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奈良県靴下工業協同組合、タオルの裁断くずなどを靴下に再生、2022年中にも!

2021年12月21日 | 環境問題
土曜日(2021.12.18)の毎日新聞奈良版に、〈今治タオル廃棄部分→靴下 県靴下組合 クラボウと協力 来年にも販売〉という記事が出ていた。今治タオルの廃棄部分や靴下の製造過程で出るハギレなどを再生し、靴下を製造するというものだ。

これはESG(環境・社会・ガバナンス)やSDGs(持続可能な開発目標)にマッチした事業であり、販売されれば、ぜひ私も買いに行きたいものだ。クラボウの「L∞PLUS」(ループラス)という取り組みも、初めて知った。以下に記事全文を貼っておく。 

県内特産の靴下のメーカーでつくる県靴下工業協同組合(大和高田市)は近く、工場で出る裁断くずを糸に戻して再資源化する技術を持つ繊維大手・クラボウ(大阪市)と協力し、製造過程で出る端切れや愛媛県今治市の特産・今治タオルの廃棄部分を再生した靴下の製造に乗り出す。組合傘下の約120社に製造や端切れ回収の協力を求めるためのガイドラインを策定中で、2022年中にも製造・販売を開始する計画だ。【稲生陽】

クラボウが17年から続ける再資源化製品のシリーズ「ループラス」の一環。裁断くずを破砕し、新しい綿と混ぜ合わせることで再び糸に戻すことができるといい、今治タオルと奈良靴下、播州織(兵庫県西脇市)の各組合と協力して産地間の連携を目指している。22年にも同社サイトなどで再生糸を使った製品の販売を始め、23年には他の布製品の産地にも参加を呼びかける計画だ。

県の靴下組合は6月からこの取り組みに参加。今回は今治タオルの廃棄部分と靴下のつま先縫製工程などで必ず生じる端切れを活用する。靴下の生地は合成ゴムなど化学繊維が交ざるため、糸に戻してもタオルや織物には使えないが、再び靴下にするなら再利用が可能という。

ただ、再生糸は加工・運搬コストのため通常使う糸より3~4割高価になる他、原料の違いから、完成した靴下もロットごとに濃淡が異なる灰色になるという。組合の堀田和彦理事長は「糸としての品質は上々。(輸出入が制限される)廃棄物を活用できるのは国産ならではの強みで、あえて染色せず風合いを生かしてSDGs(持続可能な開発目標)をアピールしたい」と話している。


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