ゴルフタイムスの世界   Eagle Eye

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石川遼とUSツアー 64 再出発と挑戦 15 修羅場と高揚 7

2014-01-15 | 危うい日本のゴルフの世界

                                

photo by Golf channel  優勝のジミーと遼の相手のリッキー

(ブッチーの与えた言葉で、自信が出ました。)(自分もスイング改造成功だ)

    

 

遼、第6戦、ヒューマナチャレンジに参戦!!

旬に入れ!!!

勝利への進撃は、意思ある限り、継続が条件だ。

ソニーオープンの優勝は、Jimmy Walker, 180戦に及ぶ戦いの中で、2014年度、第一戦、フライズトーナメントに初優勝して、4戦目のソニーに二度目の優勝、ブッチハ―モンをコーチに迎えたとはいえ、驚きの進歩である。シャレではないが、地味に歩く人、の名前の通り、USツアーの派手さはまたっくない遅咲きの選手である。長い間、辛苦に耐えて、地道な努力の賜物以外のないものでもない。勇作も、長い間、風雨のさらされ、優勝のふた文字が消えかかった選手である。ともに、他人が考えつかない思い出や反省が残存することであろう。また、共に、30半ばの年齢で、似通った点がある。

文句なく、二人には、お目でとうの祝辞を述べる。ただ、一方のJimmyは、すでにフェデックスカップ、トップを走る。始まったばかりだが、まだまだ。勝ちそうな、落ち着いた態度は、ファンの眼を休めない。一方、勇作は、今一歩、踏み切れない歯がゆい成績で、ソニーを袖にした。既述で、勇作の2014年になると、豪語したが、そんな大きな宣言をしてよかったのか、どうか、正直、腹の底では、迷っている。なぜか、ソニー出場に対して、心構えがなかったのでは、という疑問がわいてきたからだ。

遼の進撃は、ソニーを境にいい方向へ行くと断言できるのは、USツアーの佳境に入っていく準備ができているからだ。ただ、うがった見方をすれば、」ソニーのゲームに、準備が完全であったか、どうかだ。グリーンの難しさに、どれだけ慣れるか、ひと押し不足したものがあると記者は考える。スイングの完成度は、高いので、急激な直し方は、長いスパンでツアーを考えると、いじらない方がいい。ライヴァルのリッキーファーラーは、これまた、ブッチーにコーチを頼み、スイング改造に余念がない。つまり、クラブが寝る癖があるので、ボールを左に引っ掛けやすいのだ。その寝る癖を、少し、起こしたので、ボールを制御できる状態になっている。リッキーは、どちらかといえば、ラニ―ワドキンス型の早いスイングで個性的であるから、すぐ、いい結論を出しきれないのが、ネックである。遼の相手になるのは、ここ一年で数回のチャンスが来るので、楽しみにしている。

遼のファンは、アメリカでも増え始めている。それは、ポスチャーがいいことと、アグレッシブなゴルフスタイルが、現地に好まれているからだ。ツアーで175センチ、小柄なほうに分類される。しかし、新帝王と言われたトムワトソンも同じくらいの背丈、南アのクラークやウーストフイゼン、また、グレースなど名選手にぴったりの背丈である。2メートルの男が、やるスポーツではない。だから、背丈では、遼は合格なのだ。あとは、腰回りの筋肉と骨を太らせる努力だ。その態勢が、後5年で、完成して行くと考えるから。遼の時代が来ると言っているのだ。ベルンハルトランガ―ハ、15年かけて、スイングを改造してきたと言っている。フックグリップを直すのに、15年かけているのだ。フックグリップの悪いところは、速いグリーンに止まらない欠点をさらけ出す。ゴルフは、30センチが勝負だから、できるだけ、カップに近づけなければ、イーグルやバーデイの数は増えない。

遼のいい点は、グリップと体感スイングが、調和をはじめていることだ。だから、いつでも難問題になったら、フィードバックできる辞典を手にしているのだ。クリントン大統領にちなんだヒューマナチャレンジ戦に出場する。ボブホープのゆかりのゲームだ。この戦いでは、上位に食いこんでいかねばならない。ファンから、山ほどの質問が来る。遼は、大丈夫か?英樹は? などなどである。記者は、答える。心配無用、停滞しているゴルフ界の中から、二人の傑物が誕生したのだから、時空を考え、ファンの熱意と激励を届けようとね。記者は、33回目のマスターズ、取材で用意を急いでいる。マスターズの招待状をいただいたので、一番テイ―(オリーブ)特等席で英樹を追う。遼にそのチャンスがくれば、と祈るばかりだ。選手には、旬な時がある。遅咲きでも、Jimmy と勇作は、旬である証を立てたのだから、頂点に立つまで、スポーツは、あきらめてはいけないのだ。

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