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田中利典師の 「蔵王供正行/第45日 権現さまは黙して語らず、ただひれ伏すのみ」

2024年06月26日 | 田中利典師曰く
今日の「田中利典師曰く」は、蔵王供正行45日目「黙して語らず…」(師のブログ 2015.6.14 付)。このお行も残すところあと5日となり、満行に向けての準備も、そろそろ始めておられるようだ。その頃の心境を、率直に綴っておられる。では、以下に全文を紹介する。
※トップ写真は、吉野山の桜(2024.4.5 撮影)

「黙して語らず…」
蔵王供正行45日目(6月14日)。曇りのち晴れ。今日の一日。
5時に起床。
5時40分、第89座目蔵王権現供養法修法 於脳天堂
7時、本堂法楽・法華懺法         於本堂 
9時10分、第90座目蔵王権現供養法修法 於脳天堂
10時30分、本堂法楽・例時作法     於本堂
12時半、水行              於風呂場
13時、法楽護摩供修法          於脳天堂
14時、法楽勤行             於本堂
参拝者2組3名。初対面の方で、広島と三重からわざわざおいでいただいた。

****************

「黙して語らず…」
今日の来訪者は初めての方2組。しかも全く偶然ながら2組とも今年の蔵王堂夜間拝観に来た人。1組は広島からの青年2人。もう一人は松阪からの参拝者であった。もちろん今年の夜間拝観は私は出ていないので、初めてお会いした。

実はこれまでもそうなのだが、林南院には参拝録がないので、護摩木に名前を書いてもらっても、護摩で燃やすのでよく考えると、誰だったかわからなくなってします。

今回も記録が残らない遠来の参拝者であった。しかもフェイスブック恐るべし!で、広島からの二人は金峯山寺のFBサイトに掲載された護摩の記事を見ておいでになったのだが、友人ではないので、誰かわからない…。情報の広がり方は強烈だが、こちらの受け入れがいまいち、かな。反省…。

さてあと5日となった。あっという間という感である。あいかわらず、入我我入(仏と一体化する)の域には届かず、機根(仏教を信じ実践する力)の低さを実感している。まあ、90座も修法すれば、作法は板についたけれど、境地は一向に上がらない。権現様は黙して語らず…ただひれ伏すのみである。

今日も朝から鶯や小鳥の囀りがありがたい。雀もチュンチュンとお堂の横で、ささやきあっている。時間がおだやかに流れている。課題の答えはまだ見えぬまま、修行の時も終わりを迎えつつある。

今日は護摩のあと、夕方の時間に二度目の墓参りに行く。お行の報告と、無事満行のお願いをしてきたのだった。満行の準備もいろいろとはじめかけている。
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