車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

小根山:小川神社 in 長野県小川村

2022年10月21日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・長野県

小川村小根山に鎮座される「小川神社」。式内社で旧郷社。御祭神は正殿に『健御名方命』。相殿に『大己貴命・ 言代主命』

社伝に「祭神・健御名方命が出雲での武甕槌命との戦いに敗れ、母神・沼河比売命の郷里・糸魚川を経て信濃を開拓。母神への往来(糸魚川街道)の要衝である当地に村民が、その徳を慕って奉斎したという。継体天皇の皇子・兎王の後裔、酒人(さかんど)公は天武天皇十三年(684)冬十月、眞人(まひと)の姓を賜い、その一族が当地に来て、布留山(古山、当社背後の山)に居を定めた。清和天皇の頃、この地を小川の荘と称したので、酒人小川眞人と称して、当社を篤く崇敬した。後、小川氏となり、小川左衛門貞綱の頃大いに栄え、大社となった。中昔は大宮大明神、諏訪大明神宮と称したが、寛政二年八月、吉田家へ社号宣旨を願い告文を受け小川神社とする」

二の鳥居の奥、参道正面には「立梶の葉」の紋幕が掛けられた、昭和三十一年造営の拝殿及び幣殿。

見上げた拝殿彫刻の美しさに思わず狂喜する二人😍 。まずは褄の棟木を支える力神像。らんらんと輝いて見える目には玉が嵌めこまれています。

力神の下、向拝にはテッパン中のテッパンともいえる阿吽の龍。口中には鮮やかな朱が塗られており、歯は胡粉が塗られているのか羨ましいほど真っ白。更に目には玉が嵌めこまれており、一段と凄みを増しています。

社殿彫刻の代表的存在ともいえる貫の獅子。吽形の口元には僅かに朱が残されており、玉が嵌めこまれた眼光は鋭いながらも顔立ちは優しく、人懐こささえ感じさせます。

胡粉が塗られた阿形さんの歯はギトギトと鋭く・・うっかり手を出そうものなら噛み千切られてしまいそうですが、それだけに口中の朱がいっそう際立って見えます。

ラストは褄下の火の鳥。大きく翼を広げた姿は、まさに炎の中から復活したばかりとでもいう様相で迫力満点。よく鳳凰と混同されがちですが、これはもう絶対に、火の鳥です!(笑)

小川神社拝殿の左に、昭和に入って合祀された「御射山(みさやま)神社」が鎮座されます。御祭神に関しては祀られる地方によって様々であり、いずれの神なのか特定する事はできません。

御射山神社後方の「磐(いわくら)」

小川村出身者の戦没慰霊碑「平和の礎」

内容を確認できなかった碑

参拝を終え、さて、この狛犬さんを画像に残そうかどうしようかと悩んでいると、賑やかな気配と共に社務所が開き、楽しそうに歓談しながら沢山の人や車が入ってきました。

聞けば御柱祭りの為の長持ち運びの練習をされているのだとか。・・・そうか、御柱があるんだ・・北信随一の賑やかさで知られるってポスターにあったけど、流石に5月にもう一度ここまではねぇ😥 。でも長持ち運びの練習風景が見られるなんて凄いラッキー。

祭り衣装に身を包んだ男衆は、きっと最高にカッコいいだろうね~

鳴子を使った踊りは、長持ち運びの後に披露するのかな? 皆さん本当に真剣に取り組んでおられます。

思いもかけない素晴らしい時間を頂いたことに感謝しつつ、次の目的地に向かう私たちの目の前に 今度は「小川神社 御柱大祭」の標柱と注連掛場に寝かされた御柱!!

風になびく「おんべ」を乗せて、ゆったりとその時を待つ御柱様。後ろ髪を引かれながらも、なんだか物凄く得した気分の二人。祭って本番は当然だけど、準備も全てひっくるめて最高だよね。

参拝日:2016年4月17日

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ここ一か月、症状がすこぶる悪化している・・車泊旅の思い出を綴りながら日々をやり過ごしているけれど、たまに対処できない痛みに心がポキッと折れそうになる。 そんな時はとにかく旅の思い出に浸りきって時間をやり過ごそうと思う。そうして明日になったら、今日より元気になるかもしれない。

 


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4 コメント

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Unknown (まかろん)
2022-10-22 07:36:15
tibinekoさん、
もと諏訪神社の小川神社の様子を興味深く拝見しました。

個人的には、国を譲れと来た神に、唯一立ち向かった、健御名方様を尊敬しています。
(ご利益は頂けたことはないのですが…😅)

お祭りの練習を見られたとのこと、
きっとtibinekoさんたちが日本のいろんなゆかしい風物が大好きで大切に思う人たちだと、神社の神さまが分かって、見せてくれたのだと思います。

神社の神さまは参拝にきた人に、そういう歓迎の仕方をしたりする、と聞いたことがあります。


最近、痛みが激しいのですか。
心が折れそう、という言葉に胸がいたみます。

応援の言葉をかけるくらいしかできませんが…
キミーさんのところで披露される、tibinekoさんの見識をもっと読みたいです。

これ以上頑張れないよ、というときに、
他人から頑張れなんて言われたくないということは
重々承知しています。

でもtibinekoさんの見識をまだまだ伺いたいって者もいるということだけ…、こそっとお伝えしたいです。


どうぞ少しでもゆるやかな日をお過ごしくださいね🙏🌸
返信する
Unknown (tibineko)
2022-10-22 12:37:38
そうなんですよね
実は私も国譲りの交渉・・と言う名の無理強いに
ただ一人異議を唱えた、健御名方命派です。

お祭りの練習風景の出会いが神様の贈り物だなんて
なんて素敵なんでしょう(⌒∇⌒)
きっとそんな不思議って実は一杯あるんでしょうね
それをただの偶然と見るか
何かの温かい意志の表れと見るかで、
見えてくる景色も随分と違ったものになると思います。
いつも優しいコメント ありがとうございます。

痛みは・・言い換えれば生きているからこそで
それは仕方ない事だと云い聞かせているのですが、
たまに言葉に出してしまいたくなるのです。

「アルルークシャ・モストラ・ラクシュ・・・」
マルーンの呪文・・・私も唱えてみようかな
返信する
Unknown (まかろん)
2022-10-23 07:14:04
お疲れのところ、とても丁寧な返信をありがとうございます🌸

返信に返信を重ねるのは失礼かと思うのですが、
tibinekoさんの言葉の一つひとつが、うんうん❣️と思えるものだったので、ご挨拶をという気持ちが抑えられませんでした😅

>国譲りの交渉・・と言う名の無理強いに
>ただ一人異議を唱えた、

そうなんですよね、神社好きの人もあまりそれを言わないのはどうなのかと…。

あ、でも「聖地の条件」って学術的な本の見解では、
この神話は、古代の石器武器が大陸からの鉄器武器に押されていく神話なのだとか。

健御名方命は、石器武器の最強神だったのだ、とあって、うーん石器が駆逐されちゃうのは仕方ないのかなぁ…と思いつつ、モヤモヤしてます😅
(少なくとも、鹿島神社にはぜったい参拝しません)


>痛みは・・言い換えれば生きているからこそで

お強いですね。
うちの母も、身体をあちこち壊していて、楽な日はもう、1日もない有様なはずなのですが、
tibinekoさんと似たことを言って、毎日笑っています。

健気さに、胸が痛いです。

女性は強いですね(わたしも女ですが)。

マルーンがそっち行けるといいなと思います。
(あ、読んでくださってありがとうございます!🙏)


無神経な返信でしたら、ほんとうにすみません。
日本のゆかしい物事が好きで、健御名方命派で、毎日頑張ってらっしゃるtibinekoさんを応援しています。

そう、お伝えしたいです。
失礼いたしました🙇‍♀️
返信する
Unknown (tibineko)
2022-10-23 11:23:22
まかろんさん
優しい言葉の数々、本当に有難うございます。

言葉に色が有るとするなら、まかろんさんの言葉は
温かくて柔らかいオレンジ色でしょうか。
たとえば緑の木の葉越しに見るお日様の色
だからまかろんさんのコメントが届くと
とても嬉しくなります(〃∇〃)

鹿島神社・・東国三社参りの折に参拝させていただきました。
神武天皇元年の創建と伝えられる神域は
そこに立つだけで背筋が伸びる清々しさを感じさせてくれました。
そういう意味では、本当に私、無節操なのかも(^^;)

まかろんさんの温かい言葉は、私にとってマルーンの癒しの呪文です。
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