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車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

松尾(まつのお)大社 in 京都府京都市西京区

2025年07月29日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・京都府

西京区嵐山宮町に鎮座される「松尾(まつのお)大社」。式内社で、二十二社(上七社)の一社。標高223メートルの松尾山を神体山とし、御祭神は『大山咋神、中津島姫命』。

「太古より、松尾山の山霊でもある「大山咋神」を頂上に近い大杉谷の上部の磐座(いわくら)に祀って、生活の守護神として尊崇したのが始まりと伝えられる。大宝元年(701)に勅命によって秦都理(はたのとり)が現在地に社殿を造営し、松尾山の磐座から神霊を同地へ移したのが創建とされる」

また酒神としての信仰も篤く、狂言「福の神」によると、松尾神は「神々の酒奉行である」とされ、現在も神事に狂言「福の神」が奉納されるほか、「日本第一酒造神」として酒造関係者の信仰を集めています。

そうした信仰の篤さは、神輿庫に積み上げられた奉納菰樽の山からも容易に察する事ができます。

境内入り口、二の鳥居には『有栖川宮幟仁親王』御宸筆の額が架けられ、貫には「脇勧請」が下げられています。脇勧請とは榊の小枝を束ねたもので、これは鳥居の原始形式を示すものと伝えられています。またこの束の数にも決まりがあり、平年は12本、閏年は13本吊り下げる慣わしとなっています。

その鳥居脇より神域を守護されるのは大正14年(1925)建立の浪速狛犬さん一対。見上げる位置にあり、その形相はかなりのいかつさ・・小さな子供さんだと泣いてしまうかもしれません。でも本当はすっごく優しいんだけどね・・

参道正面に建つ高さ約11メートルの入母屋造檜皮葺の楼門は、寛文7年(1667)の棟上げ。

中門正面にある檜皮葺・入母屋造の拝殿は広場の中央に位置し、大祓式のほか各種神事でも使用されます。

本殿は応永4年(1397)に再建されたのち、天文11年(1542)に大改修されました。形式は桁行三間・梁間四間、一重、檜皮葺。屋根は側面から見ると前後同じ長さに流れており、この形式は「両流造」・「松尾造」とも言われる独特のもので、国の重要文化財に指定されています。

松尾大社では神使(しんし)を亀とすることが知られており、境内の様々な場所で、神使いである亀さんに出会う事ができます。最も代表的な場所では手水舎の亀、こちらは玄武と呼ばれるタイプ。

じかにその体にふれる事で願いをたくす「撫で亀さん」。撫でやすいように甲羅はなめらか。天満宮の「撫で牛さん」と同じですね。

社殿の背後にある松尾山からの湧水「亀の井」。この水を酒に混ぜると腐敗しないといわれ、醸造家がこれを持ち帰って混ぜるという風習が現在も残ってます。松尾大社が酒の神として信仰されるのも、この亀の井に由来するものです。

もちろん、ここでも神使いの亀さんが、吐水の役を果たされています。

「亀の井」の名称は、松尾大社の神使が亀であることに由来するとされます。神社文書によれば、松尾神は大堰川を遡り丹波地方を開拓するにあたって急流では鯉に、緩流では亀に乗ったといい、この伝承により鯉と亀が神使とされました。

滝御前の後方には「霊亀の滝 」と呼ばれる滝があります。水量は豊とは言えませんが、流れ落ちる水は決して枯れる事はないそうです。

4月の第四日曜日に行われる「神幸祭(おいで)」では、大社を出た六基の神輿が桂離宮の西方に着き、川幅約200mの桂川を、手漕ぎでゆったりと渡る船渡御(ふなとぎょ)が行なわれます。

境内の一画に保存されていた「駕輿丁船(かよちょうふね)」。こういうのを見てしまうと、お祭りに参加したい!!という思いがふつふつと湧いて来ます。

参拝日:2009年11月15日



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