tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

「うなぎ料理 喜多や」の伊勢まぶし

2018年10月25日 | グルメガイド
ゆえあって10月15日(月)~16日(火)、伊勢市に出かけた。16日のランチタイムに見つけたのが「うなぎ料理 喜多や」(伊勢市本町10-13)だ。近鉄・JR伊勢市駅から500mの大通り沿いある。天保13年の創業というから、今年で175周年!という老舗である。ここは、阪神の名投手だった故・西村幸生(ゆきお)氏の生家だというから驚く。お店のHPには、


昭和レトロなたたずまい


店内には西村幸生さんにちなんだ品々が並ぶ。阪神ファン必食!?

喜多やは故・西村幸生の生家です。西村幸生は、昭和12年阪神タイガースへ入団し、同14年までの3年間であったが主戦投手として同12年・13年の両年、日本選手権で沢村擁する巨人に勝ち、連続優勝しました。豪球に加えて、キレの良いシュートとカーブを絶妙のコントロールで配する、すきのない投法でした。





働いた期間は短いですが、戦前のプロ野球を代表する投手で特にライバル巨人には強かったそうです。昭和20年4月3日、フィリピン島バタンガスにて戦死、昭和52年山中OBのご尽力で銅像が建ち、同年野球殿堂入りをしました。


自然石にウナギが登る、「うなぎ登り」の縁起物

お店の名物は「伊勢まぶし」。店頭の貼り紙には「ごはんをまんべんなくまぶし(合わし)味ごはん風の伊勢独特の鰻丼です」とある。「ひつまぶし」ではなく、あらかじめご飯にタレを混ぜ合わせ、その上にウナギのかば焼きを載せたものだ。メニューを見ると「伊勢まぶし」(鰻丼)、「鰻重」、「蒲焼ご飯」の3種類があった。つまり、


「伊勢まぶし」上2500円+ご飯大盛60円(税別)

1.うな丼(伊勢まぶし):喜多や秘伝のたれで、ご飯がまぶしてあります。→タレをからませたご飯の上にウナギが載る
2.うな重:ふっくら炊き上げた白米に蒲焼をさっとしきつめたお重になります。ご飯のタレは別に付いています。→ご飯の上にウナギが載るが、タレはかかっていない(別添え)
3.蒲焼ご飯:ご飯と蒲焼が別々になっています。→ウナギ単独で皿に載り、ご飯は別についてくる




ネットで検索すると、写真がたくさん出てきた。「伊勢まぶしはご飯がまっ黒で、辛そうだなぁ」と思っていたが、ものは試し、これを注文することにした。出てきたのが写真の鰻丼である。


ご飯を掘っても掘っても、タレが合わせてある。色のわりに辛くないのは不思議だ

不思議と、ちょうどいい辛さ(むしろ薄口)で、これが香ばしいウナギによく合う。これは不思議な食感である。食べている間にどんどんお客さん(すべて地元民のようで旅行者は私1人)が入ってきた。お持ち帰りのお客さんもいるし、2階にも座敷があるようで、ここは地元民に支持される店なのだ。

珍しくも美味しい「伊勢まぶし」、伊勢にお越しのおりは、ぜひお訪ねください!
コメント
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