tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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オステリア オルベテッロは、紺屋町(大和郡山市)のバル名店!

2015年08月24日 | グルメガイド
8/12(水)、小泉町(大和郡山市)の営業所に勤務する若手社員のMくんと食事することになった。「郡山の美味しい店を紹介してよ」と言うと、連れて行ってくれたのが「イタリアン×ワインバル オステリア オルベテッロ(OSTERIA ORBETELLO)」(大和郡山市紺屋町10)というバルだった。





「オステリア」はイタリア語で「居酒屋」、「オルベテッロ」は地名(イタリア共和国トスカーナ州の町)である。とても覚えにくいし発音もしにくいので「紺屋町(こんやまち)のワインバル」とでも覚えておこう。

お店の壁にメニューが貼り出されている

近鉄郡山駅から、掘割(水路)のある道をまっすぐ東に5分ほど歩いた角地にある(JR大和郡山駅からだと徒歩7分ほど)。テーブルが3つ(×2席)とカウンター5席のこぢんまりとしたお店で「しっとりとした隠れ家的バル」という雰囲気だ。

イタリア産ハム三種盛り合わせ(1,280円)

カウンターに座ったので、目の前にオーナーシェフの中川圭さんがいる。「とりあえずの生ビール(キリンのハートランド)」のあとは、お酒も料理も中川シェフにお任せすることにした。ドリンクも料理も、種類が多いし、珍しいものがある。



こちらのビールは「ペローニ・ナストロアズーロ」というイタリア・ペローニ社のビール。ふんわりとした軽さのなかにシッカリとした芯(苦みと甘み)のあるビールで、日本のビールにはない味わいだ。


エスカルゴのブルゴーニュ風(980円)

ゆったりとしたペースで料理が出てくる。イタリア産ハム三種盛り合わせ(1,280円)、エスカルゴのブルゴーニュ風(980円)、仔羊ロース肉のにんにくソテー(980円)。驚いたのは「ラクレットチーズ」。硬いチーズをヒーターで温めたものをスライスし、パンに載せて出てくる。香ばしくコクのあるチーズで、「アルプスの少女ハイジ」に出てくるのだそうだ。雪印メグミルクのHPによると、




温まったラクレットチーズを削ぐ中川圭さん

ラクレットはスイスのチーズで、スイス料理「ラクレット」に使われるチーズです。この料理は、チーズの切り口を温め、皮が香ばしく中がトロリとなったところを削いで、それを茹でたじゃがいもにつけて食べるという素朴な料理です。ラクレットという名前は、フランス語で削るという意味の「ラクレ」が由来と言われています。

ラクレットチーズひと口パン(420円)

日本ではアニメ「アルプスの少女ハイジ」の中で登場するチーズとして知られています。作中では暖炉にかざしてチーズを溶かしていましたが、これはラクレットの本来の食べ方です。まろやかでコクがあり、ナッツのような香りがあります。熱を加えることでおいしさが増し、ラクレットの良さが引き立ちます。



帰り際、「とても美味しかったです。本格的なイタリアンでしたが、どこで修業されたのですか?」と中川シェフにお聞きすると「東吉野村の『リストランテ・ロアジ』にいました」とのお答え。「リストランテ・ロアジ」は、かつて東吉野村狭戸にあった完全予約制のイタリアン名店だ。そこで修業されていたとは! これは美味しいはずである。

本日のお薦め温野菜・仔羊ロース肉のにんにくソテー(980円)

奈良フードフェスティバルのFacebookによると、その後中川さんは尾鷲市(三重県)の「リストランテ・ガンベロロッソ」のシェフを務め、奈良市柏木町に「オステリア・バッヴォ」を開店、そのあと郡山に移られて今のお店をオープンされたということだ。



この日は平日にもかかわらず、常連らしきたくさんのお客さまが訪れていた。このお店は「隠れ名店」としてあまり他人(ひと)には教えたくないのだが、とても美味しいのでついついブログに書いてしまった。いっそのこと「あまから手帖」の奈良特集にも載せてほしいものだ。


メイン料理は骨つき仔羊肉のロースト(2,200円)。トップ写真も

中川シェフ、本格的な美味しいイタリアンを有難うございました。Mくん、美味しいお店を教えていただき、どうも有難う!皆さん、ぜひ「紺屋町のワインバル」をお訪ねください!

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