三角点、水準点

奥様は先日まで「新田二郎著　剱岳」を熱心にお読みに成っていた。
奥様の七変化が始まった。　其れまで興味を示さなかった、「水準点、三角点」に興味を持ち始め、食事の時にあれこれと質問してくるので、「自分で見に行ったら」と私の住まいする近隣町内の数箇所を教えておいた。数日前、ご近所の奥様方と散歩がてらお出かけし、数箇所の「三角点」や「水準点」を散策されたらしい。夕刻ご機嫌でご帰宅された。
その間私は夕食の買出しに行き、写真のような一等水準点を買い物先のスーパーの傍の歩道で見つけた。
奥様は若き時分、一人で「立山」へ出かけたり、登山サークルの方たちと、広島近郊の山へ登っていたようであるが、「三角点」や「水準点」は知らなかったようである。広島近郊の山の中には、別名で「火の山」と呼ばれる所がある。地元人だけがそう呼んだところが多いが、戦時中は高射砲が設置された、大変見通しの良い山である。そうした山には、一等、二等、三等三角点が設置されている事が多い。
私は仕事柄か、基準点と呼ばれる国の設置した各種の「点」を頼りに仕事をしてきた関係上からか、通りすがりに目に入ったら、これらの「基点」を記憶してしまうらしい。
それにしても奥様の「点」に始まった質問は、久しぶりに私の脳を活性化してくれた。