甲賀市信楽町牧に鎮座される「日雲(ひくも)神社」。御祭神は『天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)』。天地開闢の最初に現れた神とされます。
御由緒「伊勢神道五部書 倭姫命世紀にある甲可日雲宮が即ち本社の起源であるとされ、もとは牧、宮町、黄瀬三村の氏神で、鎮座地が小字上野である所から上野山天神と呼ばれた。 別当寺として天徳寺があったが、明治の神仏分離により廃寺となった。 文政五年宮町、黄瀬は氏子より離れ、現在は牧のみを氏子とする。明治九年十月村社となり、同十八年許可を得て社名を日雲神社と改めた。 現在の本殿は元禄四年の再建とされている。」滋賀県神社庁HPより
鳥居を潜った先の境内を信楽高原鉄道の線路が横切っており、丁度参拝中に、電車が通過しました。どの程度の本数があるのかわかりませんが、こんなにタイミングよく遭遇できるのも、御神徳かもしれません。
「みつえしろの道」は「倭姫命が天照大神の御杖代(みつえしろ)として日雲宮に巡幸」したとの由緒によって名づけられた道。
踏切を渡ってすぐ、線路に沿って東へ行く自然道がその「みつえしろの道」。多くを願わず、ただ一願のみを祈念しながら鎮守の杜を大きく巡る、約1kの神林浴歩道だそうです。
心惹かれるフレーズですが、今回は予定がぎっしり。残念ですがまたいつかの機会を・・・その前に1kの道を歩こうということ自体が身の程知らずだとご亭主殿からの苦言。御尤もです😔
杉木立の参道をまっすぐに行くと、一段高い場所に拝殿が見えてきました。
登録有形文化財の本殿は、元禄4年の建築と伝える三間社流造、向拝1間、桁行3間・梁間2間の身舎に1間幅の前室を設け、正側面に縁を廻らします。前室は前面中央間を引分戸とする他は斜格子嵌め殺し。
正側面に廻らされた縁の両側には、とてもスマートな信楽焼きの神殿狛犬さんが神域を守護されています。残念ながら位置的に吽形さんのほうは、柱の影が邪魔をして鮮明な姿を捉えることが出来ません。
拝殿後方、本殿を囲む垣の前より神域を守護されるのは、これまで数多く見てきたどの狛犬さんよりも個性的な信楽焼きの狛犬さん一対。まるで巻貝をまとったような毛並み、大型の二枚貝を思わせる口元・・・巨大なタコを思わせる落ち窪んだ目・・・・・もう最高すぎて、ご亭主殿ってば、にやけっぱなしで触りまくってます😍。
もの凄く気に入ってしまったご亭主殿に敬意を表して、特別に素敵な顔を超ドアップで!!
本殿と並ぶ位置の右側に鎮座される「殿の宮」。
「境内社:八幡神社」、「境内社:春日神社」が鎮座されます。
本殿と並ぶ位置の左側に鎮座される「姫の宮」。
向かって左から「境内社:倭姫神社」、「境内社:天宮(雨宮)神社」、「境内社:厳島神社」が鎮座されます。
本殿の玉垣前に鎮座されていた信楽焼きの「福かえる」さん、沢山の人が頭を撫でているようでそこだけピカピカ😄。願う人たちの福が帰って来ますように・・・🙏🙏。
参拝日:2011年2月27日