台湾台中おせっかい日記

2001年に台湾の台中へやってきた日本人女性が、好奇心丸出しで探した台湾グルメ、文化、風景をつづります。

2012年 紅’s ジュエリー展示会 原住民舞

2011年12月18日 | 台湾の人々

展示会の会場近くに、原住民の衣装を着た若者らが続々と集まってきたので、何が始まるのかと思っていたら、開会式で原住民舞を披露するとのこと。
彫りが深くまつ毛の長いひしきしまった肢体を持つ彼らに吸い寄せられ、「写真撮らせてください、、、」とお願いすると、はにみながらも並んでくれたました。

           
彼らは、台中市霧峰區にある明台高校の学生たち。
台湾各地から集まって、勉強しています。
原住民の文化や舞のクラブがあって、いろいろなイベント会場に呼ばれて、披露しています。
彼らは、固定の部族の舞以外にも、ミックスした独自の振り付けの舞もあります。
なので、衣装も、どこの部族と特定できるものではありません。

動画でお見せしたかったのですが、このgooブログ、先月で動画アップのサービスが終わってしまいました。残念

数枚の映像ですが、彼らの躍動感などが伝われば幸いです。

           

           

           

          

          
途中から、蔡老師も参加して踊りはじめ、最高潮に。

          
タロコ渓谷近くの秀林郷出身の彼は、タロコ族。

          
何族だったか、聞いたけれど、時間がなくて答えがよく聞き取れないまま、、、、。
台湾では2011年末現在、14族が認定されていますが、最近の映画で最も注目を浴びているのは「賽徳克族(サイダック)」。この日のメンバーにはサイダック族はいなかったそうです。
以前は、どこの部族出身と聞いても、なかなか教えてくれない人も多かったのです。
ここ数年の原住民文化は、台湾の新しい顔として、注目を浴びています。
彼らこそが、この美麗島のもともとの住民だったわけですから、台湾を紹介する上で、こういう流れは大切なことだと思います。
実際、他の部族との混血や、台湾人、客人家人、その他外国人との混血も多く、顔を見るだけでは、見分けがつきません。現代では、部族の純粋な血統を残すのは難しいかもしれませんね。

個人的な思いですが、混血でも部外者でも、その部族の先祖からの土地、文化のある場所で育ち、精神を持つならば、何々族であると言ってもいいのではないかと思います。
それは、日本人である母と台湾客家の父を持つ息子が、「自分は何人だ」と考える時のヒントになると思っています。
しかし、実際、彼の生活環境には、これといった固定の文化がなく、どれもこれもなんでもありの環境。
山河のある土地で、そこで暮らしてきた先祖から伝わった文化、風習のあるところで生まれ育つというのは、とても恵まれたことだと思いました。