藤森照幸的「心」(アスベスト被害者石州街道わび住い)

アスベスト被害者の日々を記録。石綿健康管理手帳の取得協力の為のブログ。

広島県府中町の中学生自殺に思う。

2016-03-09 13:16:12 | 日記・エッセイ・コラム

 入学試験に真剣に臨んでいた子供が自殺した。 その原因が、学校の基本データーが間違っていたのが原因だという。

 生徒に万引きの前歴があるという間違ったデーターが入力されていたそうである。 学校は何時から警察の下請けになってしまったのだろうか。 またそのデーターで、推薦入学手続きをしなかったそうである。 

 現在の教育とは如何なるものなのだろうか、いささか疑いたくなってきた。 仮にその生徒に万引きの前科が存在しても、悔い改めて勉学に励み人間としてより高みに進むように指導するのが教育であった、進学先に前科を知らせる事が教育的指導とは思えない。 学校教育の「見せしめ的教育」の一端が覗き見られた事件である。 同じ広島県で生活するものとして憤りを感じる。

 かつて広島県東部には「人権教育」を重視する風潮があった。 この事例はいつの日か「ブログ」に書きたいと思っていたが、難しい問題なので控えてきたが、何処かで人権を無視した教育がはびこり始めた感がしてくる。 戦前の「慰安婦」の事も同じ底辺に始まる差別意識が存在しており、文章にすることが非常に難しいのである。 ただ私の父が生きてきた証の一つについて、近々記載したいと思っている。 その事件とは、遊郭からの「ある女性の足抜け事件」である。 この事実を当の本人から聞いたとき、私がどのような気持ちになったか、また、戦前の陸軍に繋がる人間によって、どのような仕組まれた人身売買が行われ、「慰安婦」が作られ、供給されていったかの一端がはっきりと見えてくる。

 誰も書かなかった歴史の裏の女性がいかに泣かされてきたかの証言を私はかつて聞いたのだ。 

コメント
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