藤森照幸的「心」(アスベスト被害者石州街道わび住い)

アスベスト被害者の日々を記録。石綿健康管理手帳の取得協力の為のブログ。

「蓮」「睡蓮」「水蓮」の違い

2020-07-12 00:01:25 | 日記・エッセイ・コラム

「蓮(はす)」と言えば「蓮根」。 精進料理の定番だ。 しかし此の植物は「水蓮」と良く間違えられるようだ。 本来の名は「はちす」。 詰まって「はす」となったと言われる。 その理由は花を見ると解かる。 「はす」の花は、水面から1m位のところに咲く。 直径は20cm位。 白やピンク、赤など有る 真ん中に、足長バチの巣をひっくり返したような形の雌蕊や雄蕊が固まっている。 此れが「あしながバチの巣」に見えるのだ。 又花びらの形から、中華料理店で出てくる、スプーン(レンゲ=蓮華)と言う名前が付いたそうだ。

     

     

インドでは、この花の上に仏さまが載っておいでであると昔の人は考えたようだ。 それに比べて「睡蓮」は水面から10cmばかりのところに咲く。

     

 花の中心は格別な特徴は無い。 本来、日本や中国では、白い睡蓮だけが存在した。 そこで、「羊草」と呼ばれていたが、ヨーロッパで品種改良されて、赤色の物が広まったのだ。 そして今一つ「水蓮」と書くものが有る。 何故この名前が付いたのかは定かでないが、台湾では戦前から食べられていた。 私も台湾に行った時、その美味しさにびっくりした。 この植物は水中で茎をのばして成長するそうだ。 食べるところは此の茎なのだが、此の茎の断面が、「蓮根」の断面に似ていて穴が多く開いている。 それらは規則正しく並んでいて、まさに「蓮根」の断面のようだった。 油で豚肉と炒めただけであったが、大層美味であった。 何処かに映像が無いか探したがなかなか見つからない。 近年では日本でも栽培されているらしいが、‥‥。 収穫方法は‥‥

     

 ところで、「蓮根」といえば、熊本の辛子蓮根が有名だが、しかし熊本ばかりが蓮根では無いのだ。 岩国蓮根は、岩国吉川家の家紋となっている。 岩国蓮根と呼ぶためには、十個の穴が整然と並んでなくてはいけないのだそうだ。 その家紋がこれだ。

     

 眉に唾を付けて今度数えてみようと思う。 なんせ岩国は広島のお隣。 市場は岩国蓮根ばかりだ。 そうそう、水辺には浮草の代表「布袋草(ほていそう)」がある。 

     

 水の浄化能力が強く大型のため池には必ずこれを放ったそうだ。 茎が浮き輪となって漂い、繁殖力も強い。 かつては金魚鉢に金魚のお供として重宝されたが、近年はあまり見掛けなくなった。

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2 コメント

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Unknown (natu)
2020-07-12 16:30:38
蓮と睡蓮の違いについて私間違っていましたね。水面に浮かんでいる葉の方が睡蓮で蓮の方は葉が立ち上がっているのが蓮だったのですね。ありがとうございました。
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どういたしまして、それよりも、水蓮、をぜひ (藤森 照幸(深山 霞))
2020-07-12 18:40:52
美味しいのです、水連は。東京近郊では栽培されているようで中華街で食べれるそうです。 これは絶品。残念なのは広島近郊に栽培者がいない事。四十年ぶりに食べたいなあ。
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