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奈良国立博物館の特別展・白鳳は、9月23日(水)まで!(2015Topic)

2015年07月26日 | お知らせ
奈良国立博物館の「開館120年記念特別展 白鳳~花ひらく仏教美術~」が人気を集めている。同館が長年構想を温めてきた、白鳳(はくほう)時代の美術の大規模な展覧会である。毎日新聞奈良版(7/21付)「白鳳時代の多彩な造形美 奈良博、彫刻や出土品150件」によると、

白鳳美術の魅力に迫る奈良国立博物館の開館120年記念特別展「白鳳−花ひらく仏教美術」が奈良市登大路町の同館で開かれている。美術史で平城京以前の7世紀半ば〜8世紀初頭を指す白鳳時代に焦点を当て、彫刻や発掘調査での出土品など約150件を展示している。9月23日まで。

白鳳時代は、乙巳(いっし)の変(645年)を経て藤原京遷都(694年)へと至り、新しい国造りが進められた。薬師寺や山田寺など壮麗な伽藍(がらん)が建立され、寺院や仏像が盛んに造られた。

特別展では、いずれも国宝の薬師寺・月光菩薩立像、法隆寺・阿弥陀三尊像(伝橘夫人念持仏)のほか、8月18~27日には山田寺から興福寺に移された仏頭を展示。観覧料は一般1500円、高大生1000円、小中生500円。【塩路佳子】


出陳品は約150件で、うち国宝約15件・重要文化財約70件だそうで、これは豪華なラインナップである。リストはこちら(PDF)に掲載されている。同館のHPに、やや詳しい解説が載っている。

白鳳は7世紀の半ばから710年に平城京に遷都するまでの間の文化や時代を指す言葉として、美術史学を中心に用いられてきました。この時代、天皇を中心とした国作りが本格化し、造寺造仏活動が飛躍的に展開し藤原京には大官大寺や薬師寺、飛鳥の地には山田寺や川原寺など壮麗な伽藍(がらん)が軒を連ねました。

新羅をはじめ朝鮮半島の国々との交流は毎年使節が往来するなど盛んであり、大陸の先進的な文化がもたらされました。

白鳳美術の魅力は金銅仏に代表される白鳳仏にあると言って良いでしょう。白鳳仏は若々しい感覚にあふれ、中には童子のような可憐な仏像も見ることができます。神秘性や厳しさを感じる飛鳥彫刻や、成熟した天平彫刻とはまた違う魅力です。

一方、考古遺物に眼を向ければ、白鳳期の瓦の文様はわが国の瓦当(がとう)文様の頂点と呼ぶにふさわしく、寺院址からは堂宇(どうう)の壁面を飾っていたと思われる美しい塼仏(せんぶつ)が出土しています。

白鳳文化が高度に完成された様式を築き上げていたことがわかります。奈良国立博物館は平成27年に開館120年を迎えます。これを記念し、仏教美術の専門館として長年にわたり構想を温めてきた白鳳美術を取り上げ、その魅力を追求します。


すでに展示をご覧になった堺市のKさん(奈良まほろばソムリエ)によると「あと3~4回は見に行きたい」とのこと。会社で同期のOくん(同)も、「とても良かった。図録も買ってきた」。8月18~27日には、白鳳仏の典型とされる山田寺仏頭も展示されるので、これも人気を集めそうだ。

皆さん、ぜひ奈良国立博物館に足をお運びください!




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