tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

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食育基本法、またはバナナと牛乳

2006年07月04日 | 日々是雑感
週末から月曜日(7/1~3)にかけての読売新聞(朝刊・大阪本社版)は、さながら「食育特集号」の趣きだった。

土曜日「くらし」面では「食育 どう推進?」として、食育基本法を受けた初の「食育推進全国大会」(6/23)の紹介と「食育を担う(10)読者の声」、日曜日「Y&Y日曜版」では「粗食のすすめ」の幕内秀夫氏による夏バテしないレシピ紹介(広告企画)、月曜日「総合」面では食品残留農薬一律規制の話。

ところで「食育基本法」といわれても、「教育基本法なら少しは知っているが、食育基本法なんて聞いたことがない」という方がほとんどだろう。この法律、ちゃんと昨年6月に成立し施行されているのだ。教育(知育、徳育、体育)の基礎となる食育を、学校・家庭・地域で推進しよう、という法律である。

これに基づく今年のキャッチフレーズは、「みんなで毎日朝ごはん」だ。「朝ごはんなんて、当たり前だ」とおっしゃるかも知れないが、統計によれば、日本の20歳代男性の33%、小学5年生でも4%は朝ごはんを食べていない。だから、テレビで「10秒メシ」などとPRするゼリー飲料を駅のホームで流し込んでいる輩なんて、まだマシなほうなのだ。

土曜日の記事では、猪口邦子大臣と大阪府の太田知事に「きょうの朝食は?」との質問が出て、大臣は「ヨーグルト、ベーグルパン、ミルクティー」、知事は「バナナと牛乳」と答えたそうだが、残念ながら食育基本法でいう「栄養バランスのすぐれた日本型食生活の実践」には、ほど遠い。
※「食育 どう推進?」http://osaka.yomiuri.co.jp/edu_news/ed60701a.htm

健康志向の流れの中で、子供の頃から「食」に関心を持たせ、良い食べ物を選ぶ目を養わせるというねらいは、間違っていない。後は、これをいかに実践させるかだろう。

※写真は野菜などの直売所、朝採り市場・大御門(おおみかど 大和郡山市)。新鮮な葉もの野菜がずらりと並んでいた。美味しい卵が有名だが、コレステロールを気にしているので、買えなかった(6/3撮影)。
コメント (2)
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