藤森照幸的「心」(アスベスト被害者石州街道わび住い)

アスベスト被害者の日々を記録。石綿健康管理手帳の取得協力の為のブログ。

憲法第九条

2015-08-13 23:08:55 | 日記・エッセイ・コラム

 体調不良で欠席した「広島ラフカディオ・ハーンの会」で、奥様が頂いて来てくれた資料の中に、広島大学名誉教授、元広島文教大学学長の「五十嵐次郎先生」が、昭和二十二年「旧制函館師範学校生」の時、当時の学生は皆、新しく発布された日本国憲法の「第九条」を「日本文」と「英文」で暗唱していらしたらしい。との記載があり、英文を読んでみたくなった。 

 いろいろ探すと、京都大学の資料の中に「ひらがな」を現代仮名遣いに訂正したものを発見した。 それは次のような文章である。

 第二章 戦争の放棄
CHAPTER II. RENUNCIATION OF WAR
第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする際平和を誠実に希求し、権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、紛争解決する手段としては、永久にこれを放棄する
Article 9. Aspiring sincerely to an international peace based on justice and order, the Japanese people forever renounce war as a sovereign right of the nation and the threat or use of force as means of settling international disputes.
前項目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。の交戦権は、これを認めない。
In order to accomplish the aim of the preceding paragraph, land, sea, and air forces, as well as other war potential, will never be maintained. The right of belligerency of the state will not be recognized.
 
この第二章に独立されて、第九条が作られている意味が「英文」と対比してみるとより一層意味合いをますことに気付いた。 新生日本を現す憲法が作られたからこそ、日本が国際社会に復帰できたことが一層感じられる。
六十年安保の学生たちの盛り上がりは、当時の学生たちが憲法第九条の「日英」両文を暗唱していたからではなかろうかと思い始めた。 因みに、五十嵐次郎先生は北海道余市の出身、ニッカウイスキーの故郷のお生まれだそうである。
今の大学生に憲法第九条の全文を暗唱している者が幾人いるのだろうか。 

 中国天津で、大規模爆発があったそうだ。 爆心地から2Kmですべての窓、ドア、エレベーターが破壊されたという。 広島に投下された「原爆」に近い破壊力であったようだ。 熱線がなかった分火災の発生が少なく被害も甚大だが、死者の数も限定的だそうである。 

 いづれにしても、大都市周辺部に危険物が存在することの恐ろしさが伝わってきた。 広島県の大竹市やその他の都市周辺に触媒として使用した「劣化ウラン」大量に保管されている。 保管方法の基準等無く、今回のような大規模爆発に巻き込まれたらと、不安が募ってきた。 

 大量の放射物質保管場所の、早急な確保が急がれる「政治的課題」で、「安全保障」を口実に再軍備のための法律作りなど後回しでよい。 何を早急に行い、時間をかけて行うことはなになのかを考える事が、国家を預かる「総理大臣」の仕事であるはずだ。 安倍内閣とは「本末転倒」内閣と名付けることとしたい。

コメント
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