ゴルフタイムスの世界   Eagle Eye

ゴルフタイムス編集の古賀のイーグルアイは、焦点を外さないのが自慢です。面白くて、実践的で参考になる記事を提供したい。

石川遼とUSツアー 70  進撃 6 修羅場と高揚 13

2014-01-29 | 危うい日本のゴルフの世界

フェニックスオープン 

 

Waste Management Phoenix Open

January 30 to February 2, 2014

 

TPC Scottsdale - Scottsdale, AZ | Par 71 7,152 Yards

 

 Come on, feel the noise

Martin;getting images from the official site/GDB

英樹のエンジンが動き始めた

遼、ウエイテイング、 一位、出場なるか。

          

photo by Golf Channel &GDVTV      オーガスタナショナルで一番テイに立つ記者
Defending Champion Phil           N0.1(Olive) on the tee

プロの選手に、うまくこなせないボールを打つと、ギャラリーから、激しいブーイングで有名なフェニックスオープンがいよいよ、はじまる。正式な名称は、ウエイストマネジメントフェニックスオープン、という。名だたる選手でも、このブーイングには、度肝を抜かれる。ステイデイアムのように、グリーンが囲まれて、乗らなければ、四方から一斉に野次が飛ぶという寸法である。その逆も真なりで、ホールインワンでもしようなら、天地がひっくりけるような騒ぎだ。タイガーがプロデビュー戦で、エースをやってのけたのだから、驚きである。

遼は、参加資格が除外されているので、Waitingのトップで、枠の空きを今遅しと待っている。すでに、来年のシード権を手中にいれて、余裕の進撃である。前試合で見せた笑顔は、精神的にも、解放された充実のアスリートとして自信を裏付ける印象を強く受けた。だから、旬へ向かう進撃が真実の世界になった証拠でもある。各マスコミ、メデイアに、軽々しく優勝へなどと論ずるべきではないと記者が苦言を発したので、各新聞社やメデイアも、迂闊な記事は書かなくなったのは、良識の報道になってきたと思う。徐々に積み上げる実力が、必ず、大きな結果を生み出すのだから、じっくり遼の成長を見ていきたいものだ。現在、ランキング74位にいるので、ここ数試合こなせば、実力で50位までに籍をおき、第一戦のメジャー、マスターズに招待されよう。記者が、33回目の取材で、遼と英樹の雄姿が見られれば、この上もない報告ができると胸が躍る。そして、この二人が、出場ともなれば、御両人、予選をクリアして、上位に食い込むのは、間違いない。アメリカの遼の応援者たちも、遼の再ステージを手ぐすねを引いて、待っているのだ。すでに、ジミーオーカーやパトリックリードやスコットスターリングが、少ないマスターズの籍を確保した。つまり、一流の証しが立てられたのだ。

遼も英樹も、マスターズは、数度経験済みだから、よさも怖さも、熟知しての舞台であろう。そうなれば、日本のファンは、眠りを断って、目をこすりながら、TVの虜になる。新しいゴルフの歴史の始まりである。先週のチャンピオン、スターリングスでも、46回も予選を通過しなかった選手、ましてやジミーオ―カ―は、優勝にたどりつくまで。186試合も消化しての話だ。彼らの勝利への執着と努力と忍耐には、まだまだ、遼も英樹も足元にも及ばない。だから先週の戦いで、一緒の組で回ったスターリングスが優勝したのは、18番を攻める勇気と負けじ魂と過去に2勝した経験がもたらした結果であると遼は、わかったはずだ。その差が2ストロークになったと言っておこうか。デフェンデイングチャンピオンとして、ミケルソンは、フェニックスオープンを戦う。背中と腰に違和感を持つ、彼が、どこまで、踏ん張れるか、王者の貫録を披露できるか、フィルファンは、心配になっているだろう。さあー、旬に向かって進撃する遼を、腰を据えて、観てみよう。英樹も、故障を直して、エンジンをかけて、マスターズへ進軍してもらいたい。旬が待っている選手になれるか、どうかの勝負の時だ。

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