車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

津島(つしま)神社~其の二 in 愛知県津島市神明町

2018年08月01日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・愛知県

二日目の今日は、「楼門(国重要文化財)」に面した鳥居から、境内のあれこれを紹介します。

鳥居を潜り、神橋を渡って・・・と書くと、一般的にはこちらが神社正面のように感じますね。明治以前、天王川が川であった時、現在の馬場町の大銀杏付近に御旅所があり、江戸時代まではこの門より神輿御幸が行われていた為、神橋を構えて正門の如く設えたようです。

三間一戸・入母屋造・檜皮葺の「楼門」は、天正19年(1591)『豊臣秀吉』の寄進。 佇まいの華麗さに惹かれてか、私たちも含め、この場所で記念写真を撮る人がひっきりなしに入れ替わっていきます。

楼門をくぐり、境内に鎮座される『須佐之男命』に関わり深い境内社の紹介。 一間流造・銅板葺で、寛文13年(1673)再建の「摂社:弥五郎殿社(やごろうでんしゃ)(県重要文化財)」。「津島神社の社家『紀姓(きうじ)』の姓祖:『武内宿祢』を祀る。南北朝時代、南朝の忠臣楠正行と共に四条畷の戦(正平三年(1348))にて戦死した社家堀田一族の堀田弥五郎正泰が、生前当社を造替し、大原真守作の佩刀(津島神社社宝、国重要文化財)を寄進したことから弥五郎殿社と呼称されている。」

また一説には、『大穴牟遅命』を御祭神とする「式内社:國玉神社」とも伝えられます。拝殿横に「戸隠社(手力雄命)」が鎮座。

拝殿内には、鉄さび色の「神殿狛犬」さんが神域を守護されており、ご亭主殿、思いがけない出会いに小さくガッツポーズ(笑)改めて見ても不思議な味わいのある表情。

南門の参道の西脇に鎮座される「摂社:居森社」。御祭神は『須佐之男命幸御魂(さきみたま)』。社伝に「欽明天皇元年(540)に大神がこの地に始めて来臨され、神船を高津の湊の森に寄せて奉ると、蘇民将来の裔孫と云う老女が、霊鳩の託によって森の中に居え奉った事により「居森社」と云われる。」

木陰に隠れて目立ちませんが、鳥居の内側より神域を守護されるのは浪花タイプの狛犬さん一対。 吽形さんは右前足に子狛をつかまらせ、阿形さんは玉が転がらないように足で抑えながら参拝者を見つめています。

親狛に一生懸命しがみつきながら、それでも好奇心には勝てない仔狛さん。

一間流造・銅板葺の本殿は、『豊臣秀吉』の母『大政所』によって天正十九年(1591)に寄進されたものと云われています。
「居森社」の右には『須佐之男命和御魂(にぎみたま)』が祀られる「末社:疹社(はしかのやしろ)」。 左には『大日霎貴命(おおひるめむちのみこと)=(天照大神)』を祀る「大日霎(おおひるめ)社」

一間流造・銅板葺の「摂社:荒御魂社(あらみたまのやしろ)」『須佐之男命荒御魂(あらみたま)』を祀ります。 元和5年(1619)の建立とされており、元は八岐大蛇の霊を祀る「蛇毒神社」と称されていましが、もしかして八岐大蛇さん、ここでも須佐之男さんに負けましたか?(笑)

「摂社:柏樹社(かしわぎのやしろ)」には、『須佐之男命奇御魂(くしみたま)』が祀られます。神託により天平元年(757)に此処に移したと伝えられています。社の後に古柏樹一株が生えていた事から「柏宮」・「柏社」と称されていました。
    

向かって右側に鎮座される「摂社:和魂社(にぎみたまのやしろ)」、『須佐之男命和御魂』を祀ります。 元は蘇民将来を祀る「蘇民社」と称され、姥が森に鎮座されていたのを瑞垣内に移したと伝えます。

「津島神社」の境内には、『建速須佐之男命』を祀る「本社」、荒御霊を祀る「荒御霊社」、和御魂を祀る「和魂社」、奇御霊を祀る「柏樹社」、幸御霊を祀る「居森社」、和御霊を祀る「疹社」の六社が鎮座されています。これは「津島神社」の創建以来、御祭神である建速須佐之男命を祀った社をすべて残しているためで、こうした例は非常に珍しく、島根県でも数多くの神社に参拝しましたが、このような例は知りません。
続いて『須佐之男命』とは非常にゆかりの深い、二つの摂社・末社の紹介。一間流造・銅板葺の「摂社:八柱社」、本殿は寛文12年(1672)頃の建立とされ、『須佐之男命』の五男三女神が祀られます。寛文年間までは本殿相殿に祀られていました。

「境内末社・稲田社」には、『須佐之男命』の妻『櫛名田比売命(くしいなだひめのみこと)』が祀られます。

 ひろ~~~い「津島神社」の境内、摂社:末社の紹介はまだまだ終わりそうに無いので、続きは明日。

参拝日:2011年4月25日&2014年7月27日&2017年3月28日

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 津島(つしま)神社~其の一 ... | トップ | 津島(つしま)神社~其の三 ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

神社仏閣・名所・観光・愛知県」カテゴリの最新記事