tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

法華寺おりおり(13)桔梗

2006年07月15日 | 写真
桔梗(キキョウ)

日本、朝鮮半島、中国に自生するキキョウ科の多年草。夏から秋の頃、茎の先端に白や青紫色の美しい5裂の鐘形花を開く。秋の七草の一つである。ゴボウ状の根(桔梗根)は、乾して生薬(去痰・鎮咳薬)とし、正月の屠蘇の材料ともなる…。

この写真はタムロンのマクロレンズを使い、7月8日に法華寺・華楽園で撮影したものだ。1日に訪れた奈良町の元興寺(がんごうじ)極楽坊でも、石仏の周辺に青紫色の桔梗が咲き始めていた。

万葉集に出てくる「あさがほ」には諸説あるが、一般的には桔梗だとされている。花びらには切れ目がなく、まるで立体的な折り紙のようだ。

「桔梗」と聞いて、かつてのTVドラマ「三匹の侍」の桔梗鋭之助(平幹二郎)を思い出される方もおられるだろう。ニヒルな桔梗は、粋な着流し姿でよく酒を飲んでいた。着物には、桔梗の紋が染め抜かれていた。その後、明智光秀の家紋も桔梗だと知った。

こうして古くから親しまれてきた桔梗は、秋の七草で秋の季語だし、根がお屠蘇の材料にもなるので、イメージはやはり晩夏から秋なのだが、こんなに早く咲くのは、やはり地球温暖化のせいなのだろうか。
コメント
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