藤森照幸的「心」(アスベスト被害者石州街道わび住い)

アスベスト被害者の日々を記録。石綿健康管理手帳の取得協力の為のブログ。

不思議な縁

2023-12-06 16:04:30 | 日記・エッセイ・コラム

何時も伺う、マリヤンカ様とnatu様のブログが、不思議と同じ日に宗教の事を記載されていた。 私はその前日、布団の中でスマホでヤフーの記事を読んでいた。 その記事は、九州の隠れキリシタンと、ある曹洞宗の寺院のかかわりの記事であった。 江戸幕府によるキリスト教弾圧が激しさを増した時、浦上のキリシタンは、マリア像を 五島列島の隠れキリシタンに預けたそうだ。 預かった信徒は、その像を曹洞宗の天福寺に預かってもらったそうである。 その経緯は、キリシタン狩りが厳しくなった時、樫山地区のキリシタンは、天福寺の住職に、改宗したように見せかけてもらう事を、懇願したそうである。 その当時の住職は、人の命を大切にすることを一番と考えて、受け入れたそうである。 その経緯の中で、マリア像が天福寺に持ち込まれ、隠されたそうだ。 幕府の追及は厳しく、持ち込んだ人間と、天福寺の住職は、牢で命を終えたそうである。 しかし、隠れキリシタンの事とマリア像の事は、一言も認めなかったので、樫山地区のキリシタンは、命とキリスト教を全うしたそうである。 その事から各家々囲炉裏の周りで、「天福寺に何かあった時は、全力で恩返しをしなさい」と言い伝えたそうである。 その天福寺は、明治以降キリスト教が復活すると同時に、門徒が少数になり、近年では月々の収入が六万円を下回っていたそうである。 その為、本堂以下家屋が崩壊寸前になっていたそうで、檀家に相談したが少ない檀家では、金銭的に非常に困り果てていたそうである。 それを聞いた、元隠れキリシタンの末裔の人々は、寄付を募り、400万円の寄付を申し出たそうだ。 その時の条件は、「寄贈を受けた事は絶対に他人に知らせない事」だったそうである。 ところが、檀家の口から漏れ出して、九州全域の隠れキリシタンの末裔から、多額の寄付が集まり、この度無事本堂の改修工事を終える事となったそうだ。 今も天福寺には、仏像と共に、マリア像が祀られているそうである。 その記事を読んだ後なので、マリヤンカ様の、山の神と仏像、加えて子供を守るための交通安全の標識には、思わず微笑まざるを得なかった。 加えて、natu様の歎異抄講座     「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや」の記事を読みながら、仏教の持つ「人を許す心こそ」が、今回のお寺の改修に繋がったのだと得心した。 世の中、戦争ばかりの暗い記事の中で、心を癒してくれる記事であった。 世の中、「善人と悪人」だけではない。 悪行が(為政者から見た)、善行である事は多いいのだ。 あれほど高く評価されていた安倍総理の周りから、黒い煙が噴き出した。 善悪は、歴史が示してくれる事なのだろうか。 ・・・・私には、今の日本のいい加減さが、何時か命取りになる気がしている。

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