tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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同時進行!平城遷都1300年(32)祭りのあと

2011年02月12日 | 平城遷都1300年祭
お昼休み時間、会社の食堂で同僚が話しかけてきた。「tetsudaくんは“1300年祭は大成功”ってブログに書いてたけど、“不満”の人が多かったんやね。4割以上が“成功かどうかわからん”って答えてるらしいで」。そんなアンケート結果が新聞に出ていたというのだ。奇妙なことを言う人もいるものだと、部屋に戻り古新聞の束をひっくり返してみると、情報の出所は読売新聞奈良版(2/8付)の記事だった。

この記事を紹介する前に、アンケート調査の詳細をきちんと書いておく。1/24、奈良県経済倶楽部(奈良市東向中町)で、「平城遷都1300年祭とその後」というセミナーが開かれ、県下の政官財関係者約80人が出席した。その席上でこの調査結果が発表されたのである。ブログ記事「ポスト遷都1300年祭」(byごみ減ネット)によると《大阪市立大学創造都市研究科の「教員・院生共同プロジェクト」による催しで、主催者のお一人である院生の村内俊雄さんからご案内いただいたものです。村内さんは民間企業から中学校の副校長に転身し、昨年3月に退職した後は大学で公共政策を学ぶ傍ら地域活動に取り組んでいるという、パワー溢れる熟年です》。

村内俊雄氏は、「奈良の将来ビジョンをつくるフォーラム」のメンバーでもある。《プログラムは、村内さんからのアンケート調査報告で始まりました。遷都1300年祭について、奈良県民を中心とする1191人に聞いた結果をまとめたもので、奈良県民は約半数が遷都祭に行ったこと、行っていない人の理由は「時間がない」が多かったこと、県外の人より県民の方が遷都祭の評価が高いこと、奈良市の公立中学校では学校行事として遷都祭を活用した例がほとんどないことなどがわかりました》。


写真はすべて、平城遷都1300年記念祝典の模様(10.10.8)

《続いて、奈良もちいどのセンター街協同組合専務理事の魚谷和良さん、ローカル・ガバナンス研究所代表の木原勝彬さんの講演。魚谷さんは、商店街としても遷都祭を盛り上げようと独自に「まちなか1300年祭」を開催した経験を踏まえ、「遷都祭は地元の人にとって、奈良の良さを再確認するきっかけになった」と評価しました。そして、「今後も奈良は観光が最大の強みだが、物見遊山的な観光客でなく、歴史好き・本物志向の観光客にまち歩きしてもらうことを目指すべき」と提言しました》。

《木原さんは、遷都祭の成果と課題を、県民意識、県民参加と協働、経済波及効果、観光イノベーション、自治体ガバナンスといった多様な側面から検証する必要があると指摘し、特に今回打ち出された東アジアプロジェクトをどう継承していくかが重要であると強調しました。また、ポスト1300年祭の戦略的プロジェクトとして、「平城京外京(奈良町)ルネッサンスプロジェクト」と、これらを推進する基盤としての「奈良の未来投資基金」システムの構築を提案しました。50人ほどが入る会場は満員で、講演後の質疑応答でも参加者から次々に質問や意見が出されるなど、活気のある会でした。ここで浮かび上がった課題や提案されたアイデアをどう生かすかは、すべての奈良県民に関わる問題と言えますが、特に県の役割は重要です。まずは熱が冷めない段階での、市民との協働による検証評価作業を望みたいと思います》。

有意義な発表だったようである。だから1/26付の奈良新聞も「1300年祭の成果を調査 今後の奈良展望」という記事で、村内氏のアンケートの概要を報じ、「1300年祭ではボランティアの活躍が大きな成果。交流の場をつくって今後につなげる必要がある。アンケートが市民活動につながれば」というコメントを紹介していた。

(追記)朝日新聞奈良版(2/13付)も、《遷都祭 市民目線で斬る 59歳大学院生が聞き取り》という見出しで報じ、村内氏の「全体的な評価は高かったが、課題もたくさん見えた、1300年祭が奈良発展のきっかけになるよう、調査結果を生かしたい」というコメントを載せていた。(追記終わり)

私も調査結果に興味を覚え、当日の配付資料をわざわざお送りいただいた。しかし、その内容は「“不満”の人が多かったんやね。4割以上が“成功かどうかわからん”」という同僚の話とは全く違い、ほとんどが好意的な回答だった。



これは昨年12月以降、《企業・自治体・学校・自治会の皆様に協力》してもらったアンケート調査である。対象者は1,191人(県民892人、関西他府県民274人、それ以外25人)。公平を期すため、煩を厭わず「一般向け質問」(7問)のすべての設問と結果を、ずらずらと並べてみる。

Q1.平城遷都1300年祭へ行きましたか?
・行った 全体44% 県民51% 関西他府県民22%
・「行った」の職業別内訳 勤務(サラリーマン・OL)42% 公務員36% 学生40% 教員43% その他61%
・感想 非常に良かった8% 良かった39% 普通25% あまり良くなかった6% 悪かった1% 不明(どの項目にも○をつけなかった)21% 
・行っていない人の理由 時間がない43% 興味がない18% 何をやっているかわからない10% 面白くない3% その他26%
[tetsuda私見]県民の過半数は、ちゃんとお祭りに行っている。感想も、全体の47%が好意的だ。行かなかった最大の理由は「時間がない」ということで、お祭り自体の評価とは関係がない。

2.「せんとくん」はお好きですか?
・好き+可愛い 県民47% 関西45%
・センスがない 県民17% 関西30%
・気持ち悪い 県民11% 関西11%
・嫌い 県民6% 関西3%
[tetsuda私見]悪評より、好評価の方が多いという結果だ。

3.平城遷都1300年祭は成功でしたか?
・はい 県民54% 関西37%
・いいえ 県民4% 関西1%
・わからない 県民42% 関西62%
[tetsuda私見]この設問には、お祭りに行った人も、行かなかった人も答えているところに注意を要する。同僚が「4割以上の人が“成功かどうかわからん”」と言うのは、この設問(「わからない」と答えた県民が42%)のことだろう。しかしこれは「態度保留」であり、「調査時点では、まだ評価できない」「行っていないから、そんなこと聞かれてもわからない」ということだろう。県民の過半数は「成功」と答えているのだ。関西他府県民で「成功だった」が37%と少ないが、そもそも祭りに行ったのが22%(77%は祭りに行っていない)なのだから、これは仕方がない。

4.平城遷都1300年祭は必要でしたか?
・はい 県民60% 関西54%
・いいえ 県民5% 関西1%
・わからない 県民45% 関西45%
[tetsuda私見]県民も関西他府県民も、過半数が「必要だった」と答えている。



5.平城遷都1300年祭が終わりましたが、この事業が奈良の発展につながったでしょうか?
・はい 県民47% 関西38%
・いいえ 県民7% 関西4%
・わからない 県民46% 関西58%
[tetsuda私見]おおむね好意的な評価だが、「わからない」が多い。これは「昨年12月以降」という、お祭りがまだ終わっていない時点で「発展につながったでしょうか」と過去形(または現在完了形)で聞いているところにムリがある。「発展」はこれからだ。「いいえ」の少ないのは、救いであるが。なお今回のアンケート結果では、「わからない」の回答が多すぎる。Yes、Noだけでなく「ややそう思う」「ややそう思わない」などの選択肢も、必要だったのではないか。

6.平城遷都1300年祭を開催して、良かった点・悪かった点をお聞かせ下さい。
7.奈良の魅力は何でしょうか。思いついたことを何でも書いて下さい。


これらの設問に対する回答は、報告されていない。その代わりとして、奈良市内(JR奈良駅、近鉄奈良駅、近鉄新大宮駅、近鉄大和西大寺駅周辺)で行われた「ヒアリング調査の報告」が出ている。対象者は飲食、物販、ホテル、交通関係の業者と寺院で、直接訪問しヒアリングされたものだ(3月までの継続調査)。これも公平を期すため、公表資料に載っていた「ヒアリング結果」のすべてを転記し、マイナス意見は赤で表示しておく。



Ⅰ.飲食
・立地によって差があるが、前年比10~20%増。
・団体を取り込む事による、売上増が大きい。
・昼と夕は伸びたが、夜は前年度と変わらない。
・会期中の売上は伸びたが、それ以外は前年度並か以下である。
・過去、イベントがあるときは売り上げが伸びている。
・今年の特徴は、インターネットとエージェントの予約が多かった。地方のエージェントの予約も目立った。
[tetsuda私見]6つのコメントのうち、マイナスは「それ以外は前年度並か以下である」の部分のみ。他は全てプラスか前年並みというコメントである。

Ⅱ.物販
・立地にもよるが、団体を取り込んだ先は大きく売上を伸ばした。30~40%増。
・団体はバスによる(り?)移動するため、これを引き寄せる工夫がされている。
・「せんとくん」の商品が良く売れた。
・商店街の人通りは多くなったが、売上に大きな影響はない。
「ならまち」は逆に観光客が減少し、「平城遷都1300年祭」に取られてしまった。
[tetsuda私見]5つのコメントのうち、マイナスは「『ならまち』は逆に観光客が減少」という部分のみ、あとはすべてプラスか前年並み。「ならまち」は、以前「県民の誇り、新たな歴史刻む大事業」というブログ記事で検証したように、阪神なんば線開業の年(09年)と比べて減っただけで、特殊要因のない平年と比べれば、ちゃんと増えていた。このコメントは、実感なのか、単に新聞情報を鵜呑みにしただけなのか判然としない。



Ⅲ.ホテル
・期間中の稼働率は、90%前後で、前年比10~20%増加。
・大手及びビジネスホテルは、非常に高い稼働率と売上増であった。
・しかし、上記以外の宿泊施設はGW・土日は満室だが前年比増程度である。
・団体が多く、早い時期から予約が入ってきた。
・イベント情報や奈良の情報を提供している。
・例年稼働率の悪い時期(6、7月)に落ち込まなかった。
・イベントにあわせて、同窓会的な集まりが見られた。
・ビジネスホテルは、夕食や土産物の相談を受けるが手頃なものがなく、返答に困る事がある。
・初めて来られる方が多いように思った。
・今回も含めて、イベントによる影響は大きい。
[tetsuda私見]おお、すごい。マイナスのコメントはない。「ビジネスホテルは、夕食や土産物の相談を受けるが手頃なものがなく、返答に困る事がある」というコメントは、どこの誰が言ったのか知らないが、奈良市内で「夕食や土産物」に困るなんてことは、ゼッタイにありえない。必要なら、いくらでも教えてあげますよ!

Ⅳ.交通
・売上げは前年度比10増(10%増か)程度であるが、2年前の売上げに戻っただけである。
・奈良市は大幅増であるが、県南部は売上が前年減となった。
・専用のパンフレットを作成し、観光タクシーの需要が大きく伸びた。平城京(平城宮跡か)を含む半日コース(2万円)。
・東京からの予約が多かった。
・国際会議でVIP(対応)の経験ができて良かった。
・ハイヤーが奈良にはなく、京都から調達。
・修学旅行が増えた。
[tetsuda私見]こちらもマイナスは「県南部は売上が前年減となった」という部分のみ、あとはプラスばかりだ。

以上アンケート結果の正当な「中身」を紹介したが、この調査の「設計」については、やや問題なしとしない。職業別に見ると、勤務(サラリーマン・OL)36%、公務員12%、学生(中学生)15%、教員26%、その他11%と、日本の人口構成から相当かけ離れていて、公務員がやたら多い。逆に主婦や自営業者は少ない。学生も中学生のみだし、男女別も分からない。ちゃんと男女半々になっていたのだろうか。

世間一般の意識調査などを見るとに、公務員の意識は、サラリーマンなどの意識とは、相当隔たりがある。それは、上記1.のお祭りに「行っていない」との回答は、公務員が一番多くて63%にも達しているところからも分かる。設問の「平城遷都1300年祭」も、平城宮跡会場のことなのか、「祈りの回廊~奈良大和路 秘宝・秘仏特別開帳」などを含む「巡る奈良」事業が入っているのか、入っていないのか分からない。あまりにもファジーな質問である。この種の調査には、慣れていないのだろう。



さて、冒頭で触れた読売新聞記事(2/8付)に戻る(すでにこの記事は、ネットでは閲覧できない)。公正を期すため見出しを全て拾うと《県は好評と言うけれど 1300年祭 市民は不満も 告知不十分/地元の関心薄 「成功か不明」4割超す 奈良の男性アンケート》と、身もフタもない。次に、記事全文を紹介する。

まずリード文は《昨年の平城遷都1300年祭の成果について、県民ら1000人以上を対象にしたアンケート調査が行われている。「事前告知が足りない」「地元の関心が薄い」などの声のほか、中学生から「寺社だけのマンネリ化から抜け出せた」などといった鋭い指摘もあり、「好評だった」とする主催者側の県とは、違う視点が見えてきている》。

《調査は、奈良市北登美ヶ丘、村内俊雄さん(59)が実施。村内さんは2007年4月から3年間、奈良市立三笠中で全国初の民間人教頭として勤務。昨年3月に退職後、大阪市立大大学院でまちづくりを研究しており、地元で開かれた1300年祭をテーマに、昨年12月から調査に取り組んでいる。3月末に最終結果をまとめるという》。

《奈良市内の地域性を考慮して抽出した中学生178人のほか、教諭や会社員、公務員ら計1191人が回答。良かった点、悪かった点について、中学生からは「ポイ捨てが増えた」「(前評判ほど)目立った行事がなかった」などと、大人顔負けの“辛口”の意見が続出した。一方で、「奈良のすごい所が分かってもらえた」と、今後に期待する声も。ただ、実際に1300年祭に行った生徒は4割止まりだった》。私が入手した公表資料に上記「」付きのコメントは一切出ていない。村内さんから直接聞いたのだろうか。

《県民全体(892人)でも、1300年祭に行った人が51%、行かなかった人が48%と伯仲。「成功か」「必要だったか」「奈良の発展につながったか」との項目は、すべて「はい」が多数を占めたが、「不明」も4割以上に達していた》。どうやら、この《「不明」も4割以上》の部分に整理部が飛びついて《「成功か不明」4割超す》という見出しをつけたようだ。「成功か不明」と書くと「成功かどうか疑わしい」(doubtful)という意味にとれる。しかし原文はあくまで「わからない」(no answer)であった。そもそも県民の48%は、お祭りに行っていないのだ。「成功か」「必要だったか」「奈良の発展につながったか」との項目すべてに「はい」と答えた県民はそれぞれ54%、60%、47%で、すべて「わからない」(no answer)を上回っている。



《また、観光業界などの聞き取り調査では、「商店街の人通りは増えても、売り上げに貢献しなかった」「県南部は観光客が減少した」「立地にもよるが、団体客のバスを引き寄せる工夫が必要」といった指摘も寄せられた》。前の2つの「」は原文にあるが、最後の「立地にもよるが、団体客のバスを引き寄せる工夫が必要」は明らかに引用ミスだ。原文は「立地にもよるが、団体を取り込んだ先は大きく売上を伸ばした。30~40%増。団体はバスによる(原文のまま)移動するため、これを引き寄せる工夫がされている」で、「現実に工夫が行われていた」と好評価していたのだ。実際、1300年祭では、ひっきりなしにバス客が奈良を訪れていた。

《1300年祭には、県内全域で、延べ1740万人(昨年10月末の中間まとめ)が訪れ、消費額の試算は967億円に上った。荒井知事も記者会見で「予想を相当上回り、ありがたい」としていた。村内さんは「県民の過半数が行ったという数字ほど地元の盛り上がりはなかったのでは。ただ、ボランティア活動は大きな成果で、この波を今後、どのように生かせるかを考えたい」と話している》。

高い評価を得たアンケート結果のわりに、村内氏のコメントは辛口で、とても残念に思う。特に《県民の過半数が行ったという数字ほど地元の盛り上がりはなかったのでは》という部分は理解し難い。「どれほどの人がお祭りに行ったか」という客観的な「数字」(県民の51%が「行った」、うち「悪かった」は1%のみ)を取るために、わざわざアンケートを行ったのである。その結果の「数字」ほどには盛り上がらなかった、という主観的なマイナス評価は、一体何に基づくのだろうか。しかも上述したように「行っていない」という県民の最も大きい理由は「時間がない」45%で、これは盛り上がりとは関係がない。以前、朝日新聞奈良版(10.11.8付)が、1300年祭は「ぎりぎり合格の60点」と言い放った奈良県立大学教授のコメントを紹介していたが、それと同じく唐突なコメントである。

ネットなどで原データを明かす調査と違い、特定の人しか結果を把握できないアンケート結果は、特に公平・公正な情報開示が必要である。新聞情報に踊らされた粗忽者の同僚を、笑ってばかりはいられない。

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6 コメント

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効果について (あをによし南都)
2011-02-12 15:06:22
おっしゃる通りだと思います。
新聞記事の論調に支配されずしっかりした視点で客観的に見るようにしなければいけませんね。
JR東海の決算など見ていると効果ありです。
ヒトの移動が大がかりに変化したというのは間違いないい事実です。
やはり平城京というのは局所的に見るだけでなく、日本の中でどう影響があったかと捉えた方が良いかと思います。
これがきっかけで関東における奈良リピーターファンは着実に増加している印象があります。
日経新聞主催の古都奈良を学ぶ講演会など東京の丸の内ではすごい受講者数です。
大和朝廷という統一国家が地方からの税金も使って構築した平城京ですし、今回も大極殿復元には国費が投入されています。
地元奈良や関西の振興はもちろんですが日本にとって国の歴史を振り返り、そのアイデンティティを再認識するという意味では経済効果以上の心情的効果も大きかったと思います。
松岡氏提唱の「平城京モデル」など今後の日本のあり方を考えていく上で重要な示唆ですし。
狭義で効果があったかどうかは税負担者や今回の1300年祭に寄付された諸団体、ボランティアの方にとってどういうリターンがあったかということだと思いますがCSR的な社会参加の観点も考えると必ずしも経済的効果だけで測定して良いものかどうか。。。
気になるのは直接、間接に奈良の寺社にとってどういう影響があるかという観点です。
奈良の町民なら何らかの形で縁があるこれらの寺社にとって、建造物の再建などで金銭的にプラスになっているのではと期待したいところです。
外京の旧市街とは離れていますが、平城京と旧市街寺社・ならまちは奈良にあっては今後両輪となって、奈良の観光価値向上に繋がっていってもらえればと願っています。
返信する
メディアリテラシー (tetsuda)
2011-02-12 16:16:21
あをによし南都さん、コメント有り難うございました。

> 新聞記事の論調に支配されずしっかりした視点
> で客観的に見るようにしなければいけませんね。

はい。メディアリテラシーの重要性が叫ばれる所以(ゆえん)です。

> JR東海の決算など見ていると効果ありです。

> 関東における奈良リピーターファンは着実に増加している印象があります。

そうでしたか、それは有り難いです。

> 古都奈良を学ぶ講演会など 東京の丸の内ではすごい受講者数です。

そんな講演会があったのですか、担当に教えてあげなければ…。

> 日本にとって国の歴史を振り返り、そのアイデンティティを再認識する
> という意味では経済効果以上の心情的効果も大きかったと思います。

なるほど、全くその通りですね。奈良時代に始まった生活習慣の話(七夕、囲碁など)などをすると、皆さん驚いておられました。

> 奈良の町民なら何らかの形で縁があるこれらの寺社にとって、建造物の
> 再建などで金銭的にプラスになっているのではと期待したいところです。

それは大丈夫、期待できますよ。

> 平城京と旧市街寺社・ならまちは奈良にあっては今後両輪と
> なって、奈良の観光価値向上に繋がっていってもらえれば。

はい、私もそう思います。今後奈良観光の中心地は、東大寺門前や若草山麓から、ならまちと平城宮跡に移行するのでは、と思います。大いに期待したいです。
返信する
コメント資格?なのですが・・・。 (山野のしゅんらん)
2011-02-12 23:50:39
1300年遷都祭平城京には2回、足を運び、人生の大切な思い出をつくらせて貰いました。
1回目は、会場の下調べでした。 
大切な友が三年前に「癌」の病を治療したのですが外出する気力、体力に自信持てず家の周りを15分程度散歩するだけの日々だったので、私はおもいきって遷都祭が始まった春に「秋には平城旧跡に案内するから体力付けといて!!」と、伝言して秋を迎えました。
平日でしたが約束の日が近付いてハラハラながらも大阪から近鉄電車に乗って、西大寺からシャトルバスに乗車し平城京朱雀門・大極澱までゆっくり歩けたのです。
持参しました「おにぎり」で休憩しつつ弾む会話で友の顔が心なしか紅色に染まり、大切な時間を共有出来ました喜びを与えられた1300年祭となりました。
友人本人が何より実行出来た事を弾みに、「暖かくなったら今度は大阪市街で食事したい」との言葉を聞く事が出来たのです。
経済効果とか、私たちには縁遠い話なのですが「祭り」としてでは無くとも、「心嬉しい思い出の地」になっています。
遷都祭にご尽力下さった方々に私は感謝しています。
返信する
思い出づくり (tetsuda)
2011-02-13 05:03:57
山野のしゅんらん(春蘭)さん、コメント有り難うございました。

> 2回、足を運び、人生の大切な思い出をつくらせて
> 貰いました。1回目は、会場の下調べでした。 

> 朱雀門・大極殿までゆっくり歩けたのです。持参しました「おにぎり」で休憩し
> つつ弾む会話で友の顔が心なしか紅色に染まり、大切な時間を共有出来ました

良いお話を聞かせていただきました。宮跡会場に足を運ぶということが心の支えとなり、朱雀門→大極殿の約800mを歩けたということが生きる自信につながった、ということですね。

私なども、つい経済効果ばかりに目を向けがちですが、このような福祉効果とか、「地元に誇りが持てるようになった」「ボランティアとしてお役に立てて嬉しい」というような目に見えないプラス効果があったことは事実です。

1300年祭も、いくつか反省すべき点はあったと思いますが、とにかく無駄な建物を造らず、多くのボランティアの力で出来上がった祭典として、画期的なものでした。これをお手本として、2011年以降も、奈良県を盛り上げてまいりたいと思います。
返信する
朱雀門 (餃子2人前)
2012-09-12 19:35:51
9月8日と9日、朱雀門前の広場で開催された 第二回なら奈良まつり に両日とも行きました。せんとくん型エアドーム(ふわふわ)は、子どもたちに大好評でした。

小さな子ども向けの遊び場がない奈良公園あたりに、是非土日限定でも置いたらうけると思います。
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ふわふわ (tetsuda)
2012-09-14 22:15:32
餃子2人前さん、コメント有り難うございました。

> せんとくん型エアドーム(ふわふわ)は、子どもたちに大好評でした。小さな子ども向け
> の遊び場がない奈良公園あたりに、是非土日限定でも置いたらうけると思います。

なるほど。こういう「遊び心」が、奈良には欠けていますね。ぜひ、このような仕掛けを期待したいところです。
返信する

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