5年前(2001年)、奈良市内で「スーパーホテル」が近鉄新大宮駅前(3月)とJR奈良駅前(4月)に、あいついでオープンした。いずれも駅の目の前という好立地なのに、1泊が4980円(朝食無料)という超安値だ。大きな黄色い看板が目を引く。
格安ビジネスホテルに関する私のイメージは、決して良いものではなかった。かつて東京の(スーパーホテルとは別の)ビジネスホテルで、イヤな思いをしたことがあったからだ。部屋が狭く寝具はお粗末、壁が薄くて廊下や隣室の音が丸聞こえ、風呂は大浴場(シャンプーなし)、冷蔵庫もドライヤーもない。
いちどスーパーホテルをリサーチしたいものだと思っていたら、今年に入って東京に出張する機会があった。試しにスーパーホテル「City池袋北口」(1泊 6280円)にネットで予約を入れてみた。10日以上も前だったが、ほとんどの部屋が満室だったのは意外だった。なお、ここのネット予約のシステムは、とても使い勝手がよい。
泊まってみて驚いた。この値段でこのサービスとは…。しかし1泊だけで判断するのは早計だろう。念のため先日(9/10)、今年オープンしたばかりの「上野入谷口(いりやぐち)」に泊まってみたところ、やはり期待を裏切らないホテルだった。で、自信を持ってここに紹介することにした。
※スーパーホテルのホームページ
http://www.superhotel.co.jp/
まずネットで予約を入れると、予約番号の入ったメールが返ってくる。これを持って(なくても支障はないが)まずフロントへ行く。愛想の良いフロント嬢の前で受付を済ました後は、ロビーのATMのような機械に1泊分の料金(ここは6490円)を入れる。池袋だと紙のカード、上野は暗証番号が記載されたレシートが出てくる(カードなし)。これがルームキーの代わりになる。なおチェックアウトは不要だ。
部屋はご覧の通りで(上野)決して広くはないが、都内の通常のビジネスホテル並みだ。狭いながらも清潔なバス・トイレがあり、液晶テレビも冷蔵庫(カラっぽだが)もドライヤーも付いている。パソコンを持っていれば自室でネット接続ができる(パソコンがなければ館内のパソコンで、インターネットが無料で利用できる)。部屋は遮音性に優れ、廊下や隣室の音は聞こえない。希望すれば、好みの硬さの枕が貸してもらえる。部屋は禁煙・喫煙が選べ、レディスフロアもある。
感激したのは朝食だ。無料なので期待していなかったが、たくさんの菓子パンや食パンがずらりと並び、自動販売機の飲み物はコインを入れなくても好きなだけ出てくる(つまり食べ放題・飲み放題)。トースターやジャムなども豊富に用意されている。
池袋店(食堂は広い)では、ポテトサラダやサンドイッチ用のパンと具材、自販機にはオニオンスープまで用意されていた。建物自体がペンシンビルという上野店には食堂スペースがなく、ロビーで食べることになるが、さほど不便には感じない。
両店とも「力水」という美味しい水が無料で飲める。水の分子(クラスター)が細かく、「活性水」とか「高波動水」とも呼ばれ、安全で健康に良いという水だ。持参のペットボトルに詰めたのは言うまでもない。
部屋には、「経済産業省の『上質サービス企業』に選ばれました」という社長の顔写真入りの広告も出ていた。オリエンタルランド(ディズニーランド)、楽天トラベル、グッドウィルなどと一緒に選ばれたそうだが、これなら納得がいく。
今奈良では、藤原市長がホテル誘致に動いていることで、県旅館・ホテル生活衛生同業組合による反対運動が起きているが、01年にこのホテルの2つの店が出てきた時、反対があったとは寡聞にして存じ上げない。
既存の旅館や観光ホテルにとって本当に脅威なのは、このように安くて快適で、情報発信力に秀でたシンプルなホテルではないだろうか。同業組合の皆さん、いちど泊まってみられては?
【お詫び】
パソコン故障のため、しばらくの間、記事投稿を休ませていただきます。悪しからず。
格安ビジネスホテルに関する私のイメージは、決して良いものではなかった。かつて東京の(スーパーホテルとは別の)ビジネスホテルで、イヤな思いをしたことがあったからだ。部屋が狭く寝具はお粗末、壁が薄くて廊下や隣室の音が丸聞こえ、風呂は大浴場(シャンプーなし)、冷蔵庫もドライヤーもない。
いちどスーパーホテルをリサーチしたいものだと思っていたら、今年に入って東京に出張する機会があった。試しにスーパーホテル「City池袋北口」(1泊 6280円)にネットで予約を入れてみた。10日以上も前だったが、ほとんどの部屋が満室だったのは意外だった。なお、ここのネット予約のシステムは、とても使い勝手がよい。
泊まってみて驚いた。この値段でこのサービスとは…。しかし1泊だけで判断するのは早計だろう。念のため先日(9/10)、今年オープンしたばかりの「上野入谷口(いりやぐち)」に泊まってみたところ、やはり期待を裏切らないホテルだった。で、自信を持ってここに紹介することにした。
※スーパーホテルのホームページ
http://www.superhotel.co.jp/
まずネットで予約を入れると、予約番号の入ったメールが返ってくる。これを持って(なくても支障はないが)まずフロントへ行く。愛想の良いフロント嬢の前で受付を済ました後は、ロビーのATMのような機械に1泊分の料金(ここは6490円)を入れる。池袋だと紙のカード、上野は暗証番号が記載されたレシートが出てくる(カードなし)。これがルームキーの代わりになる。なおチェックアウトは不要だ。
部屋はご覧の通りで(上野)決して広くはないが、都内の通常のビジネスホテル並みだ。狭いながらも清潔なバス・トイレがあり、液晶テレビも冷蔵庫(カラっぽだが)もドライヤーも付いている。パソコンを持っていれば自室でネット接続ができる(パソコンがなければ館内のパソコンで、インターネットが無料で利用できる)。部屋は遮音性に優れ、廊下や隣室の音は聞こえない。希望すれば、好みの硬さの枕が貸してもらえる。部屋は禁煙・喫煙が選べ、レディスフロアもある。
感激したのは朝食だ。無料なので期待していなかったが、たくさんの菓子パンや食パンがずらりと並び、自動販売機の飲み物はコインを入れなくても好きなだけ出てくる(つまり食べ放題・飲み放題)。トースターやジャムなども豊富に用意されている。
池袋店(食堂は広い)では、ポテトサラダやサンドイッチ用のパンと具材、自販機にはオニオンスープまで用意されていた。建物自体がペンシンビルという上野店には食堂スペースがなく、ロビーで食べることになるが、さほど不便には感じない。
両店とも「力水」という美味しい水が無料で飲める。水の分子(クラスター)が細かく、「活性水」とか「高波動水」とも呼ばれ、安全で健康に良いという水だ。持参のペットボトルに詰めたのは言うまでもない。
部屋には、「経済産業省の『上質サービス企業』に選ばれました」という社長の顔写真入りの広告も出ていた。オリエンタルランド(ディズニーランド)、楽天トラベル、グッドウィルなどと一緒に選ばれたそうだが、これなら納得がいく。
今奈良では、藤原市長がホテル誘致に動いていることで、県旅館・ホテル生活衛生同業組合による反対運動が起きているが、01年にこのホテルの2つの店が出てきた時、反対があったとは寡聞にして存じ上げない。
既存の旅館や観光ホテルにとって本当に脅威なのは、このように安くて快適で、情報発信力に秀でたシンプルなホテルではないだろうか。同業組合の皆さん、いちど泊まってみられては?
【お詫び】
パソコン故障のため、しばらくの間、記事投稿を休ませていただきます。悪しからず。
不正改造でミソをつけた東横インですが、奈良新聞(07.3.31付)によれば、いよいよ奈良にできるそうです。全139室の「東横イン奈良新大宮駅前」(仮称)。料金はシングルで6千円前後とか。
2300円には及びもつきませんが、客室数全国最下位の汚名をすこしでも返上できれば、と私は期待しています。
彼らの拠点のひとつが 新今宮の簡易宿泊所です
もとは労働者の宿でしたが、今ではホテル中央グループ系の5ホテルを中心に完全にイメージを転換し
一泊朝食で2300円を実現し、じゃらんでも人気を博していますし、何よりも海外からダイレクトアポイントが入ると 読売新聞にでていました。
新今宮からは30分でならです。
もちろんこの手のホテルをならに誘致することは困難ですが うまく奈良らしいホテルができてほしいです
JR奈良駅前のホテルはスーパーホテル化するにあたり、大改造をして客室数を増やしたそうです。
市長の提案に対しては数社が名乗りを上げているようで、今後の動きが注目です。
とすれば室数は変わらないので影響なしと見られたのか、それとも日航奈良ホテルが出来て諦め半分になってたのかな?
もっとも「旅まど(楽天)」によれば壁が薄いといった批評も見られますが…
新大宮は近鉄奈良から一駅だけ離れているので直接的な取り合いになりにくいと思われたんかしら。
堺のを利用したことがありますが、妙に雰囲気が合わなかったので、堺では別のホテルを利用してます。これもあって、奈良の2カ所も利用する気がしないです。
日航奈良は三井ガーデンの時に数回利用しましたが、早めのネット予約さえ取れればリーズナブルでしたね。こちらは全部屋のTVにNHK文字放送の観光案内を流してたのが好感を持てます。
藤原市長の動きに反発が出ているのは、土建屋儲けが見え隠れしてるのを嗅ぎ取ってるのかも。
確かにあの大きな看板、指摘されて小さくしましたね、それでも目立ちますが。
私もあの大きな看板のおかげで名前を覚えたので、宣伝効果は抜群なのでしょうけど。
宿泊客は中年サラリーマンより、若い女性のグループや一人旅が多かったのには驚きました。新しい市場を開拓したと言えるのでは。
コストを巧く抑えて成功しているのでしょうね。
かなりリピート客獲得に成功しているのでしょうか。
東京はホテル競争が本格化しますがこういう独自性があるところは強いでしょうね。
でも三条通りのあの玄関前にあの看板はなあ。。。とぼやくのは少数派でしょうか。。。(笑)