歩き。やってきたのは由緒ある佇まいの造り酒屋「西岡酒造」さん。天明元年(1781)創業で、約二百三十年の歴史を持つ中土佐町の蔵元です。
店舗の中では、昔の酒造りの道具や酒器なども展示されており、自由に見学もできます。特に古い酒のラベルは、ご亭主殿が趣味で集めていることもあり、興味津々😲
こちらの恵比寿:大黒様は何時ごろから厨司の中に納まっておられるのでしょう?黒くすすけたお体は、お店の長い歴史の証し。手前の三宝には、多分とても古いお金が供えられています。
歴史のある酒蔵って、空気まで特別な香りがする。糀の甘酒しか飲めない私が言うのも何ですが、とっても好きです😅 で「司牡丹」に続いて「順平」のお買い上げ。
さぁ、美味しいお酒も買ったし、今夜のおかずに本場のカツオのたたきも買いました。😄 最後はカツオ人間になってポーズを決めてもらいましょう😍
訪問日:2013年3月23日
写真アップ ありがとうございます
はじめまして(*^^*)
ご訪問いただいて有難うございます。
ご先祖様のふるさとだそうですね(*^^*)
久礼はとても心がしっとりと癒される町並みでした。