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最古の楼門が残る コスモスの般若寺/やまと百寺参り第23回

2019年10月02日 | やまと百寺参り(毎日新聞)
NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は、『奈良百寺巡礼』(京阪奈新書)の発刊を記念して、毎日新聞奈良版に毎週木曜日「なら百寺参り」を掲載している。9月19日付で掲載されたのは「温存奇跡 最古の楼門/般若寺(奈良市)」、執筆されたのは同会理事の石田一雄さん。





般若寺はコスモスの寺としてよく知られている。コスモスのほかにはヤマブキ、アジサイ、彼岸花、スイセンなどもきれいに咲く。写真は私が以前(2007.9.29)撮影したコスモス。デジタル一眼レフを買ったばかりで、ウデはいまいちだが、いい機会なのでここに貼らせていただく。記事全文は以下の通りだ。








般若寺の西側を通るのが京街道で、この道はかっての境内の中を通っています。境内の南西で街道に面しているのが、国宝の楼門(ろうもん)です。楼門とは、二階造りで下層に屋根のない門をいい、下層に屋根があれば二重門といいます。





この門は、平安時代末の平重衡による焼き討ちの後、鎌倉時代に叡尊上人により伽藍の復興が図られた時、金堂や十三重石塔を囲む廻廊の門として建立されました。その後の災害、戦乱時に他のお堂が被害にあった際にも、奇跡的に残った大変貴重なもので、日本最古の楼門となっています。



全体としては日本古来の様式のようですが、蟇股(かえるまた)や屋根を支える木組(きぐみ)の肘木(ひじき)の部分では、いわゆる大仏様の様式も織り交ぜたものとなっています。特に屋根が伸びやかな美しい曲線を描いています。



秋のコスモスシーズン(9月下旬から11月上旬)には、境内の中からコスモスの花越しにその美しい姿が見られます。できれば境内外の京街道側からの姿もあわせてご覧ください。(奈良まほろばソムリエの会理事 石田一雄)



芙蓉(フヨウ)も咲いていた

■宗 派 真言律宗
■住 所 奈良市般若寺町221
■電 話 0742-22-6287
■交 通 JR・近鉄奈良駅からバス「般若寺」下車すぐ
■拝 観 9:00~17:00 500円
■駐車場 有(無料)



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