洲本市山手に鎮座される「洲本八幡神社」。御祭神は『誉田別尊』。『姫神 神功皇后 闇龗神(龍神)』を配祀します。
由緒「創立年不詳。淳仁天皇による創祀とも伝わり、永祚2年(990)に国司藤原成家卿寄瑞をうけ、当国の安寧と繁栄を祈願し、国生みの島の妙なる神の妙なる神州神と称え奉仕の寺四ヶ寺と共に創建したと縁起書に書かれています。室町末期、安宅氏が、三熊山に洲本城を築いたときに安宅秀一が当社にこもり祈願し、その後も代々洲本城主に崇敬された。江戸時代には、当神社の目の前に洲本城が置かれ、淡路国における徳島藩の代参所となると共に藩主蜂須賀氏及び家老洲本城代稲田氏の祈願所として特異なる崇敬をうけた。また、淡路国で初めて檀尻(だんじり)がだされたのは当社である。」公式HPより
随神門横に聳えるのは、樹齢1000年以上とも云われ「千歳の楠」と呼ばれるご神木。説明には「幹廻り6.7メートルの楠の巨木で、兵庫県第4位の巨木、健康長寿の信仰を受けている」と記されています。
随神門前左右より神域を守護されるのは、いかつい体にふさふさヘアーの浪花タイプの狛犬さん一対。すまし顔の吽形さん。人(獣)の良さそうな穏やかな笑顔の阿形さん。台座には昭和十四年初老記念の線刻があります。
拝殿
拝殿前、神橋左右より神域を守護されるのは、文化6年(1809年)5月、石工:御影屋伊右衛門長全の銘が残る、由緒正しい狛犬さん一対。阿形さんの前歯がツボ。御亭主殿は足の布が巨大な蹄みたいだと、これもツボ😆
拝殿に架かる神橋には龍の彫刻
境内に鎮座される「柴右衛門大明神社」。御祭神の『柴右衛門狸』は、元々大阪の中座にお祀りされていた芝居好きの狸。人気の神・芸能の神・商売繁盛の神として大事にお祀りされていましたが、1999年の中座閉館により、洲本に里帰りしてきました。
境内社・稲荷社
神座と思しき場所に鎮座される、まだ新しいお社とその神域を守護される小さな神狐。ここにも阪神淡路大震災の爪痕と、それを跳ね返す復興の姿が。
稲荷社には鳥居前からお社までに、何対かの神狐さんが神域を守護しておいでです。その中から、明治23年2月建立、石工:洲本『石井岩蔵』の銘が残されていた神狐さん。いくつもの補修の跡が痛々しいけれど、それだけ大事にされているという証でもあります。
稲荷社近くに集められた石仏・石碑
参拝日:2010年9月20日