別段体調が優れない訳では無いが、起き上がって何かしようとする気力が涌かない。 そんな日は、大体に奥様の機嫌が良くない日でもある。 起き上がってぶつかるより寝て暮らした方が良い気がするのだ。 此方もそんな日は「鬱」状態になっている。 「老人性鬱」では無いが、色々社会を見ていると、「嫌に成ります世の中が」‥‥となって来る。 菅内閣になって、社会が何処か暗くなった気がする。 人間の本来持っている人間性が現れるのだろうか。 馬鹿でも明るいい方が、国民は安心できる。 そんな事を考えていたら、子供の頃、都合が悪くなると、「お腹が痛くなる」という同級生が居たことを思い出した。 第一次安倍内閣も、なんだかそんな調子で終わって、麻生総理の出来損ない内閣でつまずいて、再び安倍さんが内閣を組閣したが、奥様の色々な問題行動や、岡山加計学園問題で追及されたら、再びお腹が痛く成って退陣した。 私も何だか似通ってきた感じだ。 奥様と喧嘩する気力がなくなって来つつある。 妙な潔癖症が現れてきた奥様に、付き合うのが辛くなってきた。 無くなれば、骨壺一杯のお骨しか残らない身で、いまさら何を遠慮して生きる必要が有るのだろうかと思い始めたのは、山代巴の「荷車の唄」以来、読み始めた彼女の全集の所為なのだろうか。 大正ロマンの次に訪れた、戦争賛歌の時代、時代に逆らいながら労働運動に身を投げ出した、当時の先人たちの話は戦後の社会を牽引し、再び日本を世界の中心に押し上げた底力となったことは間違いないのだが、どうもそのあたりが今正に崩れつつある気がして来た。 格差社会‥‥あってはならない事なのだが、現実はその中で蠢ている。 解決できない政府。 少子化問題もその結果だと気付かない政府。 否気付いていても、ひとたび手に入れた権力を手放したくない欲望が‥‥。 何だか末寂しい社会に成りそうだ。
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