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聖徳太子1400年御遠忌の年、生誕の寺・橘寺にご注目!/毎日新聞「やまと百寺参り」第86回

2021年02月02日 | やまと百寺参り(毎日新聞)
NPO法人「奈良まほろばソムリエの会」は『奈良百寺巡礼』(京阪奈新書)の刊行を記念して毎週木曜日、毎日新聞奈良版に「やまと百寺参り」を連載している。先週(2021.1.28)掲載されたのは「聖徳太子生誕 愛馬像も/橘寺(明日香村)」、執筆されたのは同会理事で奈良市在住の久門たつおさんだった。
※トップ写真は、太子殿の前に立つ黒駒の像(三代目)=明日香村橘の橘寺で

今年(2021年)は聖徳太子1400年御遠忌(ごおんき)の年で、太子に注目が集まる。特別展「聖徳太子と法隆寺」は奈良国立博物館(4月27日~6月20日)と東京国立博物館(7月13日~9月5日)で開催される予定だし、法隆寺では法要が4月3(土)~5日(月)に営まれる。これらを控えて、今回はとてもタイムリーな掲載だった。では全文を紹介する。

聖徳太子は574(敏達天皇3)年に現在の橘寺(たちばなでら)の場所にあった欽明(きんめい)天皇の橘宮(たちばなのみや)で生まれたとされます。橘寺の創建年は不明ですが、発掘調査で中門、塔、金堂、講堂が一列に並ぶ四天王寺式伽藍(がらん)配置とみられています。

講堂跡に建つ江戸末期の本堂は太子殿と呼ばれます。本尊は室町期の木造聖徳太子坐像(重文)で、606(推古天皇14)年に太子が橘宮で勝鬘経(しょうまんぎょう)を講義した像とされます。

太子は大臣(おおおみ)の蘇我馬子らと推古天皇を支えるため、住居の斑鳩宮と飛鳥にある役所の小墾田宮(おはりだのみや)を結ぶ筋違道(すじかいみち)を往来しました。愛馬の黒駒(くろこま)に乗り、従者の調使麻呂(ちょうしまろ)が同行したと伝わります。

太子殿前にあるのが黒駒の像です。1913(大正2)年設置の初代は、太平洋戦争時に金属供出。53(昭和28)年の2代目は、酸性雨による腐食で撤去されました。現在の3代目の像は2001(平成13)年、全国の太子講関係者が奉納したもの。高さ1・3㍍の青銅製で、胴の左右には橘の花が浮き彫りされています。太子は622(推古30)年に斑鳩宮で亡くなり、今年は1400年遠忌に当たります。(奈良まほろばソムリエの会理事 久門たつお)

(宗 派)天台宗
(住 所)高市郡明日香村橘532
(電 話)0744・54・2026
(交 通)近鉄飛鳥駅から赤かめバス「川原」、または近鉄橿原神宮前駅から同バス「岡橋本」下車すぐ
(拝 観)9~17時。受付は16時半まで。350円
(駐車場)有(無料)


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2 コメント

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Unknown (木方)
2021-02-03 11:17:15
2021年が1400年ですかあ。ちょっと前は1300年が色々とありましたけど1400年となるとさらに遡りますね。最近聖徳太子ばかり気になっていました。昨日も四天王寺の七宮とか。今日も旧暦の12/22で午の日なので聖徳太子に関わるどこか行きたいとも。けどこの記事で満足です。伽藍も頭に入れておきますね。橘寺はバスで近く通ったかな?くらいですが知識を深めたいと思っていたんですがすっかりでした。タジマモリもこの前情報としては出てきたんですが和菓子持っていつか行けたらと思ってます。

それから東京でも展示の予定があるのがびっくりでした。ありがたい情報です。東京でもたくさん興味がある方がいっぱいいる事でしょう。楽しみにしています。
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東博で (tetsuda)
2021-02-03 13:59:46
木方さん、コメントありがとうございました。

> 東京でも展示の予定があるのがびっくりでした。ありがたい情報です。

今回の特別展は、相当力が入っています。東博での展示、お楽しみに!
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