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tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

万博も開幕し、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

ぐるっと東吉野村ひとめぐり

2008年06月04日 | 奈良検定
6/1(日)、東吉野村を訪ねた。昨日のブログにも書いたが、桜木神社(吉野町喜佐谷)宮司のMさんご夫妻に、私の母とともに車でご案内いただいたのだ。広い村を短時間で回るのは至難の業だが、Mさんのおかげで、見どころをうまく見て回ることができた。
※桜木神社と象の小川(当ブログ)
http://blog.goo.ne.jp/tetsuda_n/e/ef3d6fc9f5a4b6d38398118e42d6309d

この村は以前にも訪ねたことがある。丹生川上神社の「小川祭り」見物に訪ねたもので、これは素晴らしいお祭りだった。
※噂の小川祭りに、感動した!(JanJan)
http://www.news.janjan.jp/area/0510/0510234170/1.php

この日最初に訪ねたのは「ふるさと村」だ。「やはた温泉」という温泉施設が隣接している。その間に川が流れ、多くのキャンプ客や釣り人がいる。訪れた日(6/1)は鮎釣りの解禁日だったので、たくさんの釣り人が糸を垂れていた(写真は、河原で昼食休憩中の釣り人)。



冒頭の写真は村のシンボル、高見山(たかみやま)である。標高1249m、台高山脈の北端にあり、三角錐の美しい姿でそびえている。年間を通じて登山客が多く、特に冬の樹氷は有名だ。村のあちこちで、この山が望める。



村内では、春の花が真っ盛りで、目を楽しませてくれる。奈良盆地ではもう散ってしまったツツジなども、たくさんのつぼみをつけていた。





天誅組(てんちゅうぐみ)の墓にもお参りした。天誅組とは《1863年(文久3)侍従中山忠光を擁し大和に挙兵した、藤本鉄石・吉村寅太郎・松本奎堂らの尊攘派の一団。孝明天皇大和行幸の先駆をなそうとして五条代官を殺し、当地の天朝直轄を宣言。政変により、忠光は大坂長州邸に逃れ、鉄石・寅太郎は戦死、奎堂は自刃》と広辞苑にある。吉村寅太郎らが敗死したのこの村で、村内には寅太郎や天誅組志士の墓がある。

昼食は「みのや」(同村木津)でいただいた。ご覧の山菜天ぷら定食には、コゴミ、ユキノシタ、タケノコ、ミツバ、海老などの天ぷらが大盛りで、味もボリュームも申し分ない。とんかつ定食のカツも、驚くほどのサイズだった。山歩きの後などにピッタリだ。ここは温泉施設(東吉野温泉)も備えているので、ゆっくりと楽しめる。



鷲家(わしか)の街並みやニホンオオカミの像などを見て、最後はお土産。同僚から「東吉野村へ行くなら、ぜひ西善(にしぜん)でモナカを買うように」と聞かされていたので、立ち寄ることにしたのだ。

「御菓子司 西善」の最中は注文してからあんこを合わせるので、10分ほど待たなければならない。だから、朝に一旦寄って予約しておいた。南都銀行小川支店の看板が目印である(すぐ隣り)。



厚めの皮に粒あんがぎっしりつまり、とても美味しい最中だった。羊羹もお薦めだそうだ(もともとは羊羹がメインだとか)。今は橿原市内でも買えるそうなので、いちどお試しいただきたい。
http://www.yoshino.or.jp/h_yoshino/member/nisizen/index.html

1日でひとめぐりした東吉野村は、歴史と自然に恵まれ、温泉やキャンプ場も充実している。ホタルがたくさん飛ぶので、これを村おこしに使おうという動きもあるそうだ。

今朝(6/4)の奈良新聞に、村のお神楽が復活するという記事が出ていた。丹生川上神社で営まれる「水神祭」(6/4)で、「蟻通(ありどおし)神楽」が20年ぶりに演じられるのだそうだ。80年ほど前から奉納されていた神楽が、後継者不足で途絶えていたのだという。私が見物した「小川祭り」も、村人だけでは運営できないので、祭りの日だけ、他府県などに移り住んだ村の出身者が集まって大きな太鼓台をかついでいた。

吉野郡の村々では少子高齢化が深刻だが、このお神楽のように復活の動きもある。ホタルによる村おこしも含め、村人の知恵で、ぜひこのピンチを乗り切っていただきたいものだ。

※まる1日、車を出して村をご案内いただいたMさんおよびMさんの奥様、本当に有り難うございました。おかげさまで、すっかり村を堪能することができました。

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3 コメント

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もし隠居するなら (蔵武S)
2008-06-04 10:09:57
 今住んでいる奈良市は好きだし、本籍地の大淀町にも深い愛着があります。でももし隠居というか、別荘を県内で持つとすれば東吉野村にするでしょうね。30年ほど前、木津峠から初めて見た高見山の雄姿が忘れられません。その時に冬に作る水羊羹が名物だということで西林瑞祥堂という店を紹介してもらいました。電話番号はここに紹介されている西善と同じです。あれっ、この話、前にもコメントしたかな?
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また行きたいなあ (横田)
2008-06-07 03:09:28
あ~あ、懐かしいな、東吉野。
バイクでひゅるひゅる駆けていたところでした。(だもんだから、うまい飯処に寄るという考えがなかったのが惜しい)

狭い所は必然的にクルマも少ないし。
ちょっと盆地の外に出ればリゾート、という言葉がぴったりです。

もっとも、盆地の中も(大阪から見て)リゾートたりえる気持ちよさを構築して「ならまるごとりぞーと!」としていかないと、河瀬さんの映画祭のためにもならないですね、カンヌも、リゾート地なんですから。

刀匠で有名な河内先生も東吉野に構えられてますね。(一度、訪問したっけ)
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高見山 (tetsuda)
2008-06-08 18:17:03
蔵武Sさん、横田さん、コメント有り難うございました。

> 別荘を県内で持つとすれば東吉野村にするでしょうね。
> 30年ほど前、木津峠から初めて見た高見山の雄姿が忘れられません。

私も同感です。神々しい高見山の姿は、素晴らしいです。

> 冬に作る水羊羹が名物だということで西林瑞祥堂という店を紹介してもらいました。

この話は初めて知りました。西善さんは羊羹が本業だそうですので、いちど確かめておきます。

> 刀匠で有名な河内先生も東吉野に構えられてますね。(一度、訪問したっけ)

人間国宝の噂もある河内國平さんは、ここに仕事場を持っておられます。村内には息子さんや娘さんのお店もあるそうです。河内氏には、私も生駒でお会いしましたが、大学の先生のような、気さくな学究肌の方ですね。
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