tetsudaブログ「どっぷり!奈良漬」

コロナも落ちつき、これからが観光シーズン、ぜひ奈良に足をお運びください!

マクロレンズはスグレもの

2006年07月03日 | 日々是雑感
紫蘭(シラン)と春バラが咲いていたから、あれは去年の5月頃のことだったろうか。馬見丘陵公園(奈良県北葛城郡河合町)に行くと、三脚を立ててカメラをセットしているお年寄りがいた。小ぶりのマクロレンズを一眼レフのフィルムカメラに装着している。

たくさんの紫蘭が、ちょうど腰の高さくらいの花壇に満開だった。私が手持ちの望遠レンズでパチパチ撮り始めると、老人は「この花がええで。この辺から撮ってみ」といってくれて、そのとおりにすると確かにきれいなアングルで紫蘭が撮れた。

「(接写用に)マクロレンズ、1本持ってたら便利やで。これ、見てみ」 老人は、ファインダーを覗かせてくれた。風が完全に止まるまで待っている様子で、なかなかシャッターは切らない。

手前にすっくと立った1本の紫蘭、バックにもたくさんの紫蘭が写り込んでいる。プリントすると背景がボケて、手前の花がグッと引き立つ構図だ。

その時から「マクロレンズって便利だなぁ」と思うようになった。しかしネットで調べてみると、1本5~6万はする。知人に聞くと、クローズアップフィルター(クローズアップレンズ)というものもあるそうで、これは3千円くらいだった。

思案の末、こちらを買ってみたが、要するに虫メガネ(凸レンズ)を望遠レンズの先に付けるというアイデア商品だ。早春の朝にほころび始めた梅の花などを撮ってみたが、ピントを合わせるのに汗だくになる。接写なので、ピントの微妙な加減が大きく影響するのだ。ピントが合ってから、カメラがほんの2~3ミリ動いただけで失敗作になる。寒い朝に1人だけ大汗をかいているのは、奇妙な構図だったろう。

で、今夏のボーナスが出たのを機に、念願のマクロレンズを購入することにした。行きつけの「カメラのナニワ」心斎橋本店で、顔見知りの店員の勧めるまま、タムロン製のマクロレンズ(SP AF 90mm F/2.8)を買った。4万円台で買えたのは、有り難かった。

このレンズを使って思い出の馬見丘陵公園で撮ったのが、この写真(7/2撮影)。紫蘭は散り、ご老人もいなかったので、満開のガクアジサイのうち小ぶりの花を選んで撮ってみた。

出来映えはともかく、このタムロンのマクロ、とても使い勝手が良い。オートフォーカスでもマニュアルでも、ピントが合わせやすい。休日には、しばらくこれで花を撮ることにするので、お付き合いのほど、どうぞよろしく。
コメント
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