tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

株式会社イムラが、グッドデザイン賞(2015年度)を受賞!

2015年10月09日 | 奈良にこだわる
「銘木吉野杉で建てる“本物の”木の家」づくりをモットーに取り組む地元工務店の株式会社イムラ(本社:奈良市三条大路三丁目2-7-1)が9月29日(火)、今年度のグッドデザイン賞を受賞された。おめでとうございます!受賞対象は同社が取り組む「林業再生事業システム」だ。受賞当日、井村真輝さん(同社南大阪支店)が、ご自分のFacebookでいち早く公表された。
※写真はいずれも、株式会社イムラからいただいた(平城山展示場)

(株)イムラは2015年度グッドデザイン賞を「500年の吉野林業を住まいづくりで守る!川上村との取り組み」で受賞いたしました!今年の春から準備にかかり、ようやく皆様に発表できることとなりました。社内・社外を問わず、関係者の皆様と何回も何回もお打ち合わせさせて頂いて、非常に苦労したのですが、なんとか報われた形になります。

今回受賞した内容は、奈良県川上村の林業と工務店と住宅購入者の皆様を「三方良し」の形で、循環する官民一体型のビジネスモデルです。「地産地消の家造り」を15年にわたって行ってきたイムラと川上村が今まで歩んできた実績が評価されて、非常に嬉しく思っています。

これからも川上村の林業のみならず、日本の林業のために、工務店ができることを考え、日々実践していきたいと思います。最後に、このグッドデザイン賞受賞にあたりご協力頂いた皆様、応援してくださった皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

井村さんの喜びがビンビンに伝わってくる。川上村、イムラ、お客さまの「三方良し」のビジネスモデルとは、分かりやすい。グッドデザイン賞の対象が「モノ」だけでなく、「ビジネススキーム」とか「行政モデル」にもわたっていることを私は今回初めて知った。早速、同社はこの件を広報された(10/5付)。いただいたニュースリリースによると、


「グッドデザイン賞」(2015年度)を受賞しました!
~9月29日付、「林業再生事業システム」として~

株式会社イムラ(本社:奈良市三条大路三丁目2-7-1 代表取締役社長:井村義嗣)は、「銘木吉野杉で建てる“本物の”木の家」づくりをモットーに、吉野郡川上村産の吉野杉を使った家づくりに取り組む木造住宅メーカーです。

2015年9月29日(火)、「林業再生事業システム [500年の吉野林業を住まいづくりで守る!川上村との取り組み]」として、2015年度の「グッドデザイン賞」(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。

弊社は2000年、川上産吉野材販売促進協同組合(=川上さぷり 奈良県吉野郡川上村大字東川758-1 理事長:上嶌逸平)とコラボし、それまで高級品とされていた吉野杉をリーズナブルに供給できる合理的な流通の仕組みを構築しました。

以後、約700棟もの住宅建築の実績を積み上げ、川上村および林業4団体(川上村森林組合・川上郷吉野林産協同組合、吉野木材協同組合連合会・川上産吉野材販売促進協同組合)で構成される「吉野かわかみ社中」(2015年6月28日発足)が弊社への安定供給支援と連携強化を表明されることにより、日本の林業再生・森林環境保全にもつながる官民一体の事業システムが完成しました。(グッドデザイン賞応募時は住宅実績を約600棟となっていますが、現在は新築とリフォームを合わせて約700棟の受注をいただいています。)

今回の受賞につき社長の井村義嗣は「今後官民一体となってさらに取り組み、伝統ある吉野林業を再生させ、吉野の山を守っていくとともに、こうした活動が全国に広まり、日本全体の林業と森林を守ることにつなげたい」と申しております。

ぜひお取り上げいただき、また展示場(平城山展示場 奈良市三条大路三丁目2-7-1)にも足をお運びいただきたく、よろしくお願いいたします。


グッドデザイン賞のサイトに「審査委員の評価」が出ている。

高品質で知られる吉野林業発祥の地川上村も需要低迷の波は同様にやってきた。そこでタブーともいえるローコスト化に着手する。しかしかつては他所より2~3割高く売れたその品質を落とすわけにはいかない。

そこで工務店と地域の林業組合と行政が力を合わせる事により、流通の徹底的な合理化を行いつつ、消費者ニーズに合わせた技術供給を含めた販売方法へと転換し、需要に繋がり森林の活性化をもたらした。林業関係者だけではこのような革命的な取り組みは不可能であった。守る意識が強い日本の林業に攻めて変革するひとつの突破口を見せてくれた。


「守る意識が強い日本の林業に攻めて変革するひとつの突破口を見せてくれた」というコメントは注目に値する。変革を嫌う体質の根強い林業界に、大きな楔(くさび)を打ち込むビジネスモデルが評価されたのだ。

イムラと川上さぷり(川上産吉野材販売促進協同組合)が、ガッチリ手を結ぶことで実現した「三方良し」のビジネスモデル、これからは全国のお客さんに「川上産吉野杉の家」をアピールしていただきたい。イムラさん、今回の受賞を機に、大いなる飛躍を期待していますよ!
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