台湾台中おせっかい日記

2001年に台湾の台中へやってきた日本人女性が、好奇心丸出しで探した台湾グルメ、文化、風景をつづります。

花蓮名物 液香扁食店 (ワンタン)

2014年08月05日 | 台湾のレストラン 餐廳

花蓮で何がおいしい?何を食べたらいい?と地元の人い聴くと、ほぼ9割の人が「液香のワンタン」と言います。
ワンタンといっても、ワンタンメンの上にのっている薄い皮に、上品に少しだけお肉が入っていて、つるっと口に入るタイプではなく、一見、水餃子と思える一品。

台湾では、「餛飩(フントゥン)」がワンタンのことですが、花蓮では、「扁食」というそうです。花蓮を旅行で訪れた台湾国内の人でさえ、「扁食」と聞いて、出てきたのを見て、「なんだ餛飩か」と言いますから。

このお店のメニューはこれ1つ。1杯60元。茹でていないのを持ち帰りもできるようです。


お店に入ると、ど~んとケースの中に扁食が。


次々と茹でていきます。

紙の器、使い捨てのプラレンゲ。味は、非常にあっさりした塩味系で、中華セロリと揚げ玉葱のコクがポイントでしょうか。


既に台湾味に慣れて、薄味でもOKな私でさえ、このまま食べるには、物足りなくて、酢と豆板醤、醤油などでタレを作って、それにつけながらいただきました。


中の餡は、ほとんど脂身は無い豚肉。噛み応えがあり、ヘルシーな感じですが、どうしてもパサパサっとした食感です。

しかし、皮の厚さは絶妙。一杯に10粒入っていましたけど、おいしくいただきました。

花蓮の人は故郷に戻ってくると、これを食べるというほどですから、きっと私も次に花蓮に来たら食べに行くと思います。

余談ですが、「液香扁食店」の他に、もう一軒、同じものを出すお店「戴記扁食店」があるそうです。
もともと、このお店の扁食は、男の子にしか伝えない味なんだそうで、分家する場合はその家で男子が出すわけですが、初代の孫にあたる女性が出したのが「戴記扁食店」。味は、ほぼ同じようです。

三代、70年続けば、台湾ではもう立派な老舗です。
一人で1杯食べるとけっこうおなか一杯になって、他の者が食べれない畏れもあるので、2人で1杯くらいがおすすめ。店内には、とりわけ用の小さなお椀もあります。なんせ、メニューがこれ1つですから、もっと食べたかったら、もう1杯お替りするだけでいいのです。


「液香扁食店」
      住所:花蓮市信義街42號
      電話:03-8326761
      営業時間:09:00~13:30  16:00~21:00(売り切れたら終了) 休みは多分無休、、、除夕くらいは早めに店じまいでしょうか、、。