NOVA ERA

映画大好き、メタル・旅行・飛行機・相撲・世界遺産も好きな未熟な社会人の毎日を綴ります。

ある不毛な分析

2015-05-16 09:15:35 | スポーツ
昨日、BSで「007は二度死ぬ」を放映していたので、あるシーンを観るためだけに録画をしました。
しかしそのシーンは見事にカットされていました…。
この映画は日本を舞台にした、シリーズでも駄作の一つに数えられる作品(ナンシー・シナラの主題歌はかなり良い)ですが、蔵前国技館が出てきます。
その支度部屋で、当時の横綱佐田の山が、ジェームス・ボンドに升席のチケットを手渡すシーンがあり、そのシーンを観るために録画したのです。
佐田の山は1960年代後半に活躍した九州出身の横綱で、同じく九州出身の母方の祖父が応援していたそうです。
当時は大鵬、柏戸、栃ノ海など日本人横綱がいるなかでの佐田の山の登場は、祖父がファンだったこともあり、嬉しかったものです。
まさかカットされるとは(-_-)

それにしても、「007は二度死ぬ」の公開年は1967年。
これを考えると、蔵前国技館での撮影は1965年~1966年、遅くとも1967年初場所になります。
そして、佐田の山の横綱昇進は1965年1月場所後です。
撮影時期を絞り込んでいきますと、蔵前国技館で行われた1965年5月場所、9月場所、1966年1月場所、1966年5月場所、1966年9月場所、1967年1月場所です。
星取表を見ますと、1965年5月場所と9月場所は、琴櫻と富士錦の対戦がありません。
また、1966年5月場所は、佐田の山が全休。
そう考えると1966年1月場所と1966年9月場所、1967年1月場所のどれかに絞られます。
ここで注目したいのが、映画での観客の服装です。
半袖の人や団扇を仰いでいる人もちらほらいます。
更に、ボンドガールの若林映子が夏っぽい服で登場します。
そのため、1月場所は除外され、1966年9月場所の10日目に撮影された可能性が高いです。
ちなみにこの場所は、横綱大鵬が、横綱柏戸との2敗同士の同点決勝を制しています。
東張出横綱の佐田の山は12勝3敗で次点、西張出横綱の栃ノ海は全休でした。
ネットを探していたら、ボンドと佐田の山が接触するシーンの映像が出てきました。
この接触により、日本人スパイである若林映子と升席で落ち合うことになるのですが、ということは、映画の中では佐田の山は日本人スパイと通じていることになります。
やはりめちゃくちゃな映画ですね。