tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

春が、Ahead!

2006年01月22日 | 日々是雑感
「小さい秋みつけた」という童謡があるが、私は小さい春を見つけた。馬見丘陵公園(奈良県北葛城郡)で、蝋梅(ろうばい)が咲き始めていたのだ。蝋梅は唐梅(とうばい・からうめ)とも呼ばれる中国原産の木で、甘い香りが特徴だ。この日(1/21)は関東圏で大雪が降り、気象庁は「厳しい寒さは2月まで続く」と予報を修正していた。北極振動による「寒気が、再び放出の動きをみせている」そうだ。

シェリー(英国)の「西風の賦」に、「冬来たりなば春遠からじ」という有名な一節(結びの句)がある。原文を引用すると

O, Wind, if Winter comes, can Spring be far behind ?
(おお風よ、もし冬が来るならば、春がまだ遠く遅れているというはずがあろうか?)

なんと、修辞疑問文だったのだ、英文法の授業が懐かしい!末尾の「behind」という前置詞(文法的には副詞)が利いている。和文英訳では、なかなか思いつかない単語だ。よく高速道路などで「Tollgate Ahead」(この先料金所)という看板が出ているが、この「Ahead」と同じ用法である。

この写真、背後の赤い点々は山茱萸(サンシュユ)の実である。秋につけた実が小さな熟柿のようになって残っていたものだ。期せずして、晩秋と早春が1枚に収まったことになる。それにしても、寒い日が続く。本当の春はどこから来るかしら~♪

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