
「清酒 菩提(ぼだい)もと 純米 升平(しょうへい)」という奈良の銘酒がある。「もと」(漢字では酉へんに元)とは、酒母(しゅぼ=蒸し米や米麹の中で酵母を培養したもの)のことだ。
平安中期から室町末期、奈良市菩提山(ぼだいせん)町にある正暦寺(しょうりゃくじ)で行われていた醸造法を「菩提もと造り」という。永く廃れていたその製法を、八木酒造株式会社(奈良市高畑町)が1999年に復活させたのが、このお酒である。
入手の難しいこのお酒をいただいたのは、私のブログでおなじみの南都さんの、奈良市高畑にあるご実家である。夏休みで帰省されているところに、押しかけたのだ(8/21)。
私はこのお酒を初めていただいたのだが、やや甘口でずっしりと濃い味は、淡麗辛口ばやりの世の中にあって、存在感が際立つ。ラベルもクラシックで、伝統の重みを感じさせる。さすがは日本酒発祥の地、奈良の酒だ。
この日は、ご覧の通り天ぷらを次々に揚げて下さり(写真は3度目くらいのお代わり。エビの太さには仰天)、塩辛やちらし寿司などもたっぷりいただいた。お父さまの興味深い話に耳を傾けながら、美味しいお料理やお酒を堪能した。
お母さまや奥さまなど、ご家族総出で歓待していただき感謝の申し上げようもない。それにしても南都さんは私を車で送るため、せっかくの銘酒を一滴も口にされず、これは大変お気の毒なことであった。
南都さん、ご家族の皆様、本当に有り難うございました。
平安中期から室町末期、奈良市菩提山(ぼだいせん)町にある正暦寺(しょうりゃくじ)で行われていた醸造法を「菩提もと造り」という。永く廃れていたその製法を、八木酒造株式会社(奈良市高畑町)が1999年に復活させたのが、このお酒である。
入手の難しいこのお酒をいただいたのは、私のブログでおなじみの南都さんの、奈良市高畑にあるご実家である。夏休みで帰省されているところに、押しかけたのだ(8/21)。
私はこのお酒を初めていただいたのだが、やや甘口でずっしりと濃い味は、淡麗辛口ばやりの世の中にあって、存在感が際立つ。ラベルもクラシックで、伝統の重みを感じさせる。さすがは日本酒発祥の地、奈良の酒だ。
この日は、ご覧の通り天ぷらを次々に揚げて下さり(写真は3度目くらいのお代わり。エビの太さには仰天)、塩辛やちらし寿司などもたっぷりいただいた。お父さまの興味深い話に耳を傾けながら、美味しいお料理やお酒を堪能した。
お母さまや奥さまなど、ご家族総出で歓待していただき感謝の申し上げようもない。それにしても南都さんは私を車で送るため、せっかくの銘酒を一滴も口にされず、これは大変お気の毒なことであった。
南都さん、ご家族の皆様、本当に有り難うございました。
あの銘酒も春日山原林が開発から守られ、地下水脈が続いているからこその産物だと思うとやはり稀有なことなのでしょうね。
これからは環境がテーマの時代ですが、水や空気に恵まれた奈良はこれまで以上にその自然資産も大切にしていきたいものですね。
高畑に造り酒屋とは、やはり良い水が保たれている証拠ですね。とても美味しくいただきました。
21世紀は水の世紀(20世紀は石油の世紀)だと言われています。奈良は県土の77%が森林です。水資源=森林資源をこれからも大切にしたいですね。
今度は八木酒造さんのを飲んで見ます。
古酒とは乙なものですね。今西社長が覚えておられたら良いのですが、新酒の「菩提もと三諸杉」も美味しいと思いますよ。
菩提もと造りは、たいてい甘口に仕上がりますね、不思議です。