tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

奈良県が舞台「超体感!“ニッポンはじまり”の旅」、元旦の午前7時20分からNHK総合テレビでオンエア、私も出演します!(2022 Topic)

2021年12月25日 | お知らせ
2022年元日の朝、こんな番組がNHK総合テレビでオンエアされる。〈超体感!“ニッポンはじまり”の旅 奈良やまと路 神秘と絶景の参詣道をゆく〉(7:20AM~9:00AM)。約100分もの大型番組である。視聴率の高いこのシリーズ、2020年は京都、2021年は出雲、そしていよいよ奈良に出番が回ってきた。番組の公式HPは、こちら
※これら2枚の写真は、番組HPから拝借した

奈良県を南から上っていく。第1部は丹生川上神社中社(東吉野村)~金峯山寺(吉野町)、第2部は洞川(天川村)~大峯山、第3部は仏教伝来地碑(桜井市)~石上神宮(天理市)、第4部からは奈良市に入り正暦寺~新薬師寺、第5部は春日大社一の鳥居~春日山、第6部は奈良町から若草山を経て東大寺へ。ナレーションは奈良市出身の加藤雅也と、生駒市出身の松下奈緒。

私も少し出演する。最後のほうの若草山のシーンだ。山頂に立ち、鶯塚古墳と、東大寺など奈良の景観を紹介する。出番はわずかだが、9月にお電話をいただき、10月に打合せ、収録は11月に済ませた。さすがにNHK、丁寧に番組を作っている。私にとっては、定年退職後初の大きな仕事となった。皆さん、ぜひご覧ください!最後に公式HPの情報を紹介しておきます。



超体感!“ニッポンはじまり”の旅
奈良やまと路 神秘と絶景の参詣道をゆく
奈良の神社仏閣を歩き旅。絶景や貴重な神事、秘仏など日本人の源流にふれる初詣紀行。


元旦の初詣紀行番組。日本人の心の故郷「やまと」の山々を踏破。絶景映像、神社仏閣の荘厳な儀式、数々の国宝の仏像を堪能しながらニッポンの始まりに思いをはせる99分。

元旦にふさわしい初詣紀行番組。「やまと」には日本人の源流につながる神秘的な霊山が連なり、多くの人々が参詣に訪れている。番組では、水の聖地「吉野」、修験道最大の聖地である「天川・大峯山」、日本の誕生と深く関わる「山辺の道」、人と自然が共生してきた「春日山・東大寺」と80キロを踏破。ダイナミックな絶景映像・神社仏閣の荘厳な儀式や国宝の仏像の数々を堪能しながらニッポンのはじまりに思いをはせる。



こちらは、NHKから送っていただいたポストカード

この番組について
奈良には神秘的な霊山が集積し、多くの人でにぎわう。番組では修験道の聖地・吉野、ヤマト王権誕生の地・山辺の道、そして世界遺産の山、春日大社と東大寺エリアを目指す。ニッポンのはじまりを感じる旅へ出発!
語り 加藤雅也(俳優)/語り 松下奈緒(俳優)
コメント (2)
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蘭奢待(らんじゃたい)天下一の名香収める正倉院/毎日新聞「かるたで知るなら」第35回

2021年12月24日 | かるたで知るなら(毎日新聞)
NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は同会が制作した「奈良まほろばかるた」を題材に毎週木曜日、毎日新聞奈良版に「かるたで知るなら」を連載している。昨日(2021.12.23)掲載されたのは〈「東大寺」の隠し文字/正倉院(奈良市)〉、執筆されたのは京都府木津川市在住の竹内和子さんだった。竹内さんは、同会では観光ボランティアガイドとして活躍中である。では以下に全文を紹介する。

〈蘭奢待天下一の名香収める正倉院〉
正倉院は、元は役所や寺院の主要な倉庫「正倉」が立ち並ぶ一郭(いっかく)を指す言葉でした。現在は東大寺の正倉だけが残り、固有名詞になりました。正倉院は3室あり、北倉と南倉は三角材を井桁に組んだ校倉(あぜくら)造り。中倉は北倉と南倉の壁を南北で利用し、東西は板をはめた板倉造り。

光明(こうみょう)皇后は756(天平勝宝8)年、聖武天皇の遺品六百数十点を廬舎那仏(るしゃなぶつ)に献納され、それは北倉に、東大寺関係の宝物は中倉と南倉に納められました。1200年以上前の品が伝わるのは、建物が高床式であったこと、宝物が脚付きの唐櫃(からびつ)(辛櫃とも。杉製)で管理されて湿度変化に対応できたこと、天皇の許しがないと宝庫を開けられない「勅封」で厳しく管理したためです。国宝で、世界遺産に登録されています。

名前に東大寺の3文字が隠れている有名な香木「蘭奢待(らんじゃたい)」は、正式には「黄熟香(おうじゅくこう)」と呼ばれ、樹種は伽羅(きゃら)で、長さ156㌢、重さ11・6㌔。中倉に薬物として鎌倉時代以前に納められたと考えられています。産地はインドシナとされますが、入手経路は不明です。蘭奢待には足利義政、織田信長や明治天皇らが切り取らせた箇所があり、付箋が付いています。

信長は1574(天正2)年、勅許を得て、唐櫃ごと正倉院北方の多聞城(たもんじょう)に運ばせ、「一寸四分(約4㌢)」の2片を切り取り、1片は正親町(おおぎまち)天皇に献上し、1片は自分が所持しました。蘭奢待は過去の正倉院展で大きな関心を集め、最近では2011年が14年ぶり4回目の出陳でした。次回が楽しみです。(奈良まほろばソムリエの会会員 竹内和子)

【正倉院】
(住 所)奈良市雑司町129
(交 通)JR奈良駅・近鉄奈良駅からバス「今小路町」下車、徒歩約5分
(参 観)無料(事前手続き不要)平日の10〜15時(土・日曜、祝日、年末年始などは休業)
(事務所)0742・26・2811


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まほろば記紀万葉研究舎が「桜井かるた」(1,500円)を制作、等彌(とみ)神社で販売中!

2021年12月23日 | 観光にまつわるエトセトラ
火曜日(2021.12.21)の毎日新聞奈良版に、〈ご当地かるたで町おこし 遊び通して歴史学ぶ 丸岡NPO理事長制作 万葉歌など紹介〉という記事が出ていた。〈一般市民に対して、桜井市の郷土史を啓発するための事業を行い、桜井市の観光関連産業の振興に寄与する〉ということを目標に掲げたNPO法人「まほろば記紀万葉研究舎」の丸岡一裕理事長が制作されたものだ。
※写真はいずれも、毎日新聞の同記事サイトから拝借した

『万葉集』や『古事記』などに登場する桜井市を詠んだ歌を取り上げ、かるたに仕立てているという。NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」が制作した「奈良まほろばかるた」は子どもさん向けとしたが、こちらは大人向けである。では、記事全文を紹介する。



万葉集発祥の地とされる桜井市で町おこしに取り組むNPO法人「まほろば記紀万葉研究舎」の丸岡一裕理事長(54)=同市=が、万葉歌などを紹介したご当地かるた「桜井かるた」(1500円)を制作した。郷土愛から、遊びを通して子どもたちに歴史を学んでもらおうと、私財を投じて取り組み、早くも第2弾を計画中という。丸岡さんは「桜井初のご当地かるたで、地域を盛り上げたい」と意気込む。【広瀬晃子】

 「三輪山をしかも隠すか雲だにも こころあらなむ隠さふべしや」など、万葉集や古事記の名歌を取り上げた読み札と取り札の45組。「巻向」「倉橋」「初瀬山」など、桜井の地名が登場する作品を選んだ。札をきっかけに知識を深められるよう、裏面には歌の解釈や作者のプロフィルも加えた。また、「智恵授け合格叶(かな)う菩薩(ぼさつ)さま 安倍文殊は日本一なり」など、丸岡さんオリジナルの札もある。

まほろば記紀万葉研究舎は丸岡さんが通信会社を早期退職し、2021年3月に設立した。数十年ぶりに帰郷した際、街の衰退ぶりに驚き、「にぎわいを復活させなければ」と使命感を持ったのがきっかけ。かるたは活動の「第一歩」で、今後もご当地検定などの企画を考えているという。

 かるたは1000セットを制作し、等彌(とみ)神社(同市桜井)で販売している他、通信販売も可能。今後、市教委を通じて市内の小中学校にも寄贈する予定という。問い合わせは、丸岡さん(090・1365・9912)。


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秋山利隆さん(南都経済研究所)の論文が、「論文アワード2021」で最優秀賞「総務大臣賞」を受賞!

2021年12月22日 | 観光にまつわるエトセトラ
一般財団法人南都経済研究所は、南都銀行グループの地方シンクタンクである。ここに勤務する主任研究員の秋山利隆さんは、私のもと同僚だ。以前には、秋山さんの力の入ったレポートを当ブログでも紹介したことがある。
※トップ画像は12/27付奈良新聞の記事、同日午後に追記した

秋山さんは南都銀行から同法人に移って約1年9ヵ月、「観光」と「統計分析」を研究し続けた成果を 「奈良県観光の現状とポストコロナの展望」という論文にまとめ、地方シンクタンク協議会主催の「論文アワード2021」に応募されたところ、見事、最優秀賞の「総務大臣賞」を受賞された、おめでとうございます!

なお過去には、同法人副主任研究員の太田宣志さんが「論文アワード2019」で佳作、「論文アワード2020」で優秀賞を受賞されている。秋山論文の全容はこちら、要約(概要)はこちら、本件に関するニュースリリースはこちらにそれぞれPDFで掲載されている。

なお明日(12/23)には、講演会・パネルディスカッション・表彰式が「第34回地方シンクタンクフォーラム」としてオンラインで開催される(参加申し込みは、こちら)。以下、秋山論文の要約(概要)を紹介しておく。

(地方シンクタンク協議会 論文アワード2021 最優秀論文)
奈良県観光の現状とポストコロナの展望 -統計的手法を活用したアプローチ-
一般財団法人南都経済研究所 主任研究員 秋山 利隆


【論文の概要】 本論文執筆の契機となったのは、コロナ前およびコロナ禍における奈良県観光の状況に対する危機意識である。 コロナ前において奈良県は、インバウンドが年々増加し、公共交通機関の混雑や商店街・観光地の喧騒など、住民生活への支障や住民の不満が顕在化していた。

その原因の一つとして、インバウンドがもたらす効用に比べて、住民が被る不利益の方が大きいことが挙げられる。主要な観光地は全国的にこのようなオーバーツーリズムの状況に陥っていたが、経済活動が優先された結果、コロナ前までインバウンドは拡大し続けた。

本稿では、インバウンドの問題について詳細を論じていないが、コロナ禍でインバウンド需要が蒸発した現在こそ、地域がWin-Winとなる新たな観光振興を考える絶好の機会と考えた。そして奈良県の観光関連データを中心に、相関分析や因子分析などの統計的手法を活用し、新たな視点からポストコロナの観光の展望につながる分析を行った。

まず、人口規模と宿泊者数の関係についての相関分析(単回帰分析)を行った。これは前述のオーバーツーリズムの問題を踏まえ、観光客(本稿の場合は宿泊客)の受入余力について分析したものである。

奈良市はすでに人口規模に比して多くの観光客を受け入れているが、本稿では奈良市は観光地、さらには県庁所在地として商工業の集積があり対応可能な状況と結論付けた。今後、この分析結果を基に、地域シンクタンクとして定性的な情報収集もあわせて行い、さらなる実態解明に取り組んでいきたい。

続いて、観光地のタイプについて日本交通公社が実施したアンケートを基に因子分析を行った。これは、コロナ禍において奈良県の宿泊客の回復度合が弱いことから、「その要因が観光地のタイプによるのではないか」との仮説を立て分析したものである。

奈良県など「文化・周遊目的型観光地」は、確かにコロナ禍では苦戦しているものの、コロナ禍での旅行でやり残したことのあるリピーターを獲得するチャンスもあり、「今こそ今後のリピーター獲得のための対策が必要である」との提言を行った。

最後に、南都経済研究所が今回の論文執筆のために既存調査の付帯調査として独自に実施したアンケート調査では、ホテル・旅館が他業種に比べて「県内からの仕入れ、県外への販売」という地域経済循環の促進に繋がる取引を多く行っており、その点から「製造業や農業といった稼げる産業が少ない奈良県にとって、観光関連産業は引き続き重要な産業である」という提言で締めた。

奈良県に関する分析で、回帰分析や多変量解析といった統計的手法を活用したものはほとんどない。本稿は、「統計的手法を地域に認識してもらうことで、今後の分析に積極的に活用していきたい」との思いを込めて執筆した。

本稿を掲載したナント経済月報の主な閲覧者は行政機関職員や中小企業経営者であり、そういった方々と協働し統計についての地域の理解を深めていきたいとの思いもある。今回は基礎的な内容の分析に留めたが、今後統計分析のさらなる高度化に取り組み、その分野で地域をリードしていきたいと考える。


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奈良県靴下工業協同組合、タオルの裁断くずなどを靴下に再生、2022年中にも!

2021年12月21日 | 環境問題
土曜日(2021.12.18)の毎日新聞奈良版に、〈今治タオル廃棄部分→靴下 県靴下組合 クラボウと協力 来年にも販売〉という記事が出ていた。今治タオルの廃棄部分や靴下の製造過程で出るハギレなどを再生し、靴下を製造するというものだ。

これはESG(環境・社会・ガバナンス)やSDGs(持続可能な開発目標)にマッチした事業であり、販売されれば、ぜひ私も買いに行きたいものだ。クラボウの「L∞PLUS」(ループラス)という取り組みも、初めて知った。以下に記事全文を貼っておく。 

県内特産の靴下のメーカーでつくる県靴下工業協同組合(大和高田市)は近く、工場で出る裁断くずを糸に戻して再資源化する技術を持つ繊維大手・クラボウ(大阪市)と協力し、製造過程で出る端切れや愛媛県今治市の特産・今治タオルの廃棄部分を再生した靴下の製造に乗り出す。組合傘下の約120社に製造や端切れ回収の協力を求めるためのガイドラインを策定中で、2022年中にも製造・販売を開始する計画だ。【稲生陽】

クラボウが17年から続ける再資源化製品のシリーズ「ループラス」の一環。裁断くずを破砕し、新しい綿と混ぜ合わせることで再び糸に戻すことができるといい、今治タオルと奈良靴下、播州織(兵庫県西脇市)の各組合と協力して産地間の連携を目指している。22年にも同社サイトなどで再生糸を使った製品の販売を始め、23年には他の布製品の産地にも参加を呼びかける計画だ。

県の靴下組合は6月からこの取り組みに参加。今回は今治タオルの廃棄部分と靴下のつま先縫製工程などで必ず生じる端切れを活用する。靴下の生地は合成ゴムなど化学繊維が交ざるため、糸に戻してもタオルや織物には使えないが、再び靴下にするなら再利用が可能という。

ただ、再生糸は加工・運搬コストのため通常使う糸より3~4割高価になる他、原料の違いから、完成した靴下もロットごとに濃淡が異なる灰色になるという。組合の堀田和彦理事長は「糸としての品質は上々。(輸出入が制限される)廃棄物を活用できるのは国産ならではの強みで、あえて染色せず風合いを生かしてSDGs(持続可能な開発目標)をアピールしたい」と話している。


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